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Kobby loves 埼玉&レッズ

埼玉と浦和レッズを愛する管理者のブログです。

鳥栖戦マニアック分析

2014-03-09 11:01:32 | 浦和レッズ
この日は、結果的には相手のブロックを崩せず敗れた試合でしたが、G大阪戦で表に出た課題の修正ができた点もあったと思います。まずは柏木をボランチで起用したときに相手FWに挟まれた課題でしたが、柏木がうまく相手FWから逃げる動きをしたことでフリーになれて、同じ手を食わなかったことは認めたいと思います。

以前のレッズマガジンで、永田の売り物が攻撃につながるフィードという記事を読んだことがあります。この日は永田のパスには注目していましたが、ロングパスで一気に宇賀神を走らせようとしたパスはミスになる場面もありました。しかし、どうもそれは永田の得意なプレーではないようで、永田は動いている味方がよく見えていて、そのスペースを生かして動く味方に連動したパスを送るほうが得意です。

柏木が相手プレスをくぐれたのは、永田が柏木の動きを見て、きっちり計算してパスを出してくれたからだと、今さらながら気付いた永田の良さでした。また、浦和が良くないときは攻撃時の4-1-5で、前の5人が前に張りすぎて動きが出ず、パスがミスになってカウンターを食らうのが負けパターンです。

しかし、この日は梅崎も原口も、手詰まりになったら引いてボールを受ける動きはできていて、守備のときは自陣まで戻ることもいとわず、守るときは5バックにしてもいいという、前節のG大阪戦で結果を出したコンセプトは出していました。たぶん、鳥栖は浦和の攻撃がクロス主体と見抜いて狭いエリアに人数をかけて、とにかくフリーでヘディングをさせない守備に絞ったことが勝因と見ています。

こういうときに、ミシャの哲学である「前線に長身FWを置かない」考えのデメリットが出てしまうので、前からいくら打っても崩せないならスピードでサイドをえぐってマイナスのクロスを送れば、もう少し早く道は開けたと思います。原口左アウトサイド、槙野FWのような急造パワープレーもできるのですから、もう少し早く仕掛けていればの悔いはどうしても出てきます。

それでも、鳥栖のこの手は失点の時間が悪かったので、発動されてしまいましたが、毎回この手で相手が来ることはないと思います。変に委縮して、チームコンセプトがぶれて欲しくないとも思います。この戦い方自体は間違っていないと思うので、広島相手に勝利しての自信回復を期待したいです。
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仕掛け時の遅れ(3/8浦和対鳥栖)

2014-03-08 21:10:25 | 浦和レッズ
埼玉スタジアムから帰ってきました。試合内容はあとで書きます。

以下追記。

浦和は長身FW豊田対策として、チームで一番フィジカルの強い浜田を右DFで起用し、鳥栖が得意とする豊田めがけてのロングボールで豊田と競る役割を与えました。確かに、鳥栖のロングボールを封じるだけなら、浜田は機能したでしょう。しかし、浜田を起用するならDFの真ん中がベストで、ミシャサッカーの場合サイドのDFにはある程度攻撃センスが要求されるので、ちょっと浜田には厳しかったのが正直な感想です。

結果的には、浜田のミスから拾われてサイドの安田のクロスから、マークしなければいけない豊田に前半9分にゴールを決められているので、豊田を消すために浜田を起用したミシャ采配はうまくいかなかったと結論付けられます。ただ、この試合がどうやっても勝てない試合だったかといえば、対策の立て方次第で何とかできたチャンスはあったと思います。

敗因はミシャの仕掛け時の遅れだったと思っています。鳥栖は4-4-1-1で後ろ2ラインをコンパクトに保ついつもの形でしたが、意外にも浦和のアウトサイドを挟んでボールを取りに行く強気な守備ではなく、真ん中に人数をかけて相手の攻めを跳ね返すべく、4人のDFを近い距離に保ったブロックを組んでいました。浦和のアウトサイド、森脇と宇賀神は空いており、4バックの相手は浦和のアウトサイドをマークしにくいという、ミシャサッカーのストロングポイントは出せた状況でした。

これにもっと早く気付いていれば、もう少し早く右アウトサイドに関口を入れて積極的に仕掛ける手は可能だったと思います。森脇が右アウトサイドなら、どうしてもクロス主体の攻撃になってしまうので、鳥栖の真ん中を固める守備にはまる結果になりました。もう少し早く右アウトサイドをスピードのあるタイプに変えていれば、展開は変わっていたのではと思います。

