ナサラ農法開発者の翡翠先生のブログ

農業が注目される今、本物の農業が必要です。安心安全で環境に優しい農業を推進します。美味しい・栄養価の高いものへと・・

植物に合った環境

2012-02-09 23:58:20 | 農業

今日は、時より風が、雪を運んできました。

朝、少し薄化粧をしましたが、直ぐに溶けてしまいましたね~。

道路には、全く積もらなかったですが、山間部や日本海側では、かなり積もったようです。

そして、今年は平年より、かなり寒いです。

畑でも、いつもより気温が低いので、ちょっと畑に行かないとね~!

 

それは、昨年の秋に、植えたニンニクの事です。通常より1カ月以上遅く植えたニンニク。

どうして遅かったか・・・植えるつもりでなかった。まだ吊るしたあるニンニクが沢山あったから、枯らしてしまうのが

もったいないって思っただけです。

何か・・せっかく育ったものを枯らすのは、可哀想に感じたからでした。

そして、畑に持っていき植えたのですが、今年の冬がここまで冷え込むとは思っていなかった。

平年では、私の住んでいるところは、最低気温が氷点下までが通常です。

しかし、今年は‐3℃まで、下がった日もありました。

‐1、‐2℃という日も、時々ありました。

まだあるように感じますね。

ニンニクの定食する際に、土表面から植え込む深さが、気温によって変わります。

氷点下までしか下がらないところでは、表面より7cm下に植え込みします。

ー3℃まで、気温が下がると表面から10cmに植え込みをしないとね。

ー5℃まで下がるところは、5cm+7cm=12cm下に植え込みます。

こんな感じで植え込みします。

そうしないとニンニクが大きく成長しません。

植物に合った環境を作らないといけないですね。

 

何年か前に、こんな事がありました・・・

長野で指導したところは、「ニンニクが毎年、全然大きくならないので、何とか大きくさせたいのですが、どうしたらよいでしょうか?」

「そうですか、この地域は最低気温が何度まで下がりますか?」と尋ねると・・・

「‐13℃位です。」と言われました。

「ニンニクの定植する際に、何センチ程、掘って植え込みしますか?」と聞くと

「10cm位です。」と答えました。

「‐13℃まで、下がるのであれば、20cm下に、ニンニクの頭になるように定植して下さい。それだけで大きく育ちますよ。」

といいました。

すると収穫してから、「大きくなりました。」と報告がありました。

自分の住んでいる環境と畑の土質も理解した上で、育てないと、良い物ができませんね。

 

このようなことから、ニンニクの植え込み深さが7cm程にしてあるので、土寄せをしてこないとね。

それで、表面より10cmしたくらいにします。

逆に、暖かければ、削ってあげることですね。

植物は、その時期、そのタイミングが重要です。

虐めるタイミングもね。

植物は、虐めるとストレスとなり、その植物しか持っていない抗酸化物質を作り上げます。

稲も田植えという、苗の時期に虐められる・・・虐めというと、あまり良い表現でないですね。ストレスを与える・・・これもよくないかな・・

研究者では、ストレスという表現が一般的です。

植物愛好家の方たちは、虐めるという言葉が多いかな?

まあ、そんな感じですね。

人も、いろいろな困難を乗り越えて強くなります。

植物もそうですね。

生物多様性の環境下で、育ったものは丈夫です。

環境作りを自然な形にすることが、一番良い環境ですね。

そして、育てる植物の特性を理解して育てることが、基本です。

 

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