ナサラ農法開発者の翡翠先生のブログ

農業が注目される今、本物の農業が必要です。安心安全で環境に優しい農業を推進します。美味しい・栄養価の高いものへと・・

山口の柿

2011-07-02 21:05:59 | 農業

今日も天候に恵まれました。

山口も雨が降り続いていたようです。

あれから、元気になっていて、葉の色も濃く良い状態でしたが・・

何か様子が変です・・・?

 

元気そうなのですが、少し苦しいと言っているように感じました。

近くに行き、様子をみると・・・・

葉の成長が途中で、止まっているように感じました・・・

途中までは、元気だったのに、苦しがっている感じがして、

もっと近くで、葉の様子を視ると・・

葉脈が黒ずんでいます。

葉の表も葉脈が黒くなり、所々まばらに、黄色くなっている跡がありました。

あああ・・これは大変だ!

タンニン成分を吸い上げている状態です。

そして、嫌気状態に土がなっています。

直ぐに根元を視ると

藁が束ねて、しっかりと敷き詰めてありました。

1箇所、藁を取り除くと、カビの臭気と嫌気発酵している臭いでした。

藁の下にある枯葉が、完全に嫌気性で、硫化物に近い状態です。

酸っぱい臭いも・・

・・・それで苦しがっているように感じたのかと思いました。

これでは、酸欠状態です。

せっかく回復しだしたのですが、あまりに丁寧に藁を敷き詰め、長雨で水が含み過ぎてしまったので、酸素が土表面に入らなくなってしまったのです。

丁寧に行う事は、とても大事なことですが、長雨のせいで、こんなことになってしまっていました。

直ぐに、藁を取り除き、薄く敷き並べ、酸素供給ができるようにしました。

タンニンなどの成分を多く吸い上げてしまっているので、18Gを散布し、3日後にミネラル81を散布してもらうようにしました。

これで、また1週間ほどしたら回復し、成長し始めるでしょう。

危機一発と言ったところでしょうか。

 

山口に、寄る予定ではなかったのですが、何か気になっていました。

この柿が苦しんでいるので、柿が呼んでくれたのかな・・?

 

ここの樹を管理している方は、全国いろいろ回っていますが、本当に優秀な人が携わっています。しかし、それでもこのように、なってしまうのですね。

樹が話しかけてくるようなことを感じなければ、守れないのかな・・?

 

いろいろな樹木医さんとも、処理をしましたが、根本的な解決をしない人がほとんどです。

本物が少ない。それは、よく感じますね。

 

植物は、いろいろな表情を表し、私たちに訴えていますが、それを気付こうとしない。

その表情を読み取らなくては、助かるものも助かりません。

生きとし生けるもの全て、話しかけているように感じますが・・

何が良くて、何が悪いのか・・?

我々に訴えている。

そのことを理解すると環境も、良い方向へ向かうのにね。

地球上に存在しないものは、いずれ害をなす。

科学が進歩しても決して、進んでは行けない方向もあります。

自然の中で暮らすものは、自然の循環を乱すことをしてはいけない。

エネルギーも自然なものでないとね。

自然でないものを作り出し、そのものを使うとそのもので滅ぼされてしまいます。

それが、自然界の摂理と言えるでしょう。

やった事は、必ず返ってくる。

良いことをすると必ず良いことで返ってくる。

悪いことをすると悪いことで返ってくる。

自然が教えてくれているのに、人間は、視ようとしない所があります。

それは、そこに営利があるからでしょうね。

一瞬の設けは、その場限りです。そして、所詮お金は紙切れにすぎません。

しかし、一度破壊してしまった自然は、孫・・その孫・・ず~と続いて受け継がなくてはなりません。自然を破壊するとそれほど時間がかかるという事です。たった一瞬のことを考えず、子供や孫の為にも、長い視野で見てほしいものです。

我々現代人は、次世代の子供たちの為にも、自然な環境に蘇らせなければならない。

それが、今の我々の使命であると思います。

 

この柿が元気の回復する事で、携わった人たちの夢と希望を叶えてくれるように感じますね。

これからも時より、視に来なくては・・と思いました。

しかし、まだこのような状態で良かったです。

有難い、有難い!