鳥栖が最後の時間で、池田(22番)を下げてキム(2番)を投入した尹監督の采配に注目していましたが、キムを最終ラインに入れて5バックにしてきました。それだけ、鳥栖サイドも浦和のアウトサイドが空くことには気づいていた証明で、それだからこそなおさら、もう少し早く仕掛けていればとの思いは強くなりました。まだ言い足りませんが、それは明日のマニアック分析で書きます。
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ポリバレントの走り(福永泰)

2014-03-08 11:38:15 | 浦和レッズ
今日は埼玉スタジアムに行くので、鳥栖戦のネタの即日更新はできないかもしれないので、穴埋めネタを用意して出かけます。サッカーでいろんなポジションができることをポリバレントと言いますが、私のような古株の浦和サポにとっては福永泰さんが印象的です。

福永は青山学院大から1995年に練習生契約で浦和に入団しました。3ヶ月で結果を出さないといけない厳しい立場でしたが、当時のオジェック監督に認められて最初からトップチームの戦力になります。福永の売り物はFW、トップ下、ボランチの全てを高いレベルでこなすことです。

一番得意なのはトップ下で、ボールコントロールがうまく単純にボールをさばける選手でした。FWで出るときは劇的なゴールを決められる印象で、1995年1stステージ広島戦(大宮)の同点ゴールや、カシマスタジアム初勝利の1998年鹿島戦のゴールが印象的です。

そんなテクニシャンの福永も、小野伸二の入団は衝撃的だったようで、「レベルが違う。小野伸二中心のチームを作らないといけない。」と話したほどです。小野伸二入団後の福永はFWでの出場が多くなり、福田と2トップを組む「福福コンビ」は浦和のストロングポイントでした。

福永といえばFKの印象もあります。福永の活躍していた当時は浦和の試合は駒場だったので、ピッチが近く弾道も見やすかったです。縦回転のボールでゴール上隅を狙うFKが多かった記憶があります。ベガルタ仙台に移籍後、負傷で引退しましたが、今でもフットサルの指導者として体を動かしていて、OB戦ではキレのある動きを見せます。

代表は残念ながら縁がありませんでしたが、こういう選手は浦和サポだからこそ記憶に残ります。あの時代に駒場で彼のプレーを見たねという記憶を、語り継げるといいなと思っています。
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ホーム開幕戦前夜

2014-03-07 22:42:51 | 浦和レッズ
プレビュー記事を早めに書いたので、その当時の記事は浦和の最新情報を反映していません。今日の埼玉新聞を見ると、まずはG大阪戦で負傷した那須は鳥栖戦に間に合わず、永田充の起用が確実です。去年、負傷からコンディションが上がらず苦しい一年を過ごした永田充にとってはホームのサポの前でのリベンジのチャンスです。新潟時代はロングフィードで攻撃を組み立てたことで知られたので、那須とは違った攻撃センスを是非見たいです。

また、練習では相手の長身FW豊田対策で、右ストッパーに浜田が試されていました。2012年のベストアメニティスタジアムのナビスコ杯予選鳥栖戦で、代表に呼ばれた槙野の代役でスタメン出場した浜田でしたが、ロングスローで豊田に競り負ける痛恨のミスで敗因を作りました。今度こそ豊田を抑え切り、DF浜田のオプションは使えるという印象を残したいです。

ボランチは鈴木啓太、阿部勇樹に戻し、柏木を一列上げる去年に近い形にしました。鳥栖の2ラインコンパクトサッカーではアウトサイドのところが狙われると思うので、柏木がうまく引いてボールを引き出して原口元気と興梠を生かす形をどこまで多く出せるか、ホームですし攻撃サッカーを是非見たいです。

今季はゼロックス杯を国立競技場で見ているので、厳密に言えば今季初の生観戦ではありませんが、やはり浦和の試合をスタジアムで見ると思えば興奮が抑え切れません。冷静に戦術分析をしている私でも、もちろんサポですから浦和が勝つところを見に行っているので、勝利という最高の良薬を持ち帰って、明日の夜のJリーグタイムを楽しく見たいものです。

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サンデー兆治(村田兆治)

