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SIDEWALK TALK

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とりあえず生!

2015-02-19 11:44:54 | 食・レシピ
Letter「とりあえず生!」

このフレーズを産みだした人は誰なんだろう?
もちろんいきなり日本酒や焼酎、ワインを飲む人もいるだろうけど、
大概の酒飲みはビールから、それも生ビールを最初にオーダーする。
飲み会のスタートを飾る、ホントに素敵なフレーズだと思う。


NHK 朝ドラ「マッサン」効果もあってか、
サントリーにしろ、ニッカにしろ、ウイスキー事業が好調らしい。
耳学問だから当てにはならないけど、
「水割り」(氷を入れた水割り)を発明したのはサントリーらしい。


水割りは、まだウイスキーに慣れてない日本人を洗脳するのには、
おそらく絶大な効果があったかと思われる。
それに当時出回ってた合成ウイスキーは、ロックやストレートでは
飲めた代物ではなかったにちがいない。


少し乱暴だけど、「習慣」というのは「文化」という単語に置き換えてもよく、
「とりあえず生!」も「水割り一杯」も今や日本語の慣用句といっていいんじゃないかな。
もっとも生ビールや水割りをオーダーするのにこんな小理屈を持ちだす必要もなく、
むしろ無粋というものだろう。


今週末、飲み会の予定が立て続けに入っている。
おろらく僕は、無心で「とりあえず生!」と叫ぶにちがいない。

俺はもう、誰かの脇役ではないのだ

2015-02-06 15:09:07 | 本と雑誌
Letter『悟浄出立』 万城目学 著

いわゆるジャケ買い。
装丁、とくに帯の、凜々しく砂漠を闊歩する沙悟浄のイラストと
コピー「俺はもう、誰かの脇役ではないのだ」が気になって
ネットで買ってみた。


この本は、中国の古典・故事をフィーチャーした連作集。
日本人にも馴染みが深い有名な物語や人物ばかりだから、
僕のような無学の徒にも入りやすかった。


著者曰く、古典の脇役たちが主人公だ。

「西遊記」の沙悟浄
「三国志」の趙雲子龍
「四面楚歌」の虞美人
「荊軻刺秦」のテロリストと同音名の官吏
「史記」を著した司馬遷の娘


何を意図して書かれたアンソロジーなのか?
万城目作品初体験の僕には皆目見当がつかなかったけど、
オルタナティヴな解釈で古典・故事が描かれていて楽しかった。
今回、主役に抜擢された脇役たちはみんな、心に鬱屈を抱えている。
その鬱積された何ごとかが晴れていく(消されていく)ストーリーは、
読む人を少しだけハッピーにする。


万城目作品は読んだことなかったが、
家には嫁さんが買った彼の作品が何冊かあるはずだ。
こういうオフビートな作品が他にあるのなら、
ちょっと読んでみたい気がする。