SIDEWALK TALK

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山仲間

2012-01-30 13:08:22 | 日記・エッセイ・コラム
Mont_blancこの土日は飲み過ぎた。
朝から生あくびが止まらない。


毎年この時期、つまり亡父の命日付近、
親父の山仲間が実家に集まってきてくれてドンチャンやる。
今年も15人ほどの山男&山ガールが参集してくれた。


長男の僕は、親父が亡くなってから
何となく家長みたいな役回りになっていて、
自然、その宴会のホスト役たらざるを得ない。
親父が亡くなって早8年。
それでも毎年お参り(飲み)にきていただけるなど、
遺族にとって望外なことで、感謝の言葉もない。


にしても、飲み過ぎた。
土曜の夜、会社の新年会でハメを外し、
ただでさえ二日酔い気味のこの日、
ダメージ満載のカラダに
ビール、日本酒、焼酎、ウィスキーをとめどなく流し込んだ。
ふだん口にしないような高級酒ばかりだったから、口当たりがよく、
グビグビいってしまった。


山を愛する人は総じて、心根が優しく、酒が強い。
そんな山仲間と交わす盃は、やっぱ格別なんだよな。

室町の子

2012-01-28 10:37:06 | うんちく・小ネタ
Sadohお客さまで、韓国人ながら(というよりも、古の高麗人だから)、
茶道の創始のころの抹茶碗の研究に生涯を捧げている方がおられる。
そのご先祖は室町時代に渡来し、事実、抹茶碗を作陶した。


先日、新年のご機嫌伺いにお邪魔した。
殊の外お喜びいただいて、2時間ほど持論を伺う僥倖を得た。


茶道の起源、「井戸茶碗」や「楽茶碗」などの土や工法などについての精緻な見解を拝聴した。
時代としては、やはりご先祖が来朝された室町時代中期のころだ。
非常に興味深い話だったのだけど、
僕の室町時代についての知識が乏しく、半分も理解できなかった。


説明の中に、夢窓疎石、春屋妙葩、義堂周信、絶海中津などの禅僧の名がでてきた。
聞いたことがある名前だが、どんな人物だったか朧気だ。
来週、再訪するにあたり、少し勉強してみようと思っている。


たしか司馬遼太郎さんだったと思うが、
「私たち(現代の日本人)は室町の子といえる」
と、何かに書いておられた。


床の間など、いま僕らが日本建築とよんでいるのは室町末期に完成した書院造であり、
歌舞伎や日舞の源流といえる能狂言もこの時代に興り、
茶道や華道もこの時代を源流としている。
さらに行儀作法や婚礼の儀式なども、室町幕府が定めた武家礼式が原典となっている。


なのに、学校(授業)で、この時代のことをあまり教わらなかった。
数年前から室町時代について効率よく知識を得られる(怠け者に都合のいい)書籍を探しているのだけど、
なかなか巡り逢えない。


僕も「室町の子」の端くれとして
自分の原形みたいなものを見つけてみたいと思う。


変な給食

2012-01-25 12:34:17 | テレビ番組
最近の給食、とりわけ献立の組み合わせに問題があると、
ある TV メディアが取り上げていた。
ネタ元は、「変な給食」「もっと変な給食」という本のようだ。


変な給食 変な給食

 幕内 秀夫
 価格:¥ 1,400(税込)
 発売日:2009-12-05



キムチチャーハンとコッペパン
お雑煮と食パン
黒糖パンに味噌汁
コッペパンとみたらし団子
ジャムトーストに酢豚
イチゴ蒸しパンときつねうどんと牛乳だけ


確かに、これを三角食べしろというのは拷問だろうな。
けど、僕らの時代にも似たようなことはあった。
フルーツ蜜豆とちくわの磯辺揚げにコッペパン、みたいな。
「このミスマッチが給食」といってしまえば、それまでなんだけど。


給食の献立を作る側の言い分としては、
センスが悪いのでは(ミスマッチでは)なく、それぞれの献立には意味(意図)があって、
楽しい給食の日とか、豆類を食べて欲しいとか、
ああたらこうたら言っていた。


