「北の山・じろう」日記

内容は主に時事問題。時々株式投資関係の記事も交じります。

米軍機密文書流出事件のウクライナ紛争への影響<2023.12.10

2023-12-11 01:08:12 | 中立の視点で見るウクライナ紛争

今年、このような事件が発覚し犯人が逮捕されました。

21歳の空軍州兵を逮捕、米国防総省の機密文書流出
2023年4月14日
https://www.bbc.com/japanese/65271731
情報BOX:米機密文書流出事件、現時点での情報整理
Reuters
2023年4月12日午後 5:12 GMT+98ヶ月前更新
https://jp.reuters.com/article/us-classified-documents-idJPKBN2W808T/

いつ頃からどの程度の機密が流出していたかは不明です。しかしウクライナ紛争に関する文書もかなり含まれていたと思います。

航空万能論GFが、ワシントンポストの記事について詳細に書いています。ワシントンポストの記事は、この機密文書を元に書かれているようです。

2023.12.6
ウクライナの反攻作戦はどうして失敗したのか、計画に生じた誤算と対立
https://grandfleet.info/us-related/why-did-ukraines-counteroffensive-operation-fail-miscalculations-and-conflicts-that-occurred-in-the-plan/

In Ukraine, a war of incremental gains as counteroffensive stalls
By Washington Post Staff
December 4, 2023 at 6:00 a.m. EST
https://www.washingtonpost.com/world/2023/12/04/ukraine-counteroffensive-stalled-russia-war-defenses/

航空万能論GFの記事を読むとワシントンポストには、かなり詳細な内容が書かれているようです。この記事が取り上げているのは、今年のウクライナの反撃作戦に関する部分だけです。

しかし、流出した米軍機密文書にはかなり広範囲な情報が多数含まれています。ワシントンポストが入手しているくらいですから、ロシアも当然情報を入手しています。

アメリカとウクライナが、ロシアとロシア軍をどう評価しているか?
ウクライナがどのような計画を持っているか?
ウクライナ軍にどのような問題点があるか?
部隊の配置や装備・武器。
ウクライナの防空兵器。

等々考えていくとウクライナ側の機密情報は、かなりロシア側に漏れていると思います。

その中に・・
『「2023年初頭までにウクライナ軍は13万人もの死傷者を出しているため(経験豊富な兵士不足で)・・・』
こんな情報は、ロシアが涎が出るほど知りたい情報ですね❓
その他にもロシアが喜ぶ情報は、テンコ盛だと思います。ウクライナ側の内情が分かれば、ロシア側もそれに応じて対応したり対策が立てられます。

何よりロシアが助かるのは、今回のワシントンポストの記事で大体、ウクライナ軍が何を考えて何をしようとしているのか、はっきり分かります。そしてウクライナ政府とウクライナ軍の欠点もはっきり分かります。同じような分析をロシア側もしていると思います。

今年の冬の戦いは、それが大きく影響すると思います。ロシア軍の人的損失を一切無視した猛攻は、ウクライナ側の兵力不足と動員が上手くいっていないことを見極めたからだと思います。

つまり❓
ロシア軍に少々人的損失が発生しようと、ウクライナ軍に同程度の損失が発生すれば、ロシア軍に有利だと言うことです。ウクライナ軍は、損失の補充が少ししか出来ません。ロシア軍の方は、今年集めた応募兵がかなり残っていると思います。東部戦線で消耗戦を続ければ、自然にロシア軍に有利な状況が生まれると言うことです。

結果として、米軍機密文書流出事件のウクライナ紛争への影響はかなり大きなものがあると思います。

 

※関連記事目次

「中立の視点で見るウクライナ紛争」の目次⑨
https://blog.goo.ne.jp/kitanoyamajirou/e/e2c67e9b59ec09731a1b86a632f91b27



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