「姥捨て(おばすて)」といえばあの「姨捨山」伝説を、日本棚田百選「姨捨の棚田」といえば「名月の里」、「田毎の月」という言葉をすぐに思い浮かべますね。「善光寺平」と呼ばれる長野盆地を流れる千曲川をはるか下方に見下ろす高度感のある山の上からの眺めはまさに絶景といえます。稲刈りの最中かなと思って訪ねましたが、一枚目の写真のようにまだ刈り入れの済んでいる田んぼはほんの少しでした。刈りとった稲束をしばらく天日で干すための「はざかけ(稲架かけ)」はところによっては少し違う形のものもあるのですが、ここでは千葉県と同じ形でした。
畦道にはコスモスの花が咲いて秋の彩りを添えていました。一枚目の写真左上方に千曲川を見ることができます。なんとも雄大なすばらしい眺めでした。この眺めだけでも釘付けになりしばらく立ち尽くして眺めていたほどです。この斜面の上に「JR篠ノ井線 姨捨駅」があります。とてもきれいに整備された「無人駅」でした。鉄道ファンにとってはたまらないほど魅力がある場所で、急斜面を上がるためにこの駅は全国でも数少ない「スイッチバック」の駅になっているのです。しかもそのホームからの絶景は上述のとおり息を呑むほどすばらしいものでした。
あまりのすばらしい景色で広い棚田斜面の中をずいぶん歩き回りました。いつのまにか時間もどんどん過ぎていて夕闇も迫ってきていました。ちょうど長野行き列車がホームに入ってくるところも運よく撮影することができました。私は特に鉄道ファンというわけでも、「撮り鉄」でもないのですが思わず撮り鉄の人たちに混じって夢中でシャッターを切っていました。またいつか田植えの頃にでも訪ねたいと思っています。
最後の写真は前掲「唐沢の滝」の撮影を終えて上田市内へ向かう途中に立ち寄った「上田市」を見下ろす斜面に広がる「稲倉の棚田」の刈り入れ間直前の風景です。
(2014/9/16 撮影)
コメントをありがとうございました。
ここは本当に気持ちのよい景色でした。
また訪ねたいと思います。