給食とは本来、戦後の食糧事情が悪い時代、
子どもたちにしっかりと栄養をとってもらうための施策だった。
飽食の時代、給食費未納者が多い今、見直す時期にきているんじゃないかな。


以前、このブログの成人式のくだりでも書いたが、
子どもに媚びてまで食べてもらう必要があるのだろうか?
僕には「 Hunger in the best sauce 」という信念めいたものがあって、
腹が減ってから飯は食べるものと思っている。


えらそうに書いてきたけど、僕はいえた義理じゃない。
なぜなら昨夜のわが家の献立は、
クリームシチュー、焼餃子、コロッケ、鯖の竜田揚げを肴に
とりあえずビール、紹興酒、麦焼酎を飲むという、
ある意味、多国籍料理だったからだ。


猫かわいがり

2012-01-20 13:46:57 | テレビ番組
Yutanpo_cat今朝だったと思うけど、TV で日本のペット事情について触れていた。
ちゃんと見てたわけじゃないから自信はないけど、
売れ残り等で殺処分されるペット(ショップの商品)は年間20数万匹に及ぶという。


僕は、ペットを否定しない。
ガキのころ、犬、猫、インコ、文鳥、鯉(はペットじゃないか?)を飼っていたし、
その世話もむしろ家族のなかで一番していた。


けど、ペットを必要以上に擬人化して、
「ウチの子は…」といったり、ペットの遺影を仏壇に祀ったりするのには、
どうも違和感を覚える。
自分の祖父母や先祖よりも大切にしているような気がする。
ペットが好きなんじゃなくて、ペットをかわいがる自分に酔っているんじゃないだろうか?
もしくは、ペットをファッション・アイテムのひとつとして捉えているのかもしれない。


TV では殺処分に加えて、ペットをその親から離す時期も問題視していた。
日本では商品としてのペットは小さい(若い)ほど商品価値が高く、
まだ免疫力がついていない幼児期に親と離されてしまうらしい。
このことは、殺処分と別に、ペットの早世の増加の原因となっている。


繰り返すが、僕はペットを飼うこともアニマルテラピーも否定しない。
けれど、生き物を飼うということは、ペットを友だちや家族と思い込むことは、
所詮、人間のエゴでしかない。
ペットとして飼われるにしろ、売れ残って殺処分されるにしろ、
動物たちには選択権はないんだよな。


Blue-Eyed Soul

2012-01-18 15:26:59 | 音楽
火曜の朝、仕事で車を走らせていると、
FMで「Blue-Eyed Soul(ブルーアイド・ソウル)」の特集をやっていた。
前週が英国のアーティスト特集だったらしく、
この週は米国編のそれだった。


Original Album Classics Original Album Classics

 Daryl Hall & John Oates
 価格:¥ 3,036(税込)
 発売日:2008-06-27



Blue-Eyed Soul ときいて僕が真っ先に思い浮かぶのは、
ダリル・ホール&ジョン・オーツ。
高校生のころ、LPレコードの収録時間がほぼ45分間で、授業時間と同じということで、
音楽の授業でロック・アルバムを1枚通しで聴くという、
粋な計らいを先生がしてくれた。
そのとき僕のクラスで聴いたのが、ホール&オーツの『Private Eyes』だった。


そのことがきっかけでホール&オーツを聴くようになったのだけど、
当時は Blue-Eyed Soul なんて言葉は知らなかった。
ただ単にそのサウンド・プロダクションのかっこよさに魅了されて、ファンになった。


最近知ったのだけど、Blue-Eyed Soul という呼び名は、当時は蔑称だったらしい。
ダリル・ホールは、若いころ、そう呼ばれるのが嫌で、
「オペラに黒人ディーヴァが登場しても、誰も"Brown-Eyed Opera"なんて呼ばないだろ」
と反発していたらしい。


おそらく今では蔑称ではなく、ひとつのジャンルとして市民権を得てるんだろう。
というか、わざわざ眼(肌)の色で音楽をカテゴライズすること自体、
ナンセンスな時代になっている。


番組で「You've Lost That Lovin' Feeling」がエアプレイされていて、
この曲はホール&オーツがカバーしていたから、僕は知っていた。
オリジナルはエルヴィス・プレスリーだろうと独り合点してたのだけど、
DJ によると、ライチャス・ブラザーズのヒット曲らしい。
そして、プロデュースはフィル・スペクター。
60年代半ばとは思えないほど、今の時代も響いてくる。


