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ノーレスト(朴智星)

2011-02-02 18:43:15 | ワールドサッカー
今回のアジアカップで代表100試合になり、今後は代表を引退する韓国代表の朴智星選手を取り上げます。朴智星はJリーグの京都に在籍して、2002年の天皇杯優勝を置き土産にオランダのPSVアイントホーフェンに移籍しました。

これだけでも十分なサクセスストーリーですが、欧州でも評価が高かったようで、イングランドの名門、マンチェスターU(以下マンU)に移籍して、現在も在籍しています。

朴智星と言えば運動量の多さが武器ですが、元日本代表の岡田監督の話では本場イングランドでも彼の評価は高く、「初めてノーレスト(休みなく動ける)な選手を見た」という評価だったようです。

確かに、今ドルトムントで売り出し中の香川のように点をたくさん取る訳ではありませんが、マンUが強いチームだからこそ、朴智星がワールドクラスにのしあがることができました。理由はその使われ方でした。

マンUを20年以上率いているファーガソン監督は、世界中から名選手を集めているマンUの豪華メンバーに常に走ることを要求します。これだけでも朴智星にとっては追い風ですが、彼が最初に試合に出られるようになったのは、リードした展開で前からプレスを掛ける守備的なオプションとしての起用でした。

当時のマンUにはアルゼンチン代表のテベスという非常に運動量の多いFWがいて、テベスと朴智星が運動量を全開にすると、相手DFはクリアミスを連発して、マイボールのスローインから試合を再開できる理想的な時間稼ぎができました。

シュートも標準レベルは備えていますが、攻撃的MFでありながら売り物は守備という選手なので、日韓戦あたりで「そういえば朴智星はどれだけうまいのだろう」と注目して見ると、思ったほどは目立たずに肩透かしを食らうこともあります。

今の時点ではアジアレベルは超えている選手なので、29歳という全盛期に代表を引退するのは残念です。ただ、今回の韓国代表は朴智星の引退後も考えていたようで、トップ下には21歳と若いク・ジャチョルを置いていました。

そのク・ジャチョルがミドルシュートを武器に大会得点王に輝いた活躍を見て、朴智星は「代表には若い選手が育っている」と引退の意志を固めた理由の一つになりました。まだマンUではプレーするので、今回の代表引退で移動の負担がなくなる分、活躍を期待しています。

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