南町の独り言

様々な旅人たちが、日ごと行きかふ南町。
月日は百代の過客、今日もまた旅人が…。

弱き者

2006-05-31 17:28:13 | Weblog

昨日から2日間にわたり「産別JAMの拡大中執」。
全国の仲間と久しぶりに顔をあわせる。
ご多分にもれずJAMも組織改革の真っ最中。
夜の懇親会でも、そのことで持ちきりだ。
300人以下の中小労組が85%を占めるJAMには、企業もそうであるが、労働組合の運営上でも中小特有の問題が発生する。

南町に戻ると目下「JAM静岡」懸案の労使問題の報告が待っていた。
労働相談から組合結成に至った某中小企業の身売り問題だ。
従業員の切り売りに反対の声をあげて結成した労組、その結果、会社提案は撤回され、従業員の身分は保証された。

一難去ったら、今回は会社丸ごと、他社へ売り渡す(全株譲渡)という手段に出た。
しかも、今期株主総会で異常ともいえる配当をしたうえで譲渡するということ。
言い換えれば「現在の株主(親会社)には多額の配当金」「譲渡先には安価の株式譲渡」をするということ。

同様のトラブルを2年前に経験したばかりである。
残念ながら法的に争っても勝ち目はないため、道義的・倫理的に訴えていく。
どう世論に訴えるか、政治力をも使って“企業倫理”を求めていくことも考えねばならないかもしれないが、当事者とも相談しながら行動したい。

この数年間で法律が改正され、合併・分割、持株会社の設立など企業組織の再編が容易になった。
対抗するためにも「会社法」を真剣に勉強しよう。