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福ちゃんの散歩道

コロナ禍で関空での遊びも卒業、栂地区ウオーキングコースを中心に近場の日々の散歩で何か見つけよう。🚶‍♂️🚶‍♂️

中古旅客機のリサイクルの実態&飛行機の墓場❗️ A380も始まった解体❗️

2020-04-09 00:10:00 | 飛行機の話題(乗り物ニュース)

シンガポール航空 抹消のエアバス A380
すでに4機登録抹消している

シンガポール航空 Airbus A380 

抹消機材は下記4機

9V-SKA

9V-SKB

9V-SKC

9V-SKE

シンガポール航空は24機運用していたが、4機登録抹消となつている
A380の退役は今後加速する


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飛行機の墓場 モハベ空港 
中古旅客機のリサイクルの実態

航空機の中古市場のパーツは 
現役を終えた旅客機が集まるモハベ空港から

アメリカ カリフォルニア州のロスから車で2時間北上したモハベ砂漠の一角に、
古くなった旅客機が集められるモハベ空港(モハーヴェ空港)がある

ここは映画の撮影地に使われたり宇宙旅行の母港ともなっていますが、「飛行機の墓場」とも呼ばれています。
そこには、主翼や尾翼が外されて胴体だけになった機体もあれば、取り外されたエンジン部品なども並んでいます。
原形をとどめている旅客機は、解体されるのを静かに待っているという感じがすると言います。
旅客機は現役を退いたからといって、廃棄処分になるとは限りません。リサイクルされます。
モハベ空港(全景)


モハベ空港での飛行機リサイクルの基本的な流れ
役目を終えた旅客機が運ばれてくる→ 主翼部品(フラップなど)や計器類、ブラックボックスなどの取り外し
→ 使えそうな部品はエアライン各社に販売→ メンテナンス用の部品として再利用

もちろん、リサイクル部品は売りに出される前に状態などが詳しく検査・分析され、
必要な場合はきちんと修理された上で現役で運航中の機材の“補修部品”として出荷されていきます。

【旅客機の中古パーツ市場成立の理由:例】
旅客機(20年間利用する予定)→ メンテナンス →10年目で“ある部品”を交換する必要が出てきた!→ リサイクル部品と交換

“ある部品”を交換するために“新品の部品”を調達しても“旅客機そのもの”はあと10年しか使わないので、
すでに10年間利用した部品(リサイクル品)を探して交換した方が効率的で経済的な場合があります

飛行機の寿命は?
早まる新旧の交代のサイクル

ここで、旅客機の“寿命”について、気になった事はありませんか?旅客機は一体、何年くらい飛び続けるのでしょう?


エアライン(日系)整備士「きちんと整備すれば、旅客機は何十年でも飛ぶことができ、平均の寿命は20~30年でしょうか。
世界中には、製造中止から30年以上経過していても飛んでいる飛行機がありますからね。」

でも、こうも言います。

エアライン(日系)整備士「でも最近は、使おうと思えばまだ使えるし、部品交換の必要性がある訳でもないのに、
機材を早目に退役させて新しいものを導入するケースが増えました。」

その理由は二つあります。

1)新しい機材を積極的に導入することによるお客様へのサービス向上を実現
近年「お客様に選ばれるエアライン」を目指した新機材の導入競争が激しさを増してきたことによります。

2)機体を刷新ことによる整備の手間と費用のコスト削減
旅客機は長年使用されると金属疲労などが重なり、メンテナンスにコストがかさむようになります。
上記経費を考えた場合、早めに新しい機材を買い替える方が得策と考えるエアラインも多く、
まだ十分に乗客を乗せて飛べる旅客機でも貨物専用機に回すか、
中古市場に売りに出してしまう事があります。

特に原油価格の高騰が続いた近年、燃費効率に良い新機種に注目が集まり、
新旧交代のサイクルがより早まったようです。

程度の良い中古旅客機は売り手市場 

そして、“第二の人生”を歩む飛行機たち

比較的新しい中古の旅客機は、中古市場でもすぐに買い手が付くようです。
実際、南米やアフリカでは中古機を運航の中心に据えているエアラインも少なくありません。
また、LCCなど格安運賃を武器に誕生した新興エアラインも、
その多くが事業をスタートする当初は中古機材に頼っていますし、その需要は増えています。

そして…ついに、機体の買い手のつかない中古機は、部品のリサイクルという形で“第二の人生”を歩むことになります。

部品交換のエピソードに、こんな事例があります

あるエアラインの話です。空港で乗客を乗せて飛び立とうとしている旅客機のエンジン部品に欠陥が見つかりました。

近くにはそれと同じ機種が待機していたものの、乗客200人以上の乗り降りは時間のロスとなり、出発時間にも間に合わない状況に。

そこで、ある整備士は機転を働かせ、待機していた旅客機から“部品”を取り外して、出発予定の機材に付け替えました。

そして、部品を取り外したその機材は、後日同じ部品を中古パーツ市場から調達し、元通りに戻したそうです。

世界各国の空港では、遅延を避けるなどの理由で、中古パーツを活用したそんなこともひんぱんに行われているようです。

しかしここで「中古を使った旅客機は危ないんじゃないか?」と頭をよぎった方もいるのではないでしょうか?
中堅以下の航空会社が、世界トップレベルの航空会社から古い旅客機を購入→ その中古航空機の修理やメンテナンスのために、
中古の部品を購入…
「中古の飛行機に中古の部品。いくら整備士が頑張っても、突然おかしくなることがあるのではないか?」と。

しかし実際は、自動車事故より事故率は相当低いのにそう思ってしまうのは、
事故のインパクトが大きいからでしょう。
飛行機事故は、自動車事故のように毎日世界で起こりうるものでもないので、
万が一起こってしまった場合はニュースで報道されるのです。

摩耗した部分の張り替えにより、約1,500回のフライトが可能

買い手が付けば解体されません
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A380の退役は今後加速するかもしれない
A380は中古機として売れないので
解体・パーツ処分の運命です

下記写真は
A380所は不明です
下記

元シンガポール航空の買い手のつかないA380の解体が始まる
2019年1月6日 sky-budget
航空機リースなども手掛けるドイツの投資ファンド、ドクター・ピーターズ・グループは10年間のリース契約が終了した元シンガポール航空のA380を保有しており、今後2機を解体し一部部品を中古市場にて再販する事を昨年6月に発表しましたが、計画通り2018年12月31日から解体作業が開始されています。

現在A380の中古部品はそれほど市場に流通していないので、この事業により利益を確保したいとしており、部品の再販により4500万ドルの売り上げを見込んでいます。

今後は更に2機のA380がスクラップ化されることが予想されていましたが、幸いにも1機はポルトガルのチャーター便専門会社ハイフライと契約に至り運航を継続しています。

エミレーツ航空を除き新規受注でも中古市場でも人気がないA380は、エールフランスが保有機数を半減させる計画となっており今後も現役から退く機体が多くなることが予想されます。

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