大の里の綱獲りが、一番の注目ですね。
12勝3敗の優勝で、すぐ綱獲りの話が出てくるのも、どうかな❓と思います。
何しろ豊昇龍の横綱昇進で大甘の反則昇進を決めましたから、何でもありになりました。
白鵬以降は、強い横綱も大関も出てこないようになりました。
照ノ富士は、程々に強い横綱だったと思いますが病気と怪我で苦しんで不本意だったと思います。
豊昇龍は、早速昇進後最初の場所で苦しむことになりました。
なってしまえば言い訳は出来ませんから、これから横綱になる心算で稽古に励んでほしいと思います。5月22日の誕生日が来て26歳ですから、まだまだ強くなる年齢です。
大の里は、大関昇進後緊張していたのだそうです。そして大関昇進後は行事や催事への出席も増えます。
また後援会関係の付き合いも格段に増えただろうと思います。そういった忙しい中で、どうやって自分の稽古時間を確保して質の高い稽古を継続して行く、段取りと言うのか要領の良さを学ばなければなりません。余りに入幕から大関昇進まで早すぎましたから、大変な面は普通の力士の何倍もあると思います。
また部屋での稽古も「胸を出す稽古」が多くなりますから、どうしても受ける相撲になりがちです。
巡業での稽古や東京開催なら出稽古も大切になると思います。これは、豊昇龍や琴櫻にも同じことが言えます。
しっかり稽古してほしいと思います。きちんと稽古すれば
あれだけの素質ですから普通に横綱になるだろうと思います。どれだけ強い横綱になれるか・の方が大切な問題です。
若手では、尊富士と平戸海が前頭の上位に昇進します。平戸海は、既に1回小結になっていますから、再度の三役挑戦です。ここを乗り越えて三役に定着しないと、次の地位が見えてきません。向こう1年から2年が平戸海にとっては大切になります。関脇止まりで終わるか、もう一つ上に行けるか❓
こればかりは、本人の努力次第です。個人的には、二代目栃東のような相撲を期待しています。
関脇から陥落する王鵬も同じですね。1回、上位の壁にぶつかって次は、どうするのか❓
尊富士は、初めての前頭上位です。ここまで上がれば上位と総当たりになりますから真価の問われるところです。尊富士の相撲を見ていて気になる点があります。真っ向からがっぷり四つで勝負しています。もちろん実力の向上のためには、このような試みも必要かもしれません。千代の富士も幕内に上がって最初は、そんな取り口でした。しかし、壁に当たって琴風と猛稽古を繰り返すうちに、千代の富士の代名詞の左前みつを取っての速攻相撲に取り口が変化しました。千代の富士が強くなって横綱になるのは、ここからです。
やはり体が軽量の力士は、何らかの技術的な工夫が必要です。輪島の「黄金の左」も同じです。やはり大相撲入門後、軽量のハンデイを補うために右四つから取り口を変えたそうです。
そのような工夫が出来れば尊富士も大関を狙えると思います。
今のような単純な相撲では難しいように思います。
前頭の下位では、安青錦が前頭の中ほどに昇進して、もっと上位との対戦が増えるでしょう。どんな相撲を取るか楽しみです。苦手とか欠点が今のところ見えません。体の強さもありますし相撲が上手いと思います。3月場所は関脇の大栄翔に負けましたが、大栄翔も完全に突き押しで勝った訳ではありません。突き放していおいての引き落としでした。次も大栄翔が、これで勝てるかどうかは分かりません。安青錦は対戦した相手を研究して相手の嫌がることをやってきます。若いのに賢いと言うのか、タチの悪いタイプですね(相手にとって)。相手は取りにくいと思いますよ。
私が、少し気にしているのが霧島です。
霧島は、綱獲りのかかった去年1月場所千秋楽の照ノ富士と対戦して圧倒的な力の差を見せつけられて負けました。
その後、古傷の再発もあったようですが精彩がなくなりました。
余りの力の差に自信を無くしたのではないか・と思います。
大関で優勝していますから、決して弱くはないと思います。
自信があったころは、連合稽古で関脇以下を圧倒する強さを見せていました。
その強さと自信が戻ってくれば、また大関に挑戦できると思います。
3月場所は千秋楽に7勝7敗で意地で勝ち越しを決めました。
来場所は関脇ですから、もう一度大関に上がろうという意欲は残っているようです。
霧島の場合は、実力より気力と気持ちの問題のように思います。
高安を見ても気力が残っていれば、まだまだ出来るはずです。4月24日が来ると29歳になりますが、気力さえあれば、まだ出来るだろうと思います。今、大関に一番近いのが霧島です。来場所、関脇でもし二桁勝てれば大関の足掛かりができます。そうなるかどうか❓
若元春や大栄翔は、やや力が落ちてきていますから大関はやや苦しいように見えます。
若隆景が、どこまで頑張れるかですね❓30歳では、やや苦しいか?
と言うように大関未満の幕内の実力者は、年齢も上になり力の衰えが見えます。
下から行く若い力士にとっては、取って代わるチャンスと言えます。
そういった幕内上位の入れ替わりもこれから、あるかもしれません。
等々、見どころは多い場所になりそうです。
大の里が、お人好しぶりを発揮して、またコロンコロン負けるかもしれないのが、少し心配です。普通にやると負けないと思うんですが❓
大の里や琴櫻は、気の優しいところがあるから、もっとね・・・
※関連日記目次
「欧州サッカー&大相撲&ボクシング」の記事目次③
https://blog.goo.ne.jp/kitanoyamajirou/e/e1c3411cc4e400cbb1f90e45064e8d35