お父さんの底力。

寅さんとか長島監督とかによく例えられるお父さん。ついに脳梗塞で倒れました。しかしマイペースさに変わりなし!

お父さんのプレゼント。

2007-06-16 23:32:06 | Weblog
お父さんがどこからか持ってきた例のでっかい電気スタンド、あれ、私へのプレゼントだそうです。
地元にこの間つぶれてしまったオシャレな家具屋さんがあったのですが、何ヶ月か前、お父さんとぶらりと立ち寄ったときに
「こういうスタンド欲しいな~。」
と私が言っていたのを覚えていたようです。
下北にぶらりと飲みに行っていたお父さんが(だから、飲むなってば!)、帰り道家具屋で見つけて買ってきたそうです。

たしかに形は欲しがっていたものに似ている。
しかし・・大きすぎて置こうと思っていた隙間に入らない!
どう動かしても、どこにも置けない。
私の部屋は狭いのだ。

だから、寸法測ってから買うもんだよ、こういうもんは!

という言葉は何回お父さんに言ったか、そして心の中でつぶやいたか(言うと逆ギレするので)わかりません。

もう少しのところで入らない隙間家具(意味ないじゃん!)をいくつ買ってきたことか。
安かった~
と喜んで買ってくるけどお金とスペースの無駄ですよ、まったく。
お父さんの辞書に採寸と言う言葉はない。

でも、この毎度の迷惑なプレゼントも、もうもらえなくなるかもしれないなあ・・などと思うと、いつになくありがたく、しみじみと置き場所に困るスタンドを頂いたのでした。





現実感がないです。

2007-06-16 00:04:41 | Weblog
私は昔から体も気も弱くて、よく病院に通っていました。
その度にお父さんは
「おまえはホントにだめだなあ!」
と、弱った私にとどめをさすようなことを言いながら、病院についてきてくれました。
無神経!だからキライだ!と思いながらも、お父さんの丈夫さ、ゆるぎない様子は絶対的なかんじがして、憎たらしくもうらやましかったです。

月日が流れ老人と言われる歳になっても、何かと調子を崩しがちな私が病院に行こうとすると、
「弱いなあ。ついてってやろうか。」
と相変わらずの保護者ぶりを発揮していました。

私にとってお父さんはいつまでたってもお父さんで、保護するべき弱い人というかんじではありませんでした。
なんか、鉄壁!というかんじで

それが今、私が付き添いでお父さんが病人!
まだ現実感がありません。
発作を起こしていない限り、見た目は元気なのがよけいにそういう気持ちにさせるのかもしれません。

待合室で待っているときなど、ふと、私が病人でお父さんのほうが付き添いのような錯覚に陥ることがあります。