マーリンズとマイナー契約、元広島の中村来生「メジャーへの先は長いと思うが1つ1つ」入団会見
[2024年5月20日21時42分]
https://www.nikkansports.com/baseball/mlb/news/202405200000462.html
広島の育成時代は、全然芽が出ず去年戦力外。
『オフは米アリゾナ州で活動するトラベリングチーム「アジアンブリーズ」に参加し、契約を勝ち取った。
アジアンブリーズのアレックス・ラミレスGM(49=前DeNA監督)は「マーリンズの育成システムは素晴らしい。将来は155キロを出せる」と素質に太鼓判を押した。』
ラミレスがいたのが良かったのかもしれません。
日本人に理解がありますから。
それにしても、なぜ広島時代全然ダメだったのかを調べてみると❓
体格 190cm71kg
中学校時代は軟式野球部
高校時代もそれほど投げていない
広島では、ほぼノー・チャンス
プロ野球選手としては全然体が出来ていません。
硬球での野球経験も少なく体力的にも技術的にも全然、プロのレベルでなかった事が分かります。
だから広島が中村来生を育てようと思うなら、まず体作りから始めなければなりません。
プロ未満の選手にプロのレベルを求めても無理に決まっています。
日本にいたらまず、チャンスはなかったでしょうね❓
中村来生がアメリカに活路を求めたのは正しい選択だと思います。
同じように若いのに戦力外になった選手は、このような方法もあることを知ったと思います。
もちろんマイナー契約と言っても1Aか2Aだと思います。
でも、まだ21歳ですから本人の才能と努力によってはメジャーのチャンスは、あると思います。
何しろ体が全然出来ていませんから、まずは体力強化と投球技術の向上が課題になります。
筋力がまるで足りないからスピードボールが投げられないという簡単な理屈です。
メジャーの一流投手の体格
ダルビッシュ
196cm100kg
大谷翔平
193cm95kg
菊池雄星
183cm95kg
ジャスティン・バーランダー
196cm107kg
マックス・シャーザー
191cm94kg
ゲリット・コール
193cm100kg
クレイトン・カーショウ
193cm102kg
中村来生の190cm71kgは、適正体重を93kgと仮定すると❓
22kgも筋肉が足りません。
日本で全然、ダメだった理由はこれです。
日本の野球では、この全体の筋肉量の視点が欠けているように思います。
日本式の走り込み練習では、絶対に筋肉は増えません。
科学的な筋力トレーニングと正しい食事が不可欠です。
鈴木誠也もメジャーに行ってパワー不足を痛感して、2022年のオフに徹底的に筋力トレーニングをしたそうです。2023年には、かなりパワー不足は改善されホームランを20本打ちチームの主軸バッターになりました。
鈴木誠也183cm85kg
しかし、まだ筋力は足りないと思います。
もっと体を強くすれば、ホームランを30本程度打てると思います。
正反対なのが、横浜に復帰した筒香嘉智です。
明らかにメジャーの速球に力負けしているのに、筋力強化をしませんでした。だから3Aでは通用しても、メジャーでは全然通用しませんでした。
だから中村来生もメジャーに昇格したければ、これから体を強くするためのトレーニングを地道に始めなければなりません。
今の体格のままでは、ほぼ通用しないと思います。
逆に20kg以上の筋肉の増量が出来れば、メジャーに昇格できる可能性が高くなると思います。
メジャーと日本のプロ野球の大きな違いが、この部分です。これは、バッターも同じです。
基本的な体の強さが、そもそも日本の場合足りないと言うことです。
投手はメジャー志向がありますから、結構メジャーの投球技術や体力トレーニングを重視する選手がいます。大体そんな投手がメジャーで成功している傾向があります。
大谷翔平君も23歳でメジャーに行きましたから、メジャー式で今のような素晴らしい選手になりました。
その意味では、21歳の中村来生もメジャー式で練習する機会を得たと言えます。
本人次第ですけれど、周囲はメジャーを目指す選手しかいませんから嫌でもメジャーに通用するレベルを目指すと思います。
頑張ってほしいですね。
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