旅とエッセイ 胡蝶の夢

ヤンゴン在住。ミラクルワールド、ミャンマーの魅力を発信します。

今は、横浜で引きこもり。

やっぱり君は不思議ちゃん ー ミャンマー郵便事情

2022年10月24日 09時37分12秒 | エッセイ
やっぱり君は不思議ちゃん ー ミャンマー郵便事情

 ミャンマーへは何度も小包を送った。10回弱は送っている。Air便も船便もEMSも送った。クーデターで軍事政権に戻る前は、問題なく届いた。日数はどれもずい分とかかったけどね。ミャンマーから日本に送った葉書も着いた。

 でもクーデターのすぐあと船便で送った小包は、ついに届かなかった。大き目のダンボールで、送料が3-4千円はしたのに残念。そのうちに忘れた。しかし、ところがどっこい。一年半ほど経ったころ、それが届いたという喜びのメールが突然入った。
 あれっ、何を送ったんだっけ。同僚の女性教師たちが喜びそうな手鏡、ポーチ、髪飾り。スズキさんリクエストのポテトチップス(まだ食えるのか)。それから本とカレー粉等のレトルト食品。後は何だっけ。一人一人へのメッセージは入れたかな?
 この突然届いたお土産を、みんなに手渡すのは大変だったらしい。NGOに転職したエリ(エリザベス)は近所に住んでいるが、ナンダーちゃんは本格的に引きこもり。ニイニイさんはハンサムなタクシードライバーと結婚して、地方に越した。お金持ちのお嬢、ショーンは何をしていることやら。ティダに至っては、自分が教えていた妹ともども行方不明の音信不通だ。

 その後スズキさんが読みたがっていたビルマ戦記を、のりたま同封で送ったが、これも一年は経つのに届かない。それにしても、何人もの手を経ているのによく盗まれないものだ。郵便局の片隅で一年以上置かれていたのかな。で或る日、配達する気になったかな。このいい加減さ、律義さ。ミャンマーよ、やっぱり君は不思議ちゃん。

 小包を届けた郵便配達が言ったそうだ。「こりゃ魂消た。あんたまだ残っていたんだ。外国人はみんな国に帰ったと思っていたよ。」


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