旅とエッセイ 胡蝶の夢

ヤンゴン在住。ミラクルワールド、ミャンマーの魅力を発信します。

今は、横浜で引きこもり。

バンコク今昔

2020年01月12日 09時50分41秒 | エッセイ
バンコク今昔

 ビザの更新のために、2泊3日でバンコクへ行ってきた。バンコクには、33年振り。正確には25年ほど前に一度仕事で行ったが、その時は駆け足で町に出なかった。
 バンコクは知らない町になっていた。自分がタイに5か月ほど滞在したのは、約40年前のこと。カンボジアとの国境で井戸掘りをした。あと、ラオス国境に近いチェンライにも行った。その当時のタイは貧しい国だった。でもとても素敵なワンダーワールドだった。街を歩くと、次々に面白いものにぶち当たる。空港は場末の汚いものだった。表に出るとムっと熱気が襲ってきた。
 ビザ更新でマレーシアのペナンに行ったが、マレーシアに入国した途端に、あー何てお金持ちの国!と思ったものだ。今じゃあ、逆になっているかも。

 今のバンコクは、とにかく便利になった。高架鉄道に地下鉄、エアコンバスに空港に直結する鉄道。雨期になると氾濫原と化す町に、地下鉄は永遠に無理だろうと誰もが思っていたはずだ。
 でも町の中心街は、どこもアウトレットにショッピングセンター。日本のどの飲食店もショップも、無いものはない。しかも日本より高い。吉野家の牛丼、スターバックスのコーヒーの値段に驚く。クオリティーは高いけどね。でも水まで有料なのには驚いた。
 自分にとって、アウトレットとかショッピングセンターなどは、世の中から消えてもちっとも困らない存在だ。探しているものがあったので、多少散策したが、楽しいどころか苦痛でしかない。
 
 33年振りで友人に会った。彼とも奥さんとも実に久しぶりで、タイムスリップしたような感覚を味わった。それぞれ違う国、異なる時空で30年、40年を過ごしてきたのね。彼の家は、郊外の閑静な住宅街にある。33年前にうちのカミさんと泊めてもらったのだが、家の記憶は残っていない。
 10年前の大洪水の時に、周囲は一面水没したそうだ。友人は、以前は犬を5匹飼っていたそうだが、今は一頭もいない。庭に埋まっている。その中の一頭は、庭に侵入したコブラと戦い、コブラを噛み殺したが自分も噛まれて死んだという。日本ならニュースになりそうな話だ。

 高架鉄道(BTS)は便利だが高い。一日パスは約500円。4回乗れば得になる。便利だが地下鉄には使えない。エアコンバスで、街はずれまで乗ると約100円。バンコクの物価は、上がる一方だという。街中で食事をとると2~300円する。
 ヤンゴンに帰って、エアポートバスに乗ったら35円。タバコを買ったら35円。ホっとした。どこでタバコを吸っても構わない国に戻った。
 翌日、学校に行くと道の真ん中にでっかい舞台が出来ていた。舞台の中央には凄い椅子が一つ。高僧(セヤデュー)の法話があるそうだ。夜になると、道のずっと向こうまでゴザを敷き詰めて、人々がぎっしり座っていた。
 先日は町内で何かイベントをやっていた。その時のGOALの表示が道に残っている。街を、道を有効利用するのが得意な人たちだこと。


コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« パテイン紀行 | トップ | 何で、ぶつ切り »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

エッセイ」カテゴリの最新記事