きときと日記

「きときと」とは富山の方言で「ぴちぴち(新鮮な)」という意味。きときとな日々の記録を更新中。

地雷グリコ

2024-08-02 | 

今日は昼間は家で仕事をして、夜は合唱練習に参加しました。図書館で借りて、青崎有吾の「地雷グリコ」を読みました。すごく面白かったです。やる気のなさそうな飄々とした女子高生が、ゲームに挑戦する話です。ゲームといっても、グリコや神経衰弱、じゃんけん、だるまさんがころんだなど、簡単で誰もが知っているゲームです。でも、そこにちょっとした独自ルールが追加されることで、心理戦に持ち込み、騙し合いと理詰めの頭脳ゲームに展開する、という話です。

なぜ勝負するのか、動機や結果や人間関係など、周りの要素もよくできていて楽しく読めますが、なんといってもゲームの駆け引きが面白い。例えば、表題の地雷グリコは、階段でじゃんけんをして、勝ったら、グリコ、パイナツプル、と進むのですが、途中3か所に、止まったら10段下がる、という地雷を仕掛けることができます。地雷は審判にしか分からず、駆け引きが行われます。途中、分かりやすい解説も入り、主人公がギリギリまで不利だと思っていたら...という展開です。

最後は逆転するだろうと想像しつつも、どうやって?という方法が実にうまくて、面白かったです。それってルールとしてセーフなんだ笑、っていう仕掛けも多いのですが、主人公の人柄と、高校生の青春な感じが相まって、小説としても謎解きとしても楽しめる本でした。文章もうまくて読みやすい本でした。あー、面白かった。
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