旅とエッセイ 胡蝶の夢

ヤンゴン在住。ミラクルワールド、ミャンマーの魅力を発信します。

今は、横浜で引きこもり。

琉球の唄

2018年03月03日 14時18分06秒 | 写真館
琉球の唄

 沖縄の音楽が好きだ。復帰前の沖縄に中1のころ家族で行って、バスガイドさん(髪の長いきれいな人だった)の歌う『安里屋ユンタ』に痺れた。沖縄戦で本土から来た兵隊は、替え歌にして、「またはーりぬ、死んだら神様よー」と歌っていたというエピソードを覚えている。

 沖縄の唄は、底抜けの明るさ、大らかさの中に一抹の哀愁が含まれる。『島唄』『涙そうそう』『花~HANA』。夏川りみの歌う『童神』『イラヨイ月夜浜』等を聞くと、心が洗われる想いがする。何度聞いても心が動く。ありがとう、りみ。魂のクリーニング、もう330回くらいしてもらった。また汚れたら、お願い。

 元ちとせの『ワダツミの木』では、あの震え音に痺れた。最近のお気に入りは、『十九の春』(THE BOOM OKINAWA-ワタシノシマが宜しい)。歌詞がすごい。(女)「今さら離縁と言うならば、元の十九にしておくれ。」(男)『元の十九にするならば、庭の枯れ木を見てごらん。枯れ木に花が咲いたなら、焼いた魚も泳ぎ出す。』ひっでーなー。

 沖縄音階では、「ド」「ミ」「ファ」「ソ」「シ」の5つが使用される。あれっ?「レ」と「ラ」が無いじゃん。実際には「ラ」抜き、「レ」は少な目で全く無い訳ではないらしい。で「ファ」と「シ」の音の使い方にポイントがあるらしい。リズムにも特徴があり、伴奏は基本的に3連系のリズムで、メロディーはその伴奏を追いかける形。メロディーでは長い音と、それに続く短い音の連続がポイントなんだって。このような音階は、バリ島のガムラン、ハワイアンの一部の歌で使われているそうだ。

 三味線より小ぶりの、ハブの皮を張った三線の音色が小気味よい。合いの手がチャッチャ入って楽しい。2つの音階がはぼ抜けているという制約があるのに、つき抜けた南国風の音楽がどうやって生まれるのか不思議だ。

 なお島唄といった場合、正確には奄美群島の民謡を指すそうだ。より詳しく言うと、沖永良部島と与論島の民謡だ。奄美群島でも徳之島以北は、本土と同じ音階を使っている。
 ここいらは、14世紀以前の琉球の三王国の勢力範囲による。南の島といっても、単純に平和の楽園ではなかったのね。
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