2014-03-07 19:29:31 | 他スポーツ
今日、インターネットで見た記事によれば、プロ野球選手の手術を多く手掛けたスポーツドクターのフランク・ジョーブ氏の訃報がありました。ジョーブ氏の当時は肘を手術した投手の現役復帰の前例がなかった時代で、彼の手術を受けたロッテ村田兆治投手の復活で有名になりました。

そのため、村田兆治の名前を思い出したのでネタにします。村田は毎週日曜日に登板して勝つので「サンデー兆治」と呼ばれていました。当時は先発投手は中4日の時代でしたが、肘を手術した村田には長い登板間隔が必要というロッテの配慮で実現した、毎週日曜日の先発という中6日でした。

その年に村田は17勝を挙げてカムバック賞を受賞しています。村田は当時としては珍しい筋力トレーニングを習慣にしていて、年齢的な衰えでストレートのスピードが落ちたら、肉体改造をしてもう一度145kmを投げられる体にするという哲学の持ち主でした。

40歳まで現役だった村田は引退間際もストレートの球速は落ちていませんし、驚くべきは引退後もトレーニングを続けていて、55歳で登板したOB戦で140kmを投げていました。解説者としてはしゃべりはあまりうまい方ではありませんが、人間的には尊敬できる存在です。

村田といえば、フォークボールを日本でメジャーにしたパイオニアとしても有名です。当時はフォークボールは捕手泣かせのボールで、村田とバッテリーを組んだ袴田捕手は相当な訓練を積んだようです。そのため、村田は暴投の最多記録というワースト記録も持っています。

こういうワースト記録は、長くプレーした証明と淡々と受け止めるタイプと明らかに不機嫌になるタイプがいますが、村田は後者で「そんな記録が自慢になるか。」というコメントを残していました。村田の伝説ゆえ、ロッテの背番号29は長く空き番でしたが、小野晋吾投手が村田と同じように日曜日に勝つようになったので、この伝統ある背番号を受け継ぎました。

今はスポーツ医学も発達して、肘を手術した投手の現役復帰はたくさん出ていますが、村田が時代を切り開いたからこそだと、その情熱には感服しています。
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kobbyサッカー観戦20周年

2014-03-06 21:02:57 | 浦和レッズ
だいぶ気が早いですが、来月の13日は私にとっては記念日です。それは私のサッカー初観戦が1994.4.13の駒場での平塚(現湘南)戦で、ちょうどサッカー観戦20周年を迎えることになります。Jリーグ開幕以前はサッカーファンではなかったので、今思えば1990年イタリアW杯やファンバステンのACミラン、マラドーナがやってきた1979年ワールドユースなど、もっと古くからサッカーファンだったら見られた面白そうなイベントはたくさんありましたが、それでもこの20年で私はずいぶん多くのものをサッカーからもらっています。

私が毎回ネタにする、戦術分析はだいたいノートに書き込んでいますが、このノートのつけ方もこの20年で学んだことです。ノートはあくまで記憶のサポートで、たまに試合が4-2などの大量得点で決着するとゴールシーンを忘れることがあるので書いていますが、ノートに書けなかったからといってこだわらず、あくまで自分が感じた記憶が主体です。

過去には2002年W杯日本対ベルギーで、ベルギーの背番号が赤ユニに黒い字で見にくく、布陣が3バックか4バックか見分けがつきにくく、「あれ?どうなんだろう?」と10分近くもベルギーの最終ラインを見てしまった苦い失敗があります。こういうときは、できるだけ早く諦めて、試合展開を追うことに集中したほうがいいということを、このときの経験から学びました。

それでも、浦和の年間チケットを持って19年、ノートを書くようになって16年とだいぶ経験もノウハウも蓄積されてきました。ブログを書くようになってからは、書いたあとの試合はあまり考えず、ブログを参照すれば思い出せると、ブログを備忘録代わりにしています。

20年で、浦和も変わってきましたし、ワールドサッカーの情報も手に入りやすくなりました。テレビがハイビジョン化して、テレビでも戦術分析ができるようになった文明の進化もあります。またさらに20年経ったら、今度はどんな時代になっているのだろうと、ちょっと夢を持ちながら、またサッカーを見続けていきたいと思います。
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バランスの良い攻撃(3/5日本対ニュージーランド)

