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SIDEWALK TALK

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国のための準備

2016-07-08 11:27:53 | 国際・政治
Letter先のイギリスのEU離脱是非を問う国民投票、
予想に反して、離脱派が僅差で勝利した。
後の分析では、若者の多くが残留支持で、
逆に高齢者の多くが離脱派だったそうだ。
要するに、若年層が投票にいかなかった。
これが、あの結果を生んだということになる。


大人は、オッサンは、僕は、したり顔で、
「若い人はもっと投票に行こう」みたいなことを言う。
けど、もし僕が18歳のとき、選挙権があったとして、
投票に行っただろうか?
行かなかっただろう。


バブルで時代もよかったし、
国の未来に興味なんてなかったし、
自分の将来も何とかなると高をくくっていた。
政治はまったくの埒外だったし、
選挙なんてメンドくさいと思っていたにちがいない。
実際、投票権を得た後も、僕ら20代の投票率は低かった。
だから、僕には説教する資格はない。


今、イギリスで後悔の嵐が吹き荒れている。
EU離脱に、高齢者に、憤る若者たち。
でも、その若い世代は投票所に行かなかった。
1票差でも決まれば従うのが民主主義。
その怖さを、僕らは目の当たりにした。


青春時代、勉強とかスポーツとかゲームとかバイトとか、
いろいろ忙しいだろう。
国家なんかより、自分の恋愛の方が遙かに大切だよね。
けれど、自分のことを棚に上げて、
愚かなオッサンの戯れ言を若い人たちに言いたい。
選挙に行こう!

せんしゃ

2015-04-27 11:32:50 | 国際・政治
Letter僕は、世の中のしがらみで、
選挙活動をまがいなりにもお手伝いしたことが何回かある。
今般、大恩ある先輩が一念発起して市会議員に立候補した。
結果は見事当選!
関わってくださった皆さま、ありがとうございました。


その筋の人は、選挙カーのことを「せんしゃ」と呼ぶ。
「選車」なのか?「宣車」なのか?はたまた「戦車」なのか?
いずれにしても選挙は戦いだから、
勇ましく響いた方がテンションも上がるということだろう。


今回の選挙期間中、久しぶりに選挙カーに乗った。
僕はかねがね、候補者の名前を連呼するだけの選挙カーに疑問を抱いていたし、
候補者にとっても、選挙民にとっても、ほとんど意味がないと感じていた。
悪態をつけば、ある種の騒音公害だとも思っていた。


けれど今回乗ってみて、その認識が少し改まった。
僕が乗車した日のコースは、
僕の会社の周辺や子供時分の学校区がメインだった。
当然わが庭的な気持ちがあったんだけど、
これはしたり!知らない道路や建物がわんさかあった。


選挙カーが投票数にどれだけ影響があるかは別にして、
立候補者が自分の「まち」のことを知るいい機会だと思った。
市井の隅々までとはいわないまでも、
自分の知らなかったわが「まち」を再認識することは、
当選後の議員活動にわずかながらでもプラスになると思う。


今回当選した先輩は、後輩の僕の目からみても、
贔屓目なしに議員向きだと思う。
活躍を期待したい!

ユニオンジャックの旗の下

2015-01-23 10:14:59 | 国際・政治
Letterイスラム国(ISIL)による法人拘束問題。
ISILが設定した期限「72時間」が間もなくやってくる。
2億ドルという法外な身代金要求に屈するべきではないと思う反面、
同じ日本人として、彼らには無事に帰国してもらいたい。
二兎を追うことはできないのかな?


話が変わるようだけど、
マーガレット・サッチャーという政治家を僕はさほど好きじゃない。
けれど、フォークランド紛争の際に彼女が発した言葉には感銘を受けた。

ユニオンジャックの旗の下
祖国に救援を求める国民が1人でもいる限り
我が国政府は見捨てることは絶対にありません

明快だし、頼もしくもある。
当時、現地にいた英国人たちは、この言葉にどれだけ勇気づけられたことだろう。


今回のケース、自己責任論が取り沙汰されている。
彼らの軽率な行為に対して僕も咎めたい気持ちは相当程度あるんだけど、
かといって国家が自国民を救わなくていいという話にはならない。


愚かであれ、賢明であれ、
未来においてまちがいではなかったと思える選択をしてほしい。

エゴだよ、それは!

