オフネタ恒例の昔の大相撲からは、金星最多記録を持つ元関脇、安芸乃島を取り上げます。元大関貴ノ花が興した藤島部屋で、出世頭だった安芸乃島は、小さな体のハンデを跳ね返す驚異的な稽古量で、上位キラーとして活躍します。
当時の藤島部屋は、安芸乃島以外にも貴闘力が上位で、若貴兄弟や貴ノ浪など若手力士が次々台頭した頃でした。安芸乃島も1日100番をこなす猛稽古をこなしていたので、師匠から「もっと稽古量を抑えろ」と言われていた伝説があります。
小柄な体だった安芸乃島ですが、その取り口は決して相撲巧者ではないというところは面白いです。ただ、腕力は幕内でもトップクラスでした。相手にたとえもろ差しになられても、外からおっつけたり、抱えた手で相手の差し手を無力化して、少しずつ自分有利な体勢に持っていける力士でした。
平幕力士が横綱に勝つことを金星と言いますが、平幕力士にとっては給料が一気に上がるチャンスです。安芸乃島は史上最多の金星15個ですから、基本給が大幅に引き上げられ、上がったばかりの大関より給料が高かったこともあります。
ただ、安芸乃島自身はなかなか三役に定着できず、平幕に下がったときに限って横綱に勝つので、少し複雑な心境だったようです。こういう稽古量でのし上がった力士は、土俵人生も長いことが多いです。安芸乃島も30代後半になっても幕内を維持できる力がありました。
ベテランになっても、相撲のうまさはそれほどではありませんでしたが、強い腕力としぶとい足腰は引退間際まで健在でした。相撲と柔道両方で「広島に敵なし」と言われた中学時代の能力はベテランになってものを言ってきたと思います。
安芸乃島は現在、高田川親方として後進の指導に当たっています。相撲は中卒叩き上げを育てるものという哲学を持っているらしく、時間はかかるでしょうが大輪の花を咲かせることを期待しています。
当時の藤島部屋は、安芸乃島以外にも貴闘力が上位で、若貴兄弟や貴ノ浪など若手力士が次々台頭した頃でした。安芸乃島も1日100番をこなす猛稽古をこなしていたので、師匠から「もっと稽古量を抑えろ」と言われていた伝説があります。
小柄な体だった安芸乃島ですが、その取り口は決して相撲巧者ではないというところは面白いです。ただ、腕力は幕内でもトップクラスでした。相手にたとえもろ差しになられても、外からおっつけたり、抱えた手で相手の差し手を無力化して、少しずつ自分有利な体勢に持っていける力士でした。
平幕力士が横綱に勝つことを金星と言いますが、平幕力士にとっては給料が一気に上がるチャンスです。安芸乃島は史上最多の金星15個ですから、基本給が大幅に引き上げられ、上がったばかりの大関より給料が高かったこともあります。
ただ、安芸乃島自身はなかなか三役に定着できず、平幕に下がったときに限って横綱に勝つので、少し複雑な心境だったようです。こういう稽古量でのし上がった力士は、土俵人生も長いことが多いです。安芸乃島も30代後半になっても幕内を維持できる力がありました。
ベテランになっても、相撲のうまさはそれほどではありませんでしたが、強い腕力としぶとい足腰は引退間際まで健在でした。相撲と柔道両方で「広島に敵なし」と言われた中学時代の能力はベテランになってものを言ってきたと思います。
安芸乃島は現在、高田川親方として後進の指導に当たっています。相撲は中卒叩き上げを育てるものという哲学を持っているらしく、時間はかかるでしょうが大輪の花を咲かせることを期待しています。
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