南町の独り言

様々な旅人たちが、日ごと行きかふ南町。
月日は百代の過客、今日もまた旅人が…。

隣り合わせ

2013-01-29 22:48:24 | Weblog
タフで男気があって面白くて、殺しても死なないように見えたSさんの突然の訃報。
最後のお別れはちょっとキツかった。
わずか半年あまりで急激に進行した病と必死に闘った彼の姿は生前の半分にも思えた。
68歳はあまりに早すぎたけれど…。

お葬式から帰って静岡大学へ急ぐ。
初めての企画で「大学生と連合若手組合員との交流会」だ。
就活ゼミなどという堅苦しいものではなくて、“働く”を一緒に考えようというものである。
この交流会はまた後日詳しく述べたいが、若さムンムンの大学生を感じとって、パワーをいただいた感じ。

終了間際に女房からのメール。
義父が急に心臓手術のために検査とのこと。
状況も分からずに病院へ急ぐが、幸いにも大事には至らずホッと一安心。
休憩所で休んでいたら高校生らしき男の子の電話の声が聞こえた。
「お父さん、慌てずにゆっくりと来てね。
もう亡くなってしまったから…。
部屋は◯◯3号室だから」

麻酔から覚めた義父を囲んで家族一同にぎやかに喜び合う。
でもこの部屋は◯◯2号室。
壁一枚隔てた向こう側は高校生らしき男の子が父親を待つ部屋。
そんなことはとても言えない私はただ静かに微笑んでいた。

若かろうが、年寄りだろうが、いつも平等に死と隣り合わせ。
これだけは避けようがない絶対的な真実だ。
だからこその“今”であり、“瞬間”であるのだろう。
あらためてそのことを感じた1日でした。