きときと日記

「きときと」とは富山の方言で「ぴちぴち(新鮮な)」という意味。きときとな日々の記録を更新中。

喫茶おじさん

2024-07-04 | 

今日は晴れて暑い一日でした。買い物に出た以外は、家で仕事しました。図書館で借りて、原田ひ香の「喫茶おじさん」を読みました。57歳のおじさんが主人公の小説です。喫茶店巡りが好きなおじさんは、とにかく喫茶店に入って、コーヒーを飲み、サンドイッチやケーキを食べ、喫茶店のはしごをします。

早期退職して、退職金で喫茶店を開いたけれど、店は半年で潰して、娘には嫌われて、奥さんは家を出て娘のアパートに移り住んでしまう。しかも、実は不倫の末の再婚で、その二度目の奥さんからは離婚を迫られる。再就職もままならず、とにかく八方塞がりな感じがしつつも、深く考える前に、喫茶店に入り、辛いことを忘れるために喫茶店に入り、とにかく喫茶店で現実逃避しすぎです。

いろんな人に、「何も分かってない」と言われ、「恵まれている」と言われ、その真意が分からないまま、相手の望みに応え、何が悪かったのかよく分からない。イライラするような、それでいて、まあそれもいいんじゃないというようなラストを迎えます。「人生の時間を潰す、というのも、喫茶店の大切な役割だ」とありますが、とにかく喫茶店愛は伝わりました。出てくるメニューがどれも美味しそうでしたが、ボリューム満点のサンドイッチの後、次の店でケーキを食べたりして、胸焼けしそうでした。
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