2015-01-14 12:49:44 | 国際・政治
Letterフランスの風刺週刊紙シャルリー・エブドの最新号、
性懲りもなく、ムハンマドを揶揄した表紙になるようだ。
最新号は、アラビア語とトルコ語版も作成して、
仏国内だけじゃなく、イスラム圏でも発行するらしい。


これがフランス人がいうところのエスプリだとしたら、
僕は了としない。
不快に感じるムスリムの人たちが少なくないことは明らかだ。
憎しみの連鎖は暴力しか生まないことは歴史が証明している。


むろん、表現の自由は守られなければならない。
だからといって節度を失っていい、ということじゃないと思う。
風刺や表現による攻撃は権力に対して行使されるべきで、
他民族や異教徒を虚仮にするために乱発されるべきじゃない。


テロによる報復は決して許されるものじゃないし、
この表紙は決して暴力には屈服しないというメッセージなんだろう。
けれど、こんな挑発的なことばかりやってたら、
憎しみの鎖を断ち切ることはできないよ。

China Risk

2014-01-08 13:34:30 | 国際・政治
China_risk中国の仕入先ともめている。
材料(Jointed Board)の支払いの件についてだ。
これまでは、商品が弊社に入荷した時点で代金を TT 送金していた。
それを変更したいと言いだしたのだ。


当初は、Invoice(納品書兼請求書)を受け取った時点で50%、
弊社納入後に残りの50%を送金、ということで話がまとまっていた。
僕もしぶしぶ納得していた。
それが.....だ。
Invoice 受取時に全額送金、
その後、材料を手配して船積みするというのだ。


その中国人(会社)とは20年来のつき合いとはいえ、
もし船積みされなかったら代金を取り返す術はゼロに等しい。
あまりにもリスキーな条件だ。
当初の案に戻してくれという僕の要望について、
現在、陸さんと王さん、そして工場責任者で協議中だという。


僕は中国語を解さないし、あちらの日本語もたどたどしい。
メールと電話での拙い英語のやり取りじゃ、埓があきそうもない。
もしかしたら、こりゃ、2年ぶりの訪中あるかも?
できれば、それだけは回避したいのだけど...


科挙と宦官

2013-04-13 14:21:59 | 国際・政治
浅田次郎の中国近代史シリーズとでも言えばいいのかな?
最近、以下の本を読み漁っている。

マンチュリアン・リポート (講談社文庫) マンチュリアン・リポート (講談社文庫)

 浅田 次郎
 価格:¥ 660(税込)
 発売日:2013-04-12


「蒼穹の昴」
「珍姫の井戸」
「中原の虹」
「マンチュリアン・リポート」

いずれも清代の中国を舞台とした歴史小説である。
僕は中国の近代史に暗いから、フィクションということを念頭に置きつつも、
新たな発見に驚きを感じながら読み進んでいる。


本のレヴューは他に譲るとして、以前から不思議に思ってたことがある。
これらの小説には、当然ながら科挙の制度や宦官が登場する。
日本は、遙かな古代、律令制や鎮護仏教等、
中国の制度をことごとくコピーするかのように導入した。
なのに中国の代表的な制度、科挙と宦官はどうして採用しなかったのか?
ということについてだ。


中国は当時の東アジア世界の中心で、日本にとっては世界の大半といってもよかった。
中国に朝貢物をささげて通交し、文化的にすぐれた国と印象づけることは、
重要な外交課題だった。
当時の遣隋使(遣唐使)や留学僧にとって、科挙や宦官が奇習であればあるほど、
先進的で魅力的な制度にみえたはずである。
が、導入しなかった。


もちろん、導入しなかったことは大正解だった。
正確には、平安時代に科挙が採用された時期がわずかにあったらしい。
が、何の理由か、すぐに廃れ、また政治的にもほとんど影響を残さなかった。


この悪習の本質を見抜く目を、
歴代の日本の為政者は持ち合わせていたということなのか?
このあたりの機微を簡潔にまとめた本があればと思ってるのだけど、
未だ巡り逢えていない。


Electric Garden

2012-12-19 14:12:47 | 国際・政治
Nuclear_power先月末だったか、電力会社から電話があった。
電気料金改正(平たくいえば値上げ)についての説明をしたいので
弊社の担当者を教えてくれ、という内容だという。
で、電話を替わると、電話の主は幼気な(と思われる)女性社員だった。


あぁ、かわいそうに...
この娘は、ここんとこ毎日、朝から晩までこの電話をしてるのか
と思うと、すこし気の毒になった。
なかには、スゴい剣幕でどやしつける人もいるだろうに。
僕ならすぐに心が折れて、早退してしまうにちがいない。


とはいえ説明するのは電話の女子社員じゃなくて、
後日、弊社の値上げ内容を記載した資料を送付して、
別の担当者が説明(と謝罪)に来社するという。
その人も、100%同情はしないけど、お気の毒といえばお気の毒な役回りだ。


誰だって、値上げは嫌だ。
寡占どころか完全な独占状態にある電力会社の殿様体質や、
総括原価方式という悪魔の価格設定ルールにも、ひと言いいたい。
けど、議論や値切り交渉の余地はないだろう。


