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「戯言の部屋」

セピアス、戯言を語るの間

年末調整

2007-12-22 10:03:17 | Weblog

 毎年年末から年明けにかけて、私の母は実家に帰っておりました。
 祖母が亡くなってからは、祖父が殆ど寝たきりになり、その介護のためにも帰っておりました。
 祖父が亡くなってから1年以上経ちますけど。
 今年になってある問題が勃発しました。
 そう、「遺産問題」です。

 遺産をどう相続するかの問題じゃあナイです。
 遺産とも言うべきなのは土地と、そこに立っている住居なんですが。
 これが、どちらも銀行の抵当に入っていることが祖父の死後に分かったんですね。
 契約者は叔父(祖父母と一緒に暮らしてた)と祖父。
 祖父が亡くなった為、連帯保証人を新たにつけろ・・・と銀行側から言ってきたわけです。
 んな何千という借金があり、返済しているとは知らなかった母。
 吃驚仰天してしまったんですね。
 借金も相続されますから。
 1/3ずつ子供達に借金が相続されている状況だったわけです。

 折りしもこの時私は銀行で働いていたので。
 銀行のやり口というか、どんな風な「考え方」でどのように何を「求めている」のかを銀行側の立場から知ることが出来ました。
 ・・・このために銀行という職を得たのか?そういう運命だったのか?と思えるくらいの偶然でした(笑)
 友達の弁護士などに相談しつつ。
 結局亡くなったことを知った後3ケ月以上経っても「相続放棄」が出来ることを知り、裁判所に申請して相続放棄の手続きを取りました。
 借金を返済したら、きちんと得られる「財産」だったかもしれないですが。
 リスクの方が高すぎる賭けだったのです。
 
 そうして、母は年末実家に帰られなくなりました。
「もう帰られなくてもいいわ。」
と呟いていた母。
 その言葉の裏には、実家に帰ることを考えて借金を引き受け、もし万一自分の子供達に相続されるより、自分が実家を捨てた方がマシだ・・・という気持ちがあることが私には分かりました。
 切なかったんだと思うんです。
 大好きだった祖母の思い出の残る家。
 大好きだった祖母の遺品に彩られた家。
 そこを捨てるということは、並大抵のことじゃない。
 でも、自分は自分の子供に迷惑はかけられない。
 ただその一心だったと思うんですね。

 今年は姉が結婚をし。
 兄は世界のいずこかにいる。
 だから、年末は私は母と一緒にいてあげようと思いました。
 せめて、今年くらいはね。
 親子寄り添いながら、百八つの煩悩を数えたいと思うのです(笑)