「北の山・じろう」日記

内容は主に時事問題。時々株式投資関係の記事も交じります。

ムクドリ大群に悩む都市部<2023年9月

2023-09-05 19:26:43 | 動物と植物と自然

ムクドリ大群に「うるさい」「フンが臭い」の苦情…嫌がる音響スピーカー導入も不発
2023/09/04 08:08
https://www.yomiuri.co.jp/national/20230903-OYT1T50149/

どうしてこうなるかを考えると、ムクドリの住める自然環境が減少したことが一番の理由だと思います。本来は、低地の平野や低山地にかけてがムクドリの住処のようです。やはり近年、都市開発が進んでそんな環境が減ってきたので都市部に住むようになったのでしょうね。

ところが、住み着いてみるとムクドリ、びっくり!
「天国じゃないか!」
こうして大勢さんが住み着くようになりました。
どうして、天国か?
天敵がいません。
これは、カラスも同じです。

天敵は、猛禽類です。
トビ、ハヤブサ、ツミ、チュウヒ、チョウゲンボウ、ワシの仲間、フクロウ
ほぼ、都会にはいません。
樹木や自然環境がなくなって、営巣地がなくなりました。だから、かなり山の方に行かないと猛禽類は住めません。猛禽類のいないムクドリやカラスの天国が出来上がったというわけです。

自然環境を破壊すると捕食関係がなくなり捕食される側の鳥たちが、大繁殖するという仕組みです。

結局、解決策は猛禽類の営巣地を作ってあげて、都会に引っ越ししてもらうしかありません。

ハヤブサは、断崖絶壁に巣を作りますから高層ビルにハヤブサの営巣スペースを設けてあげると営巣すると思います。NYの高層ビルには、ワシやハヤブサが営巣しているようです。だから近所のセントラルパークに行くと白頭ワシやハヤブサが、普通にいるようです。セントラルパークでフクロウも営巣しているようで、たまにフクロウもいるようです。この界隈には、タカ・ワシ・フクロウ・ハヤブサなどが営巣して住み着いているようです。

一つには、セントラルパークのような広い緑地帯を作ってあげることも必要です。もう一つは、高層ビルに猛禽類の営巣スペースを作ってあげることです。そうすると猛禽類がそこで営巣して住み着くことが、NYの例を見ると分かります。

今更、自然環境を全部元に戻すことは不可能ですが、樹木の生い茂った緑地帯を増やしたり、猛禽類の営巣場所を人為的に作ってあげることで、猛禽類は都市でも住むことが出来るようになります。

カラスやムクドリ対策には、これが一番有効です。自然界の捕食関係を、人為的に元に戻してあげることを考えるべきでしょう。逆に言うと高層ビルやタワーマンションを建設する場合は、猛禽類の営巣用に一定のスペースの提供を義務付けるべきだと思います。

鳥だけではなく地上の動物も同じです。アメリカの首都ワシントンでは、普通に野生の狐がいます。住宅地の中を時々、コヨーテが走っています。アメリカ・クロクマは普通に人間の隣に住んでいます。

日本ではあまりにも都市部から野生の動物や鳥類を排除しすぎていると思います。NYでは、手を入れない自然環境を増やす取り組みもされています。どんどん、緑地を減らし樹木を減らす今の日本の都市計画は、いびつですし間違っていると思います。

ムクドリやカラスが、蔓延るのはその証明です。



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