今日もいい天気になりました。
早朝3:30に出発し、加東市へ到着しました。
到着したと き、外はー2度ととても冷え込んでいました。
打ち合わせと樹木治療。
樹木治療は、椨 (タブ)の治療です。
椨 は、割と暖かい所で樹勢しているので、どうしても寒いところでは、厳しい環境といえますね。
寒さに慣れているといいのですが・・
・・暖かいところから来たので、環境の変化も非常に、ストレスになっていますね。
持ってくる以前から、腐蝕が進んでいたようです。
クスノキ科タブノキ属の常緑高木です。庭師の方の中では、タマグスと言われる方もいます。
枝や葉には、ネバネバした粘液を持つので、乾燥させて粉状にします。
この粉をタブ粉として使用し、主に線香や蚊取線香の粘結材として使われています。
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椨(タブ)の治療
幹頭部全体に広がり、不朽菌のにより、樹勢が弱っている。
平成23年10月25日撮影
ウロコタケ科 キウロコタケ属 キウロコタケに幹頭部全体に覆われている。
平成24年2月21日撮影 キウロコタケの影響により、樹皮が白く覆われている。
白く覆われていた部分をチェーンソーにて大きく切除し、更に鋸を使用し、形を整えながら切除する。
その後、樹皮下に出ている腐朽菌を鑿(のみ)、鉈に於いて削り取る作業。
(樹皮は、生きている所まで削り取っていく)
幹の中央が、腐蝕している
壺のように穴が開いている周りは、略腐蝕により、死んでいる状態。
ピンク色に見えるこの下部分は、生きている。
穴の開いた下部からも樹皮が巻くように削りとる。
穴の開いた内部を洗浄する。
内部の水が、綺麗な透明の水になるまで、洗浄する。
穴の開いている箇所は、壺のようになっているので、雨が降ると溜まり、溜まった水が腐蝕し、樹勢を悪くするので、水が溜まらない様に、穴を空ける。
この時の穴の径は30mm程にする。
穴の底部に水が溜まらないよう、定規などを使用し、測って穴を空けるようにします。
水が綺麗に抜けるようになっているか確認する。
穴の内部に、しっかりと腐植を詰め込む。
この時の腐植は、完熟した腐植を使用し、その腐植にミネラル81を500倍希釈した水で、練ってから詰め込む。
ミネラルを500倍希釈したことにより、殺菌効果が得られる。
内部から、根が生えるようになる。
鑿や鉈等を用い、綺麗に仕上げの削り取りを行う。
表面を削った大鋸屑などを掃除する。
Lac Balsamを塗布する。
通常は、殺菌剤を塗布した後に、行うが、
Balsamに、ミネラル81原液を刷毛に染みこませて、混ぜて塗布する。
ミネラルの殺菌効果と切断断面の接着力をあげる。
切断面が綺麗に、覆われるように塗布を行う。
治療終了
後日、穴を空けた箇所にも、塗布を実施する。
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