ある日の四天王寺シーン
⬇️
大阪・四天王寺、自粛協力で閉鎖 6世紀の創建以来初

大阪市の四天王寺の境内に掲示された10日から全堂閉鎖を知らせる看板(左)=8日、共同
お寺や神社も外出自粛に協力します―。新型コロナウイルスの感染拡大を防ごうと、大阪市では8日、連日大勢の参拝者らでにぎわっていた四天王寺や住吉大社が閉鎖を決めた。期間は未定。四天王寺によると、同寺を閉鎖するのは、聖徳太子が6世紀に創建して以来、初めてという。
四天王寺では10日から約30ある堂塔や宝物館、庭園、霊園、休憩所をすべて閉鎖。境内には入れるが、お堂の拝観や供養の申し込みなどはできなくなる。祈祷(きとう)は郵送のみ受け付ける。
釈迦の生誕日とされる8日はさまざまな行事が予定されていたが、多くは中止に。境内に「10日から全お堂を閉堂いたします」と記した看板が掲げられ、お年寄りらが足を止めていた。
同寺参詣課の河邊啓法さんは「自らお堂を閉鎖するのは前代未聞のことだが、この感染症が早く終息するよう、協力したい。大切な命を守るため、外出を控えてほしい」と話した。
住吉大社は8日朝から一切の業務を停止して閉門。本殿(国宝)を囲む回廊の出入り口を閉じ、境内のほぼ全域に立ち入ることができなくなった。2018年9月に台風21号で甚大な被害を受け、閉門して以来という。〔共同〕