「北の山・じろう」日記

内容は主に時事問題。時々株式投資関係の記事も交じります。

バフムートの激戦<2023・2・18ウクライナ紛争>

2023-04-01 13:44:15 | ウクライナ紛争

記憶では、ルハンスク州のセベロドネツクで激戦があり、この時ウクライナ軍は、徹底抗戦しました。双方、膨大な死傷者を出したのち、ウクライナ軍は撤退しました。ウクライナ軍が、ここで人的損害を厭わない白兵戦を戦ったのは、時間を稼ぐためです。

後背地にある、スラビャンスクやクラマトルクスなどの重要都市の防衛準備をして武器や食料を備蓄して、防衛戦を行うためです。その時、バフムートなどの防御力の高い拠点を徹底的に要塞化したものと思われます。

その後、ロシア軍が向かったのがドネツク州のバフムートです。ここを攻略しないとスラビャンスクやクラマトルクス方面の攻撃がしにくいからです。ここを攻略しておかないとスラビャンスクやクラマトルクス方面に向かう部隊が常に側面や後方から攻撃を受けるからです。

しかし、そこは難攻不落の要塞でした。
ドネツク州ブフレダールの戦闘でロシア軍は、大敗北しました。そこと同じような地形なのです。
つまり周囲から見て高台にあり進撃路が限られます。
そこに障害物を作られて、高所からウクライナ軍に射撃されるので正面突破は、ほぼ不可能です。事実、去年の8月から、ここを攻めてどれだけの犠牲者がロシア軍に出たのかは正確には、軍事機密で不明ですが膨大な人的損失が出ていると思われます。

そこでロシア軍は、周辺地域の攻略に攻める方向を変えて徐々に進撃して3方向から包囲しつつあるようです。
その作戦に投入されたのが、ワグネルの囚人兵です。人的損害を顧みない人海戦術が、功を奏し今、ロシアの正規軍がその後を、引き継いでいるようです。

つまり、6か月以上ロシア軍をバフムートに引き付けて、ロシア軍に膨大な損害を出させました。
ロシア軍がそこを攻め続けた理由は、ドネツク州の占領を命じられているからです。当然、他の方面は手薄になりウクライナ軍は、他の方面での領土奪還に成功しました。

しかし、ウクライナ軍も武器や砲弾の不足からそれ以上は攻勢に出られず、戦線は膠着状態になりました。

ロシア軍は、去年の動員令でかき集めた兵士と秋の定期徴集兵で部隊を編成し、多少の訓練をして各方面で攻勢を始めているようです。

最近のバフムートのニュースは、ロシア軍が優勢になりつつありウクライナ軍は苦戦している。
西側の意見では、バフムートに戦略的な価値は乏しいのだから・・(撤退するべきだ)
このようなニュースが多いです。
当然にロシア側にもこのようなニュースは、届きます。
だから、「弱っている!」と見て今は正規軍を投入して攻撃を継続しているようです。

ただ、なぜかまだ5000人程度の市民が残っているようです。ウクライナ政府は、避難させようとして女性や子供を中心に大分避難はしたのですが、頑固な年寄りを中心にまだ避難しない市民が残っています。

しかし、ウクライナ軍の補給ルートも細りつつあるようです。ボランテイアには、バフムート入りは避けるように指示が出されているようです。危険すぎるから、ウクライナ軍がやると言うことです。

バフムート攻防戦、当分終わらない ワグネル創設者
2023年2月15日 11:46 発信地:モスクワ/ロシア [ ロシア ウクライナ ロシア・CIS ]
https://www.afpbb.com/articles/-/3451407

バフムートは、ロシア側では『肉ひき機』と言われているほど、消耗率の高い戦場なのです。
多分、ロシア側でバフムートの戦場を一番よく知っているのは、ワグネルのオーナーでしょう。

そのコメントの中に・・>
さらに、「(ウクライナ側は)兵力を次々と投入し、攻勢を強めている」と指摘。「毎日あらゆる方面から300~500人の増援部隊がバフムートに向かって来ている」と語った。
<と、あります。

ウクライナ軍の目的は『肉ひき機』にロシアの正規軍を、どんどん引き込んで『肉ひき機』にかけるのが、本当の目的であるのかもしれません。

「弱っている!」と見せかけなければ、ロシアの正規軍はこんな戦場には、来ないと思います。ワグネルの囚人兵の死傷率は、80%程度ではないかと推測されています。

バフムートの指揮官たちは、撤退したくないようでした。
補給が続く限り、まだまだ戦えるという考えのようです。
そして、今放棄するなら何故、今まで戦ってきたんだ?と言う疑問も持っているようです。
撤退命令が出れば従うけれど、現場の指揮官たちはそれには賛成ではないようでした。

つまり?ウクライナ軍の本音と言うのか作戦が見えてくるような気がします。
ロシア軍の指揮官は頭が悪いのは、去年から分かっています。まともな指揮官は、なぜか外されてしまうのですね?
だから、ぼんくらな指揮官が同じことを何回も繰り返して同じように失敗します。それを、バフムートでやると、どうなるか?

ウクライナ人道危機救援金 - 日本赤十字社
https://www.jrc.or.jp/contribute/help/ukraine/



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