日本舞踊 西川鯉男 お稽古場

伝統芸能の日舞を楽しく学ぶお稽古場の雰囲気をお伝えしたいと思います。鯉絵の「独り言」も織り交ぜて、、、

本を読んで

2006-03-24 22:50:09 | 日本舞踊
先日、深川の祖父母宅に面白い本があり読んでいました。八世坂東三津五郎著(日本舞踊坂東流家元、今の三津五郎、女優の池上季美子の祖父)の「歌舞伎嘘と美」という本です。言葉遣い、文章はプロの作家が書いたみたいでとてもうまいんです。型、歌舞伎十八番、丸本、踊り方、セリフまわしの今と昔の違い、脇役の心得、上方と江戸の役者の違いなど詳細に書いてありました。
作者も見たこともない芝居(勿論私も知らなかった。)から普段上演されている狂言の今と昔の比較がとても面白く、自分が子役で共演して、実父七世、六代目、十五代目、初代吉右衛門など現在第一線で活躍する俳優の祖父達のことも書いていました。(この本は昭和48年10月初版)
 表紙をめくると左隅に達筆な字で「三津五郎」と書いてあります。味わいのある字です。これは私の曾祖父小島二朔(劇作家)と作者は曾祖父が狂言作者をしていた時代から親交があったと祖父母から聞いております。曾祖父は作品を創作するときによく作者に聞いたりしていたと言います。博識ぶりがうかがわれるお話ですね。
踊りの事も小道具、衣装の違いが詳細に記してあり、やり方に違うことも知れました。
様々な角度から書いていました。皆様ご一読を!  鯉匠
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