ホール&オーツの初期のオリジナル・アルバム5枚をセットしたボックスをみつけた。
しかも、3千円チョイとお買い得。
以前、ブラックビニールで持っていたけど、今は何処にあるのかわからない。
思わずオーダーしてしまったから、
しばらくは青春の Blue-Eyed Soul に浸ってみようと思う。

NFL

2012-01-14 15:58:43 | スポーツ
Tim_tebow言うまでもなく、僕にはアメフトやラグビー経験などないのだけど、
大学時代、なぜだか NFL にはまっていた。
偶然、深夜に、アメフト番組をテレビで見たのがきっかけだった。
確か TBS で、石川明というアナウンサーがナビゲーターだったと思う。


その当時は SF 49ers の黄金時代で、
僕もその毒気に当てられて、49ers を応援していた。
伝説のクオーターバック(QB)ジョー・モンタナのモンタナ・マジックに魅了され、
捕球できないボールは地球上にないという意味で「 World 」と呼ばれたワイドレシーバー、
ジェリー・ライスのスーパー・キャッチに幾度となく驚かされた。


思い立って、今シーズン、NFL を久しぶりに追いかけてみることにした。
ちょうど今、プレイオフがはじまったところだ。


長い間遠ざかっていたから、最近の選手もチームもよくわからない。
けど先日、型破りの選手を見つけた。
デンバー・ブロンコスの QB 、ティム・ティーボウだ。
NFL の QB でありながら、タックルを恐れず、ランニングバック並にランプレイで走りまくる。
今どきカレッジにも、こんな QB いないんじゃないかな?


まだ彼のゲームを1試合しか見てないけど、
圧倒的な存在感、カリスマ性、若いのにもかかわらず放たれているリーダーのオーラ、
一発でファンになってしまった。
ということで、今シーズンはブロンコスを応援することにした。


ブロンコスの QB といえば、何といってもジョン・エルウェイだが、
ティーボウはエルウェイを凌駕する何ごとかを持っているような気がする。
エルウェイは優等生的な雰囲気だったが、ティーボウはとにかく破天荒な QB 。
スーパーボールで彼のプレイを見てみたい。


神頼み

2012-01-11 11:11:52 | うんちく・小ネタ
Fushimi_inari「困った時の神頼み」ということわざがある。
少なからず、誰もが経験したことあるだろう。
人間らしくていいと思うし、
こういうマインドがなければそもそも宗教は成り立たない。


弊社の事務所には、小さな神棚が鎮座ましましている。
毎月1日&15日には米・塩・御神酒を欠かさず交換して(もらって)いるし、
初午には祝詞をあげてもらうし、お接待もする。
また年に1度、京都伏見稲荷に詣でて、お札をいただいてそれを祀っている


出社後、この小さな?に商売繁盛を願うのが僕の朝のルーティン。
だから僕は、「困った時」じゃなくて、「四六時中」神頼みしていることになる。
御利益があるかないかはそれこそ神のみぞ知るところだけど、
こういうのは結果を求めずに続けることに意味があるんだろう。


きょうは、鏡開きだった。
さっき、おぜんざいをいただいた。
そういえば、お餅を食べたのはこれが今年初だった。


こういう風習は、どんどんなくなっていってるんだと思う。
正月にお雑煮にも食べない僕がいえた義理じゃないけど、
生まれた国の文化や風習は大切にしたいな。
と思いつつ、神頼みで商売繁盛を願う日々。


二人きりの成人式

2012-01-09 14:30:27 | アート・文化
Kite久しぶりの完全休日で、日がな一日、ダラダラと。
見るとはなしに TV をつけているけど、見たい番組がひとつもない。
オッサンになったってことだろうな。


朝から成人式についてのトピックを、ワイドショーやニュースでやっている。
去年までちがうのは、東北の被災地の成人式をピックアップしていること。
安全地帯で惰眠を貪ってる僕などはあの惨事をつい忘れがちになるんだけど、
今も懸命に闘っている人たちが画面の中には確かにいた。


反面、二十歳まで生を長らえたことに、まったく感謝していないバカどもがいる。
毎年この時期、バカ新成人の乱行報道にはウンザリする。
プライバシーへの配慮ということだろう。乱行成人の顔にモザイクをかける。
法律で禁止されてるわけじゃないからメディアの自主規制だろうけど、
マジメな新成人の顔を放送することとの整合性はあるんだろうか?


