不携帯電話

３年半しか使わないのにバッテリーがもたなくなって、いよいよ携帯電話を交換した。
前々から思っていた私の夢。（携帯電話なるものが、実は身体に悪くて全面使用禁止になる。）
その夢は、もはや叶わぬ夢とあきらめて交換に行く。
カメラもいりません、できるだけシンプルなやつを、とお願いしたら、「らくらくホン」を勧められた。
いろいろ複雑な手続きを経て購入。
しかし、「らくらくホン」とはいっても「らくらく」に扱うまでの操作が難しくて難儀。

使い方もまあ飲み込んで外出しようとしたら、『不携帯電話を持って行け』とＨ会長から注意された。
３度に一度は不携帯になる（らしい）私だが、よく見ると真新しい「らくらくホン」が充電フォルダーの上で鎮座ましましていた。

便利な世の中は私には、どうやら似合わないようだ。

貧乏だった子供時代に比べて随分便利になった、が、なりすぎた部分もある。
私の目から見た便利Best３。
第１位：水道・・・子供時代の私の役目は、お風呂へポンプで水を溜めることだった。蛇口をひねるだけで水が出る嬉しさは味わった者にしか判らないだろう。
第２位：テレビ・・・村に何台も無い貴重なテレビ、他所の家で見る「恐怖のミイラ」、ちびりそうになりながら家まで帰った。初めて家に来たテレビには豪華なカバーが掛けられていた。
第３位：車・・・初めて親父が買ったマイカーは中古の「ミゼット」、無断で運転して田んぼに突っ込んだ貴重な思い出、友達を呼んでそっと引き上げて事なきを得た。

私の目から見たWorst３。
第１位：新幹線・・・無くなりつつある寝台車、いつかお金と時間に余裕ができたらと楽しみにしていたが新幹線に滅ぼされつつある。
第２位：コンビニ・・・何が悲しくて２４時間、１年中働くの？
第３位：テレビ・・・青少年に害毒撒き散らし。