今日も天候に恵まれました。
山口も雨が降り続いていたようです。
あれから、元気になっていて、葉の色も濃く良い状態でしたが・・
何か様子が変です・・・?
元気そうなのですが、少し苦しいと言っているように感じました。
近くに行き、様子をみると・・・・
葉の成長が途中で、止まっているように感じました・・・
途中までは、元気だったのに、苦しがっている感じがして、
もっと近くで、葉の様子を視ると・・
葉脈が黒ずんでいます。
葉の表も葉脈が黒くなり、所々まばらに、黄色くなっている跡がありました。
あああ・・これは大変だ!
タンニン成分を吸い上げている状態です。
そして、嫌気状態に土がなっています。
直ぐに根元を視ると
藁が束ねて、しっかりと敷き詰めてありました。
1箇所、藁を取り除くと、カビの臭気と嫌気発酵している臭いでした。
藁の下にある枯葉が、完全に嫌気性で、硫化物に近い状態です。
酸っぱい臭いも・・
・・・それで苦しがっているように感じたのかと思いました。
これでは、酸欠状態です。
せっかく回復しだしたのですが、あまりに丁寧に藁を敷き詰め、長雨で水が含み過ぎてしまったので、酸素が土表面に入らなくなってしまったのです。
丁寧に行う事は、とても大事なことですが、長雨のせいで、こんなことになってしまっていました。
直ぐに、藁を取り除き、薄く敷き並べ、酸素供給ができるようにしました。
タンニンなどの成分を多く吸い上げてしまっているので、18Gを散布し、3日後にミネラル81を散布してもらうようにしました。
これで、また1週間ほどしたら回復し、成長し始めるでしょう。
危機一発と言ったところでしょうか。
山口に、寄る予定ではなかったのですが、何か気になっていました。
この柿が苦しんでいるので、柿が呼んでくれたのかな・・?
ここの樹を管理している方は、全国いろいろ回っていますが、本当に優秀な人が携わっています。しかし、それでもこのように、なってしまうのですね。
樹が話しかけてくるようなことを感じなければ、守れないのかな・・?
いろいろな樹木医さんとも、処理をしましたが、根本的な解決をしない人がほとんどです。
本物が少ない。それは、よく感じますね。
植物は、いろいろな表情を表し、私たちに訴えていますが、それを気付こうとしない。
その表情を読み取らなくては、助かるものも助かりません。
生きとし生けるもの全て、話しかけているように感じますが・・
何が良くて、何が悪いのか・・?
我々に訴えている。
そのことを理解すると環境も、良い方向へ向かうのにね。
地球上に存在しないものは、いずれ害をなす。
科学が進歩しても決して、進んでは行けない方向もあります。
自然の中で暮らすものは、自然の循環を乱すことをしてはいけない。
エネルギーも自然なものでないとね。
自然でないものを作り出し、そのものを使うとそのもので滅ぼされてしまいます。
それが、自然界の摂理と言えるでしょう。
やった事は、必ず返ってくる。
良いことをすると必ず良いことで返ってくる。
悪いことをすると悪いことで返ってくる。
自然が教えてくれているのに、人間は、視ようとしない所があります。
それは、そこに営利があるからでしょうね。
一瞬の設けは、その場限りです。そして、所詮お金は紙切れにすぎません。
しかし、一度破壊してしまった自然は、孫・・その孫・・ず~と続いて受け継がなくてはなりません。自然を破壊するとそれほど時間がかかるという事です。たった一瞬のことを考えず、子供や孫の為にも、長い視野で見てほしいものです。
我々現代人は、次世代の子供たちの為にも、自然な環境に蘇らせなければならない。
それが、今の我々の使命であると思います。
この柿が元気の回復する事で、携わった人たちの夢と希望を叶えてくれるように感じますね。
これからも時より、視に来なくては・・と思いました。
しかし、まだこのような状態で良かったです。
有難い、有難い!