今日の散歩道🚶♀️🚶♀️
西原公園の一角の句碑の横に
藪椿がより寄って咲く
散歩ルートなので時折立ち寄る
咲き終わった花もあり
雌蕊の様子は?と見ていたら
偶然1輪の花が落ちて来た
その1輪
では雌花はどうなっているのか?
今、花が抜け落ちたばかりなので萼は閉じていない
落ちた花弁を見ると雄蕊が70本前後ある
雌花1本に婿70本か?(笑い
咲き終わったらどうなるか?を見に来たのが目的の一つ
早く咲いたのは落ちている
花の後
花の後にできる実はさく果(熟すると下部が裂け、種子が散布される果実)である。
種子からは椿油を採取する。
萼が閉まってくる
かなり閉まってくる
雌花も黒くなって
随分と花を付けるけど
実はメチャ少ない
受精が上手くいかない?
寒いので鳥が飛んで来ない?
鳥媒花
【ヤブツバキとは】
・ツバキ科ツバキ属に属する日本固有の常緑樹。本州(青森県夏泊半島が北限)から沖縄の各地に自生するが、東北地方では海岸沿いに多く、それ以外の場所では山地にも見られる。大島を代表とした伊豆七島はヤブツバキの名所として古くから知られる。
・日本最古の観賞用花木あるいは代表的な茶花として知られ、江戸時代には本種とユキツバキを掛け合わせるなどして数多くの品種が作られた。ヨーロッパにおいても「冬のバラ」と称され、品種改良が進む。単にツバキという場合は園芸品種を含むが、野生の原種であることを強調する際、藪に生えるツバキ=ヤブツバキと称する。
開花は2月~4月。枝先の葉の脇に直径5~7センチの花を一輪ずつ咲かせる。5枚ある花弁は赤又は白で、やや筒状に開くのが特徴。しばし混同されるサザンカのように全開せず、その控えめな様子が好まれて茶花に使われる。花にはヒヨドリやメジロが集まり、花粉を運ぶ。
・野生種では花の内側にある多数の雄しべが束状となり、その基部は花弁に合着している。このため咲き終わった花が丸ごと落下するのもサザンカとの違いであり、「武士たちは、これが打ち首を連想させるとして忌み嫌った。」との俗説が知られる。花はサルの好物であり、人間社会でも花弁を天婦羅にして食べる風習がある。また古代には落花を集めて煮出し、桜色や椿鼡の染料に用いた。
・9月から10月にかけて熟す果実は直径3センチほどで、中には3~5個の種子を含む。この果実を砕いて蒸し、重しを乗せることで抽出されるツバキ油にはオレイン酸が含まれ、食用(てんぷら油など)、整髪用、薬用、工業用に使われる。果皮は染料となり、黄茶、薄鼡色を染め上げる。
・葉は長楕円形で先端が尖り、周囲には細かなギザギザがある。長さ5~11センチ、幅3~8センチほどで、枝から互い違いに生じる。両面に毛がなく、年中ツヤツヤとしていることから、光沢を表す古語の「ツバ」を冠した「ツバの木」からツバキとなった(他にも「艶葉木」、「厚葉木」など諸説ある。)。葉を食べることはできないが、春を演出するため餅や寿司をツバキの葉に挟む風流な伝統がある。
・漢字は「椿」、「海石榴」、「山茶」が当てられる。最も有名な「椿」は和字(日本ならではの使い方)であり、中国語の「椿」はチャンチンという別の木を示す。英名のカメリアは、この木を日本からロンドンに持ち帰ったチェコスロバキア人宣教師の名前。
・ヤブツバキの樹高は最大で15m以上になる。樹皮には細かな皴や模様が出ることもあるが触り心地は滑らか。材は緻密で耐久性が高く、光沢のある仕上がりはツゲに似ている。ツゲほどの高級品とは見なされないが、櫛、将棋の駒、印鑑等に利用される。
・自生の北限地である青森県の夏泊半島には、1万本を超えるヤブツバキの群落があり、国の天然記念物に指定されている。
【ヤブツバキの育て方のポイント】
・温暖な地を好み、冬の寒風、乾燥に弱い。土質はさほど選ばずに育つ。
・半日陰地を好み、日陰にも強い(日差しが強い場所では葉色が悪い)。
・一年中、光沢のある濃緑の葉をつけており、目隠し、風よけとして使うことができる。ただし、葉の色が濃いため、放任すると庭が鬱蒼とする。
・チャドクガの被害に遭いやすいため、消毒や剪定が不可欠だが、剪定に対する抵抗力は高くないため、剪定には技術と知識が必要となる。
【ツバキとサザンカの見分け方】
・サザンカの若い枝には細かな毛が生えている。
・サザンカは秋から冬に花が咲く。ツバキは晩冬から初春。
・ツバキは花が丸ごと落下して散る。サザンカは花びら単位で散る。
・ツバキの葉は陽にかざすと葉脈が透けて見えるが、サザンカは見えない。
【ヤブツバキに似ている木】
日本に自生する野生のツバキは本種のほか、本州中北部の日本海側を中心に分布するユキツバキと、屋久島に分布するヤクシマツバキ(別名リンゴツバキ)がある。ユキツバキは雪に耐えるため枝が横へ這う性質を持ち、葉はヤブツバキよりも薄く、縁により鋭いギザギザがある。ユキツバキとヤクシマツバキを本種の亜種と考える説もある。
ツバキはトリが受粉させる鳥媒花だ。そしてツバキはトリのために様々な工夫をしている。ツバキの花びらは、一見すると5枚あるように見えますが、実は下のほうですべてつながった1枚の花びらだったのです。そのためトリが勢いよく飛びついてもはがれないほど頑丈なのです。さらに、花の根元は大きなガクでガードし、内部もおしべが固い筒状になることでトリが花粉の付く正面からしか蜜を吸えないようにしているのです。