南町の独り言

様々な旅人たちが、日ごと行きかふ南町。
月日は百代の過客、今日もまた旅人が…。

老いは人生の縮図

2013-02-23 17:32:09 | Weblog
人は様々です。
若きものも老いたものも様々です。
歩んできた道は振り返って語ることができますが、これから行く道は未知の世界です。
心理学のなかに「老人学」という学問の分野があるそうです。

S・ライチャードという老人学の専門家が、老人の性格を次の5種類に分類しています。
①成熟型…自分の人生に充実感を感じ、自分自身の現在と過去を受容している人。建設的になおも老後の生活に取り組もうとします。
②安楽いす型…文字どおり悠々自適の生活をする人ですが、生き方は消極的で他人に依存し、人をあてにするタイプです。
③武装型…老いを人に見せまいとし、自分自身も認めません。ほんとうは老いへの恐れに脅かされているので、人に弱さを見せまいと防衛的になっているタイプ。他人、ことに若い人にねたみを持つこともあります。
④立腹型…武装型と同じように老いを受容することができない。それでいて、いつも不安であり、悲観的で抑うつ的になることがある。自分の問題や自分の限界であるにもかかわらず、他人を非難したりする。だから老後の生活に適応できません。若い層に対して、ねたみばかりでなく、敵意を持つこともあります。
⑤自己嫌悪型…引退後の生活に適応できない点では立腹型と同じだが、その原因は自分にあると考える。つまり攻撃性を外に向けないで内向させてしまうタイプ。当然自分の人生は敗北だと思い、すべてにおいて悲観的です。このタイプの人は孤立してしまい、内側にこもってしまいます。

老いとは人生の縮図です。
老人になって困難な情緒的な問題に直面する人は、若い時代に持っていた課題をそのまま引きずっていることが多いそうです。
人生は積み重ねの連続ですから、青年期においても中年期においても人生の問題とうまく対処できた人は、老後においてもうまくやっていけるのですね。
老いるということは、若い時代の生き様のすべてが問われるということですね。
心しなくてはなりません。

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