朝ドラ「おむすび」終わる

先日、橋本環奈主演の朝ドラ「おむすび」が最終回を迎えました。そのため、もうネタバレしてもいいだろうと記事にします。このドラマは橋本環奈演じる米田結が、社会人野球でプレーする恋人翔也を支えようと、栄養士を目指して様々な奮闘する様子を描いたドラマでした。厳しいことを言えば、翔也が地方大会の決勝で負けて甲子園に行けない、プロ入りを目指しながら故障で選手生命を断念するという結果は昔の朝ドラ「ちゅらさん」と同じです。

それでも、「ちゅらさん」よりは社会人野球の内容を丁寧に描いてくれたので、それは楽しみに見ていました。まずは、社会人野球の場合、大会で優勝するためにはどうしても先発投手が二人必要です。そのため、先輩のエース沢田が、二番手の翔也を育てておかないと大会で優勝できないので、翔也に良くしてくれるのは理解できます。

また、プロを目指す翔也は高卒なので、社会人野球からプロ入りするためには「高卒3年、大卒2年」以上プレーしないとドラフト対象にならないところは正確に描かれています。その3年目に肩を痛め、プロ入りが不可能になったことで野球を辞めた翔也ですが、どうしても現役にこだわって野手に転向し、DHでプロを目指すようなところまでは描き切れなかったようです。

あとは、翔也が入る社会人野球のチームは「星河電器」なのですが、そういう生産現場があるような会社の場合、高卒選手は生産現場に配属されることが多いです。このドラマでは翔也は総務部に配属されてデスクワークをしますが、そういうケースはまれではないかと思います。

もちろん、細かいことを言えば、開始直後の「橋本環奈の高校一年生」は無理があるとか、麻生久美子と仲里依紗が親子なのは無理があるなど、突っ込みどころもありますが、いろんな人がそれぞれの道で幸せになっていったという意味では、見た後の感覚としては悪くないドラマだったのではと思います。