2014-03-06 18:34:40 | ワールドサッカー
昨日のニュージーランド(以下NZ)戦はテレビ観戦でした。NZは上下白のユニフォームで「オールホワイツ」と呼ばれますが、背番号の色がグレーと見にくくテレビからでは背番号が見えず、誰が誰だかさっぱりわかりませんでした。そのため、いつものようなマニアックに相手の良さを見つけるには至りませんでした。

そのため、日本中心に書くことになりますが、この日の日本は開始から19分で4点取り、早々と試合を決めて見せました。その攻撃の内容を見る限りでは、バランスの良さが勝因だと思います。サイドもバイタルエリアも相手最終ラインの裏も全て使って攻撃を機能させて、本田圭佑と香川真司のテクニック、岡崎慎司の得点力と前線に関してはいいところばかりです。

その理由は、ダブルボランチの山口、青山が黒子に徹してパスで前の4人を生かしたのが理由だと思います。NZはギリシャ対策で堅い守備からのカウンターを想定して呼んだチームですが、実際は若手主体の攻撃サッカーのチームで、4-4-2で中盤をダイヤモンドに組む、難しい戦術を実行してきました。

この戦術を機能させるには、サイドのMF2枚の微妙なバランスが必要ですが、この日のNZはサイドが前に掛かり気味でした。この相手なら、ボランチが無理に攻撃参加すれば相手にバイタルエリアを支配されるリスクが考えられます。それを見抜いて上がらなかったなら、青山も山口もいいセンスをしています。

そのNZの攻撃サッカーの結果、NZは1ボランチしかバイタルエリアに残っていないので、ここのスペースが使い放題だったのが日本の4点の理由です。日本の課題はDFラインの裏を巻くように入れてきたクロスの対応です。森重、吉田のCBより、相手が先に触るプレーが何度か見られました。

こういう攻撃は先に触って確実にCKに逃れないといけません。もちろんクロスのときは味方MFのプレスが遅いとも言えますが、セットプレーで同様の問題があったので、CBのポジショニングは修正の余地があります。4点取ったことは良くても、2点取られたのは事実なので、それを修正することは要求したいです。
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大相撲春場所プレビュー

2014-03-05 18:37:16 | 他スポーツ
今日は日本代表のニュージーランド戦ですが、平日夜の試合の即日更新は勘弁していただき、穴埋めネタで来週の日曜日から始める大相撲春場所のプレビュー記事にします。春場所は大阪で行われますが、よく「荒れる春場所」と言われて下位力士の優勝が多いイメージです。

春場所の注目は、前頭筆頭に躍進した遠藤の相撲です。国技館に行くと、遠藤の取組は結びの一番並みの声援が飛びますが、今場所は本当に結びの一番を取る可能性が高いです。初めての上位なので、横綱大関全員と当てられていきなり勝ち越すのは難しいと思いますが、その相撲のうまさを上位相手に一番でも発揮して欲しいです。

また、大関鶴竜にとっては初めての横綱挑戦の場所になります。決定戦で白鵬に敗れて優勝を逃しているので、先場所の14勝1敗に近い成績を残し、かつ優勝が昇進のノルマになります。鶴竜は大関になる前は軽量力士で、その正攻法の相撲では体重負けすることがありました。

しかし、今の鶴竜はかなり上体に筋肉がついて、体重も140kg近いです。突き押し力士に軽量を突かれることがなくなってきました。先場所、白鵬に本割で勝ったときのもろ差しを何回出せるか、相撲のうまさに注目しています。

先場所全休の日馬富士の出場の有無は現時点では情報を持っていませんが、優勝争いはやはり白鵬が中心でしょう。神の領域と思っていた、千代の富士の31回の優勝まであと3回で、固め取りが得意な白鵬なら可能性は十分あります。

白鵬に対する対戦成績は日馬富士を除く全力士が大差をつけられており、実力者の鶴竜が3勝26敗、豪栄道も2勝20敗、栃煌山に至っては一度しか白鵬に勝っていません。白鵬の横綱昇進後の勝率は9割を超えていて、昭和初期の大横綱、双葉山の域に迫っています。

白鵬は相撲の歴史もよく勉強していますし、日本語能力も問題なく、社会貢献活動にも積極的と、悪く言う人はあまりいません。今場所、その安定感でまた強さを見せて欲しいと、期待しています。
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鳥栖戦プレビュー

