福ちゃんの散歩道

コロナ禍で関空での遊びも卒業、栂地区ウオーキングコースを中心に近場の日々の散歩で何か見つけよう。🚶‍♂️🚶‍♂️

脱「密」! 7月から国内線便数回復のANA 6つのグループに分け搭乗する新方法を導入&飛行機の換気は・・・

2020-06-25 00:10:00 | 飛行機の話題(乗り物ニュース)
空の便 国内の運航が7月より増加スケジュール計画が発表されている
やはり
感染防止対策が最大の課題となる
ANAも搭乗方法に一工夫
そして
いつ飛ぶのだろうか❓

関空にて
1機約500億円




感染防止策を最優先に

 ANA(全日空)が2020年6月19日(金)、機内や通路での接触感染を避けるため、
6つのグループに分け順次機内に案内する搭乗方法を導入します。
新たな搭乗方法が導入されたANAの搭乗ゲート(画像:ANA)

これまではマイレージサービスのランクなどにあわせ、
4つのグループに分け搭乗順となっていましたが、
新型コロナウィルスの影響による衛生向上策を最優先とするため、
後方窓側の席に乗る乗客をまず一番先に、
ついで後方中間席、同通路側の順に搭乗させ、
そののち前方の乗客をおなじく窓側、中間席、通路側の順で機内に案内します。

これにより優先搭乗サービスは一時的中止とはなるものの
「スター アライアンス ゴールドメンバー」専用レーンを一部空港、および機材で設置するとのことです。


なおANAは6月18日(木)に2020年7月の国内線便数計画を発表。
同月は、当初の事業計画の50.6%の減便となったものの、
5月の約85%、6月の約70%とくらべると、
減便率は大幅に下がり、国内線においては運航本数の回復が見られます。






一方 飛行機の換気についてのお話です

飛行機客室「3分で全空気入れ替え説」「空気は病院よりキレイ説」 
ANAが語るその根拠

新型コロナの影響もあり、航空会社各社は機内の空気を「短い時間ですべて入れ替わる」、
もしくは「病院レベル」の清潔さであるとアピールしています。
どういった根拠でそれらが示されているのか、ANAの整備士が話しました。

新型コロナの影響で、飛行中、いってしまえば密室となる飛行機の機内空調に関心が高まるなか、
航空各社とも、機内の換気は優れており「短い時間で機内の空気はすべて入れ替わる」とアピールしています。

(ANAのボーイング777-300ER型機。この日機内の様子が公開されたJA732Aと同モデル)

ところがその仕組みや詳しいことはあまり知られていない、というのが一般的でしょう。
そのようななかANA(全日空)整備センターの奥貫 孝さんが2020年6月15日(月)、
報道陣に対し、その具体的な内容について話しました。

奥貫さんによると、ボーイング777型機の場合、
エンジンから取り込んだ外のきれいな空気と、
客室の空気を循環したのち0.3ミクロンの微粒子を99.97%捕集できる「HEPAフィルター」でろ過した空気を、
およそ半分半分にまぜたものが、客室上部から機内の空気として提供されるとしています。
その空気は天井から床に向け流れたのち、「HEPAフィルター」を通り循環されるものと、
上空で機内の圧力を調整する「アウトフローバルブ」という圧力弁から放出されるものに分かれます。

ANAはこの空気の入れ替えについて「機内の空気は3分ですべて入れ替わる」としていますが、
これはどのように算定されているのでしょうか。

飛行機の設計基準に、
1席あたり1分間に200L以上の空気量を供給できる換気システムを設置しなければならない、
というルールがあります。
この基準をもとに、供給する空気の総量を機体の体積で割ると、
『およそ3分』という結果になります」(ANA整備センター 奥貫 孝さん)

また、ボーイングの飛行機だけでなく、
エアバスやボンバルディアなどANAが使っているほかのメーカーの飛行機も、
この設計基準に基づいていることから、大きな違いはないとしています。

「病院より優れている」客室空気 ANA整備士が語る根拠
この「3分で機内の空気がすべて入れ替わる」
という空調システムはどれくらい優れているものなのでしょうか。
奥貫さんは病院の空調を超えるものといい、その根拠を次のように話します。

「私たちが調べたところ、病院の建物には換気設備の基準が定められているようで、
感染病棟でも『1時間に12回以上』の換気ができる設備を持つよう厚生労働省が定めてます。
飛行機の場合は3分に1回、つまり1時間に20回の換気ができる計算となりますので、
こういった意味でも
非常に優れた換気システムを飛行機が持っていることをおわかりいただけるのでは、
と考えています」(ANA整備センター 奥貫 孝さん)

ちなみに、循環する空気をろ過するために使われる「HEPAフィルター」は、
ボーイング777型機の場合、8枚搭載されているといいます。
その交換頻度は、整備基準で平均して2年に1回とのことで、
新型コロナウイルスの感染拡大後も変更されていません。

これは航空会社側と航空機メーカー側の綿密な協議の結果、
「HEPAフィルター」はずっと微粒子をキャッチし続けることができる性能を持っているほか、
厚生労働省の「ウィルスが72時間で非活性化する」というデータに基づいているとしています。

また、ボーイングの飛行機だけでなく、
エアバスやボンバルディアなどANAが使っているほかのメーカーの飛行機も、
この設計基準に基づいていることから、大きな違いはないとしています。
(了)
赤枠部分が報道陣に公開されたANAのボーイング777型機、JA732Aの「HEPAフィルター」部
(2020年6月15日、乗りものニュース編集部撮影)


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