一方、ディズニーランドや鴨川シーワールドなどの
テーマパークで成人式を開催する自治体がある。
大人になるのに遊園地で式典とは?
そこまで新成人におもねってまで参加してもらう必要があるのかな?


とはいえ、報道されているのは特異な例で、
ほとんどの成人式は晴れやかに、そして粛々とおこなわれているんだろう。
平成の御代の若者は、バブル狂騒時代の僕らに比べると、
一様に優しく思いやりがあって、いわゆる草食系になっているらしい。


僕自身は、成人式には出席していない。
二十歳のその日、一学年下の後輩と二人、千葉県岩井の民宿にいた。
ヤツも一浪していたから新成人だった。


野郎二人旅の目的は、所属サークルの春合宿の下見だった。
宿主は人のいい老夫婦で、僕ら二人が新成人ときくと、
成人式に出席できないことを気の毒がって、夕食の他にお寿司の出前を取ってくれた。
僕らは、お寿司に舌鼓を打ちながら、二人きりで成人式を祝った。


翌日、東京へ戻る内房線の車窓から空を見上げた。
透きとおった青い空に一朶の雲が浮かんでいて、
鳶がクルリと輪を描いていた。


ステマ

2012-01-06 10:08:29 | デジタル・インターネット
Tabelog「食べログ」へのやらせ投稿の請負業者について、
マスコミが大きく取り上げている。
けど、この手のステマ(Stealth Marketing)はネット世界では想定内、
大騒ぎすることじゃないと思う。


飲食店にしろ、旅館にしろ、ファッションにしろ、
好みやこだわりは人それぞれだし、
ド素人の感想を鵜呑みにするほど、僕らはお人好しじゃない。
もちろん他人の感想がまったく当てにならないとはいわないが、
多少は眉に唾をつけてみるアティテュードが必要だろう。


そもそもステマは昔からあった。
日本では「サクラ」というのが、それにあたる。
店のオープン時に意図的に長い行列をつくったり、
実演販売で大げさにリアクションをする客を紛れ込ませたりする、
アレだ。


広義の意味では、
テレビショッピングにでてくる素人もどきの「あくまでも個人の感想」もそうだし、
バラエティ番組での笑い声の効果音もそうだろう。
ステマなんて、僕らの日常にあふれかえっている。


大切なのは、ソースは何か(誰か)ということ。
既成の境界線をぼかし、“裸の瞳”で営みを見つめるべきなんだ。


里帰り

2012-01-03 14:55:11 | うんちく・小ネタ
Congestion2お正月ということで、元日は僕の実家に、
翌2日には嫁の実家に里帰りした。
「里帰り」といっても、何ほどのことはない。


僕の実家は市内にあって、
車で5分程度、歩いたって20分もあれば着いてしまう。
嫁さんの実家も隣町みたいなもので、
30~40分ほど車を走らせればいい。
ニュースで取り上げられてるような帰省ラッシュなんて、無縁の世界だ。


嫁さんの実家にお邪魔すると、いつも、
お義父さん&お義母さんはダメ婿な僕を下にも置かないほど歓待してくれる。
イモの天ぷらが好きというと、山盛りのそれがでてくるし、
茶碗蒸しが好きというと、どんぶり鉢で茶碗蒸しがでてくる。
きのうも、わざわざ黒豚を鹿児島からお取り寄せしてくれていた。


そのご厚情に応えるような気の利いたことはできないんだけど、
暴飲暴食してボロボロになるのがせめてものご恩返しと独り合点して、
いつもぶっ潰れるまで義弟(嫁の妹婿)とバカ騒ぎをしている。


結婚当初はあまりの気の使われ方にかえって居心地が悪かったんだけど、
今では図々しくそのホスピタリティに甘えまくっている。
正直、自分の実家より居心地いいんだよな。