2014-03-04 18:48:51 | 浦和レッズ
今日はネタがないので、気が早いですが今週末の埼玉スタジアムの浦和対鳥栖のプレビュー記事にします。浦和は開幕戦のG大阪戦を1-0で勝ち、幸先良いスタートを切りました。出てくるチームのG大阪相手なので、5バックにしてしっかり守ったことが奏功しました。

ただ、課題ももちろんあります。それはボランチの柏木が相手に狙われたことです。相手が前からプレスに来ないなら、柏木のパスセンスが援軍を与えることになりますが、G大阪は2トップで柏木を挟んでショートカウンターを狙っていました。

浦和は柏木を経由しないことで対策を立てましたが、期待した攻撃力が発揮できなかった事実を見れば、手を入れてくる可能性はあります。鈴木啓太が前節途中出場したことを考えれば、コンディションは問題ないはずで、去年までの鈴木啓太、阿部勇樹のダブルボランチに戻す可能性が考えられます。

また、1トップも変更があるかもしれません。前節途中出場の李忠成のコンディションは問題なく、興梠のボールタッチ数が少なかったことを考えると、李の1トップはあり得ると思います。

鳥栖は2ラインをコンパクトに引くプレシングサッカーのチームです。たぶん浦和のアウトサイドがボールを持ったところが取りどころで、取ったらロングボールで中盤を飛ばす攻撃もしてくるチームです。そういう攻撃が可能なのは長身FW豊田の存在が大きいです。

豊田は開幕戦で2ゴールと好調で、浦和にとって鳥栖は決して相性の良い相手ではないので、簡単な試合にはならないと思います。私が鳥栖に出かけたとき(2012年ナビスコ杯)は、藤田のロングスローから豊田の頭に合わされて1-2で敗れています。

鳥栖はJリーグで最も厳しい練習をするチームで知られ、体力レベルの高さには自信を持っています。競ったスコアの終盤戦によくゴールを決めて勝ち点を拾っています。浦和にとっては、終盤戦でリードしていても気が抜けない相手です。
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ウイングの代表格(ロッベン)

2014-03-03 21:16:10 | ワールドサッカー
日本サッカーにあまりいないタイプの選手は、高速のウイングプレーヤーです。日本代表でこの位置に入る岡崎慎司や香川真司はどちらかといえば真ん中に入って得点に絡む方が得意で、純粋なウイングプレーヤーは現役ではFC東京の石川直宏くらいしか思い浮かびません。

そのため、ウイングプレーヤーといえば思い付くのは海外の選手で、代表格はオランダ代表FWアリエン・ロッベン(バイエルン)だと思います。バイエルンの4-1-4-1はロッベンとリベリーの突破力を生かすためのサッカーで、1トップのマンジュキッチはあくまでおとり役です。

ロッベンは右での起用が多いですが、左もこなせます。オランダ代表で左を見たことがあります。19歳の頃から代表で活躍しているので、大ベテランのように思えますがまだ30歳です。ロッベンのプレースタイルは若い頃からほとんど変わっておらず、スピード型です。

そのため、W杯の楽しみは相手チームのロッベン対策です。CBに自信のあるチームなら、ロッベンには縦に行かれてもいいと割り切り、クロスは上げられてもいいという守り方をします。ボランチに自信のあるチームなら、SBに縦を切らせてロッベンを中へ行かせ、ミドルシュートを打ちにきたところを潰します。

どちらかといえば、後者の守り方が多かった印象ですが、サッカー雑誌の記事で見た、欧州選手権でチェコ代表のブリュックナー監督が試した手は、プロのサッカーライターが驚くほどでした。ロッベンの活躍で0-2にされたチェコは、右SBグリゲラを下げて攻撃的MFを入れます。

ロッベンをマークしていたグリゲラがいなくなり、ロッベンにはマーカーがいない状況になります。しかし、ロッベンへのパスの出所の左SBファンブロンクホルストにプレッシャーを掛ければロッベンは消せるという決断で、後半はロッベンの存在感がなくなり、チェコが3-2の逆転勝利を収めます。

メッシ、Cロナウド、ロッベンといったあたりは、世界中が対策を立ててくるほどの存在です。その対策は打ち破られることが多いですが、まれに成功するとチーム戦略がクローズアップされます。そんなビッグネームと無名軍団の対戦も、W杯の楽しみ方の一つだと思います。
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