説明に来られたところで厭味のひとつでも言うのが精一杯で、
結局は新料金を受け入れるしかない。
電気料金は、形を変えた税金みたいなものだ。


宗教にしろ、政治信条にしろ、何かしらの主義主張にしろ、
僕は原理主義者を毛嫌いしている。
「脱原発」や「原発ゼロ」を声高に叫んでいる人は、僕には原理主義者にみえる。
電気仕掛けの箱庭で暮らしている僕らは、
電気エネルギーについてもっとクールに対処すべきだ。


士官学校

2012-03-08 12:37:19 | 国際・政治
Boeidai甥っ子が、防衛大にいくことになった。
第一志望は地元の理系大学だったのだけど、
そっちは残念ながら合格しなかった。
ヘタレ揃いのわが一族から軍人さんがでるとは、
まさに青天の霹靂だ。


防衛大学校という名称だけど、その実は士官学校だろう。
戦前でいえば、海軍兵学校であり、陸軍士官学校ということになる。
要するに、職業軍人であるオフィサーを養成する機関だ。


学校のシステムをよく(まったく)知らないけど、甥っ子によると、
受験は「入学試験」じゃなく「採用試験」といったらしいから、
入学イコール防衛省に入省ということになるんだろう。
給与も被服も支給されるし、住居(入寮はマスト)も提供される。
軍人の端くれ?になるわけだ。


陸海空、どこに進むかわからないし、
もしかしたら卒業しても入隊しないかもしれない。
何よりもヘタレ一族の血統だから、
4年間の学校生活(訓練)に耐えられないんじゃないかと危惧している。


伯父という気楽さからいわせてもらうと、
海自にすすんで、いずれはイージス艦の CIC に配属されてほしいような。
これは妄想で、甥っ子はまだ18歳の少年だから、入隊後のことは茫漠としている。
10年後、20年後の自衛隊が、専守防衛が、日米同盟が、東アジアの軍事バランスが、
これまで通りとは限らない。いや、むしろ変化していくだろう。


とにもかくにも、甥っ子の入学を祝いたい。
お国のためにガンバってくれ!


節電計画

2011-07-07 11:55:00 | 国際・政治
Setsuden2やはり来た、節電(省電)要請。
九電管内は原発依存率50%ほどときいてたから、予想はしてた。
けど、具体的な数値目標は提示されていなかった。


業種別の用途別使用電力消費比率のグラフが同封されていて、
製造業以外の業種では圧倒的に「空調」での消費が大きく、
次いで「照明」「OA 機器」となっている。


わが製造業は、消費電力の約半分は「製造設備(機械)」で、
前述の用途トップ3の割合は低い。
逆説的にいえば、それだけ使う電力量が多いということだろう。


わが社も、圧倒的に機械に電力を使っている。
しかしムダな機械の電源を入れてることなどほとんどなく、
15%カットは夢の数値に思える。


今週月曜の朝礼で、節電についての話をした。
みんな意識してくれてると思うけど、結果はどうかな?


弊社の具体的な取り組みとしては、
事務所はエアコン自粛(未だに使ってません)でうちわを配付、
照明は蛍光灯を切れた端から LED 蛍光灯にチェンジ、
あとは、ありがちな小まめな電源(照明)オンオフといったところ。


しかし、5%カットできるかどうかだ。
15%カットできる企業って、今までどれくらい無駄遣いしてたんだよ。


長州

2011-06-27 14:19:00 | 国際・政治
Yoshida_shoin仕事がら、よく萩(山口県)を訪れる。
最近は回数は減って月イチほどになったが、
トータルでは軽く500回以上は萩に足を運んだと思う。


幕末の長州人のイメージは、風貌は痩身で瓜実顔に切れ長の目もと、
性格は怜悧ということで他藩から警戒された。
反面、禁門の変では破れかぶれの暴走集団と化してしまうあたり、
つかみ所がない。
けれど、京都での市井の人気は他藩より高かったようだ。


実際にお目にかかる萩の人びとは怜悧な印象などとはほど遠く、
城下町特有の上品で穏やかな精神をもった人が多いように思う。
長州言葉も、優しく耳に響いて心地よい。


萩で「先生」といえば、もちろん吉田松陰のことをさす。
慶応大学において、「先生」が創立者たる福澤諭吉先生ひとりに限り使われるのと同じである。


松陰という人は、「個」と「公」の区別に厳格な人だった。
たとえば人間(武士、今でいう政治家や役人)は公的にのみ生きている。
体は私物であるが、この私物は挙げて公的なものに使用しなければならない
という、自分の存在そのものを抽象化してしまうほど苛烈だった。


明治以降、内閣総理大臣は山口県(長州)出身者がもっとも多い。
いまの菅総理も、長州人が認めるかどうかは別にして、
広義の意味で山口県出身だそうだ。
彼も長州人の端くれなら、松陰先生の志をわずかでも見習ってほしい。
いまの現状は、「最小不幸社会」どころか、「宰相不幸社会」だ。