木祖村 Gリポート

木曽路や木祖村の話題を報告します。木曽川源流の里の議員日記。

木祖村平成21年9月定例議会/一般質問1

2009年10月01日 | 木祖村議会と議員
9月17日の6月定例議会。
 星梓の一般質問および村の答弁の内容は以下のとおりです。

Q1:永久橋・菅橋の保存管理について

Q(星):旧菅橋は、岩淵バイパス等国道用地交渉の際、土地所有者との間に「旧菅橋は絶対に取り壊さずに、村で永久橋として保存してゆく」との条件があったと聞く。
 昭和8年に完成した旧菅橋は、鉄筋コンクリート製のアーチ型永久橋で、本村にに現存する橋としては形式も年代的にも貴重な近代建造物。木祖村村誌においても、本村の街道史・交通史から一定の評価がされている文化財です。
 しかし現状は廃墟と化して荒れ放題で、長野県環境部の水質監視測定点でもあるのに、橋周辺は糞尿やゴミで景観が悪化する一方です。
 史跡指定の措置を講ずるまでもなく、永久橋である菅橋は貴重な村の近代遺産として子供たちや後世に伝えることが重要です。当時の所有者が、条件をだされた意図を正しく理解したうえで、村は適切な措置を講じる義務がある。

 ①村はこの20年間、一体どのような保存管理を行ってきたのか。まずは過去の経過について説明を。

 ②当該地周辺には源流の里木祖村の歴史と景観がある。本来ならば旧中山道の変遷や菅の歴史を学ぶうえで史跡公園化したり、遠足の対象地となってもおかしくない。景観行政からも、現国道から降りる歩道や日義の巴淵周辺程度に整備されても良いと考える。
 1990年の菅橋周辺の一連の工事からすでに20年が経過しようとしている。具体的な行動で示していただかないと、今までだまされたというわけではないが、どうなっているのかという事がたくさんある。今後どう取り組むのか。後世に残す為の具体的な計画をお示し下さい。

A(教育長):①旧菅橋は本来ならば撤去されるのが普通だが、なぜか今日に至っている。それが保護保存のためか、撤去費用が無いからなのかわからない。当時の所有者との約束や経過についてもはっきりしないので、ここでは返事が出来ない。

 ②近代遺産に指定するのであれば、国の基準に基づき調査したい。また、相当の修復・復元工事に予算もいる。それらをつめた上で具体的な方向を決めてゆきたい。

Q(星):過去20年間村が何もしてこなかった事ははっきりしている。書面の有無にかかわらず、関係者と村との約束はきちんと履行されるべきです。検討したい・調査したいではなく、是非とも当時の用地交渉に関係していた現副村長はじめ、この任期中には菅橋の保存に着手していただきたい。この際村長並びに副村長の決断を求めたいと思いますが、誠実なご答弁をお願いします。

A(副村長):当該地の話は野中杏一郎氏の件だと思われ、私も後から聞いた話で詳しい経緯がわからない。ご本人と一度詳細を確認したい。
 個人的にも旧菅橋は残すべき土木遺産と考えている。以前木曽建設事務所と話をした際、当時の設計図があれば修復保存は容易とのことであった。
 まずは周辺の環境整備やヤブ刈りなどはできると思う。是非とも残せる方向で検討し、実施したい。


(2問目に続く)



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