今日は晴れのち曇り。学校勤務です。帰りに図書館に寄りました。城端の図書館はちょっと暗いのですが、近いので最近は頻繁に通っています。図書館で借りて、東京の往復で、山下貴光の「イン・ザ・レイン」を読みました。なんだったか、何かでお勧めの本だと紹介されていて、ネットで見ると、伊坂幸太郎に似ていると書かれていたので、興味が沸いて読んでみました。なるほど、ちょっと似ている気もしますが、伊坂幸太郎より饒舌な感じがしました。
同窓会荒らしにお金をだまし取られた吉田八起は神を信じる。人探し専門の名探偵「桃の缶詰」の下で働く猿川柱は殺し屋に狙われる。母に捨てられ父の暴力から逃げだした月村大陸は詐欺を働く。３人のそれぞれの話が交互に描かれます。それぞれが遭遇する出来事が面白く、会話がテンポいいので、意外と読みやすく、引き込まれて読み進みました。他の登場人物も含め、徐々に人と人のつながりが明らかになっていきます。最後はちょっとややこしい感じで種明かしされていきますが、ああそうだったのか、とふわっとした楽しさが広がりました。思ったより面白かったです。
