「北の山・じろう」日記

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「自由ロシア軍団」が反政府活動を開始したようです?<ウクライナ紛争2023年5月

2023-05-26 10:00:10 | ウクライナ紛争

ロシア反政権組織、ベルゴロド州への攻撃は「ロシア解放のため」
2023.05.24 Wed posted at 16:07 JST
https://www.cnn.co.jp/world/35204258.html

ロシア政府に対する反政府組織は、二つあります。
一つは、以前からある「ロシア義勇団」です。
もう一つが、「自由ロシア軍団」です。

ロシア義勇軍団
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%AD%E3%82%B7%E3%82%A2%E7%BE%A9%E5%8B%87%E8%BB%8D%E5%9B%A3

自由ロシア軍団
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E8%87%AA%E7%94%B1%E3%83%AD%E3%82%B7%E3%82%A2%E8%BB%8D%E5%9B%A3

「ロシア義勇団」は、元からある組織でウクライナ国籍のロシア人が中心です。どちらかと言うとウクライナ国外が活動の中心で去年8月にウクライナに拠点を作りました。ウクライナ領土防衛隊の部隊の組織となっています。2014年ドンバス紛争でアゾフ連隊とともに戦って来たロシア人右翼の義勇兵を集めて2022年結成されたとあります。基本的に民族主義右翼で打倒ロシア独裁政権を目的として活動しています。

「自由ロシア軍団」は、ロシアの軍事侵略開始後にそれに反対するロシア人が義勇兵としてウクライナ軍に参加しウクライナの正規軍の部隊として結成されました。ロシア人をまとめて一つの部隊として編成されました。ウクライナ兵がロシア兵に疑念を持つのは、当然のことだからです。去年は、ウクライナ軍の「自由ロシア軍団」部隊として戦争に従事していました。

その理由は、侵略戦争やウクライナへの残虐行為に加担することは人道に反することであり、目的は侵略戦争を行う現在の独裁政権を武力で政権の座から追放して新しい政権を作ることです。

思想的背景を考えると民族主義者や右翼が中心です。

なぜ、ロシアの反政府武装グループに民族主義者や右翼しかいないのか?

ロシア国内の左翼の政党は、共産党です。だから左翼は存在しません。そして共産党は政権支持であり戦争遂行賛成です。おまけに共産党はロシアの第二政党です。

自由主義や民主主義的人々は、平和的な手段で抗議しましたが全部弾圧され投獄されました。

結果として民族主義者や右翼しかロシアの反政府武装闘争に参加するメンバーがいないことが理由です。平和的手段は、ことごとく弾圧され封じられました。

ウクライナへの侵略戦争が悪であると思う、ロシア人はロシア国内では地下武装組織に参加してパルチザン活動を行うしか方法がありません。

もう一つの方法が、ロシア国外に出てロシア国外の反政府武装組織に参加して独裁政権と戦うことです。武器を持って戦うしか、現在のロシアの独裁政権を打倒することは不可能です。

「自由ロシア軍団」は、そのようなロシア人が参加する組織です。去年は、ロシア軍との戦闘に参加していました。ウクライナ軍が勝利することにより目的を達成しようとしました。

しかしながら、それだけでは本来の独裁政権打倒の目的には不十分です。直接、ロシア国内での武装闘争や政治工作が出来ないからです。

だから、ロシア国内での武装闘争や政治工作を開始したのであろうと思います。
ロシア軍を狙わず、「内務省やロシア連邦保安局(FSB)」を狙う理由は?
ロシア国内を弾圧支配する道具が、この二つの組織だからです。この二つの組織を弱め無力化することが、独裁政権を足元から打倒することに有効だからです。

ロシア軍がロシアを独裁支配しているわけでは、ありません。情報組織が中心となりロシアを独裁支配しています。政権の大幹部は、ほとんど情報組織の出身者です。その目となり耳となるのが情報組織であり、手足となるのが内務省です。

ウクライナ軍とは、この点で目的が大きく違います。ウクライナ軍の戦争目的は、ロシア軍との戦争に勝利することです。

「自由ロシア軍団」の目的は、独裁政権を武力で打倒し政治改革を行うことです。ロシア軍との戦争に勝つことではなく、独裁政権を打倒することが最大の目的です。むしろロシア軍を自分たちの味方に変えることがより目的に叶っています。敵は、「内務省やロシア連邦保安局(FSB)」なのです。無力化することが目的であり殺害することが目的では、ありません。「内務省やロシア連邦保安局(FSB)」であろうと「自由ロシア軍団」に従う者は正しいロシア人です。

反政府活動と言うよりロシア独裁政権打倒活動です。基本的にロシア国外にいるゲリラまたはパルチザンです。ジワジワと浸透し賛成する者を増やし、活動を拡大しようとするでしょう。ロシア国内にいれば、地下に潜るしかありません。ロシア国外からゲリラ活動を行えば、大っぴらに堂々とできます。追い払われるとウクライナ領に逃亡できるメリットは、そこにあります。ロシア軍が追跡してくれば、ウクライナの国境警備隊が(大喜びで)ロシア軍を撃破するでしょう。そうしたくても国境の外の攻撃は禁止されていると思います。

つまり?
「自由ロシア軍団」が国境付近で出入りして軍事を伴った活動を継続するのは、ロシアにとって非常に都合が悪いことです。しかし追いかけられるのは、ロシア領だけです。ウクライナ領に逃げ込まれると手出しが出来ない。すごく困るでしょう?

ウクライナ領にロシア軍が入り込むと?
ばっちり、ウクライナの国境警備隊がお相手してくれます。人数も武器もを集めて待っていると思いますよ・・二線級のロシア軍に勝つ自信があればいいけれど、なければ止めるでしょう?つまり、そういうことを始めたのです。

追い払って、一息ついて油断してる・・
また、やってくる・・
また、追い払う・・
これの繰り返しです。

☆25日追記
「ロシア義勇軍団」と「自由ロシア軍団」のコメントは?
ロシア人義勇軍組織、越境作戦に「成功」
2023年5月25日 10:11 発信地:ウクライナ北部/ウクライナ [ ウクライナ ロシア ロシア・CIS ]
https://www.afpbb.com/articles/-/3465334?cx_part=top_topstory&cx_position=1

ロシア国防省のコメントとは、かなり違います。
70人を殺害して国境の外に追い払い、砲撃してやっつけた・とコメントしていました。どうも?そうではないようです・・
(ホラならタダだから悔し紛れに?大ぼら吹いたのかな?不逞の輩に・散々荒らされて・オメオメと逃がすなど・あってはならない事です・・)

 

「ロシア義勇軍団」と「自由ロシア軍団」の今後の活動<ウクライナ紛争2023年5月
https://blog.goo.ne.jp/kitanoyamajirou/e/f4d7d78d984469ae3c9a6440d66c7424

ロシア・ベルゴロド州での戦闘~その2ロシアの不都合な真実<ウクライナ紛争2023・5・23
https://blog.goo.ne.jp/kitanoyamajirou/e/4d8116c9b184e9b6d5199476e11751ae

ロシア・ベルゴロド州での戦闘<ウクライナ紛争2023・5・23
https://blog.goo.ne.jp/kitanoyamajirou/e/84246bef6f965c5fcdd24335eb5a2005



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