県内どの町へ行っても、駅の近くにある食事どころは大手チェーン店に占領されています。
大量仕入れの優位性ではかないませんので、地場のお店は価格競争で負けてしまいます。
相当の腕があって持ち家であれば中心市街地でがんばっているお店もありますが、若手料理人は中心地から少し離れたところに店を構えます。
昨夜は浜松で、そんなお店を紹介されました。
女性オーナーの小さなお店ですが、自然食に近い素直な味わいです。
この味に近いレストランが静岡にもありますが、ランチ時には行列ができたり、休日は予約なしでは入れません。
日銀静岡支店からは毎年１兆５０００億円のお札が市場に出ますが、返ってくるのは１兆円です。
静岡県がひとつの国だとしたら毎年５０００億円が外国へ流出しているということですね。
外へ流出してるお金を県内で流通させることが“地場力”を育てることに繋がります。
どうすればそれができるか、答えは簡単です。
企業会計も家計簿も一度ひっくり返して考えましょう。
少々高い買い物でも、地場で使ったお金は回りまわって私たちの元に返ってきます。
もちろん高かろう・悪かろう、では駄目ですから、生産者は高品質の“ものづくり”を心がけねばなりません。
私たちは、生産者でもあり、消費者でもあり、生活者でもあるんですね。