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SIDEWALK TALK

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サミットの焦点

2007-06-08 11:29:39 | オランダ・コラム

Summitハイリゲンダム(ドイツのどこか)でおこなわれた今回のサミット。
焦点は、地球温暖化防止(温室効果ガス削減)について。
世界にはまだまだ善処すべき問題が山積されてるとはいえ、
環境に関することがサミットの中心議題になるなんて、時代は少しずつではあるけど前進している。

米露の首脳が席を同じくするなんて冷戦時代には考えられなかったし、
かつてのサミットの焦点といえば、経済摩擦だったり、戦争(湾岸やイラク)へのコミットだったり、テロとの戦いだったり…
と、国益というエゴイズムのせめぎあいだった。

今回の議長声明、
世界の3分の1の石油を消費しているアメリカの及び腰の妥協には釈然としないものがあるけど、
とりあえずスタートラインに立ったことは評価したい。
いままで、アメリカは逃げ回ってたんだから。

ところで、今回のサミットについて、オランダの政府や人びとはどういう評価をしてるんでしょうか。
気になります。
以前、このブログに「地球温暖化とオランダ」という記事をエントリーしたことがある。
以下は、そのとき書いた記事の一部抜粋。

オランダほど、早くから地球温暖化について、真剣に議論し、取り組んできた国はないと思う。
なんせ満潮時には、国土の半分が海面下になってしまう。
温暖化により、氷河や北極の氷が溶け、海面が上昇することは死活問題だからだ。
今でこそ、先進諸国が人類共通のこの問題にたいしてそれなりの取り組みをしているが、20年以上前にオランダが CO2 削減を訴えたときは、事実上、無視されたといっていい。
かつてオランダ政府のスポークスマンが、「最悪の場合、人間はドイツに逃げられるとしても、多くの国土と産業施設を海に奪われてしまう」、というコメントを正式にしたほど、深刻な問題なのだ。

正確な数字は知らないけど、
僕ら日本人も、わずか1億人の人口で、とんでもないエネルギーを消費してるはず。
アメリカのポチ的な部分も確かにあるけど、最大の同盟国として、他国に先駆けてアメリカに意見してほしい。
もちろん、自らの襟を正さなきゃいけないことはいうまでもない。
地球温暖化防止は、それこそ人類どころか地球上の生命体すべての問題なんだから、最終的にはどんな国家の国益にも適うはずだ。

サミットの焦点が変化してきたってコラムを書こうと思って PC に向かったんだけど、話が地球温暖化防止のほうへそれました。
悪しからず…。
  


地球温暖化とオランダ

2006-01-07 09:00:00 | オランダ・コラム
Kyotogiteishoめっちゃひさびさの「オランダ・コラム」シリーズ。
今、日本列島は寒波・豪雪のニュースでもちきりですが、
今回は地球温暖化とオランダの関係について。


国土交通省は、地球温暖化防止にむけて道路の拡幅や踏切の立体化などを進め、
自動車の排出する二酸化炭素(CO2)を2010年までに、
年間で約3%、800万トン削減する方針を固めた。

↑ という記事が先日、新聞に載っていた。


京都議定書によると、
  地球温暖化の原因となる、温室効果ガスの一種である
  CO2 、メタン、亜酸化窒素、HFCs 、PFCs 、六フッ化硫黄について、
  先進国における削減率を1990年基準として各国別に定め、
  共同で約束期間内に目標を達成する
とある。


具体的には、2008年~2012年の間に、
日本-6%、アメリカ-7%、EU -8%といった削減率を設定している 。
昨年、流行語大賞にも選出された「クールビズ」も、
もともとは「チーム・マイナス6%」の運動の一環だった。


Icefallオランダほど、早くから地球温暖化について、
真剣に議論し、取り組んできた国はないと思う。
なんせ満潮時には、国土の半分が海面下になってしまう。
温暖化により、氷河や北極の氷が溶け、海面が上昇することは死活問題だからだ。


今でこそ、先進諸国が人類共通のこの問題に対してそれなりの取り組みをしているが、
20年以上前にオランダが CO2 削減を訴えたときは、
事実上、無視されたといっていい。
かつてオランダ政府のスポークスマンが、
「最悪の場合、人間はドイツに逃げられるとしても、多くの国土と産業施設を海に奪われてしまう」
というコメントを正式にしたほど、深刻な問題なのだ。


大型トラックのディーゼル・エンジンの排気ガスが、とりわけ問題らしい。
東京都でも取り組んでいるが、
オランダではディーゼル油にそうとうな税金(税率は失念した)をかけた。
オランダの国土は九州ほどだから、
こんな小国で多少の規制をしても、地球全体の大気にはほとんど影響はないだろうが、
世界の範たろうとしているんでしょう。


こんなけなげなオランダのためにも、
地球温暖化について、もっと考えるべきだと思いません?


格闘技の国

2005-09-10 09:00:00 | オランダ・コラム
以前、オランダ・コラムで、『絵画の国』っていうのを書いたんですが、
オランダは「格闘技の国」といってもよさそうです。

remy_bonjasky古くはアントニオ猪木さんの異種格闘技戦での柔道王ウィリエム・ルスカにはじまり、
1990年代、前田日明によりコーディネートされていたファイティングネットワーク・リングスでは、リングス・オランダとしてかずかずのファイターがマットで活躍しました。
ざっとあげると、
総帥のクリス・ドールマンをはじめ、ハンス・ナイマン、ディック・フライ、ギルバート・アイブル
などが有名ですかね。
  
また、リングスには正道会館の佐竹雅昭や角田信朗も参戦していまして、
リングスから K-1 が派生したといっても過言ではありません。
オランダの K-1 戦士をあげると、
ピーターアーツ、アーネスト・ホースト、レミー・ボンヤスキー
と、歴代 K-1 王者がゴロゴロしてます。
K-1 とならぶ人気格闘技 PRIDE にも、ウィリー・ピータース、セーム・シュルトなど、
実力派のオランダ選手がたくさんいます。
 
どうして、こんなに格闘技が盛んなんでしょうか?
一説によると、オランダにはバウンサーとよばれる酒場などの用心棒の仕事があり、格闘技術習得者の需要が多いということと、
ヨーロッパのなかでとびきりノッポのオランダ人は格闘技の身体能力がメチャメチャたかいという理由。
もちろん精密な検証をしたひとはいません。
  


オランダの薔薇

2005-05-03 09:00:00 | オランダ・コラム
seiko_matsuda今回のオランダ・ネタは、オランダとまったく関係ない話。
 
僕ら世代の高校時代のアイドルといえば、
なんといっても聖子ちゃん、松田聖子。
ファンかどうかはべつにして、小学校時代のピンクレディ旋風同様、
僕ら世代で聖子ちゃんの歌を知らないひとはいないんじゃないかな。
 
で、その聖子ちゃんのヒット曲に「ハートのイヤリング」って佳曲があるんだけど、
クレジットをみると、作曲者名が「 Holland Rose 」となっていた。
「オランダの薔薇」って?ふつうオランダだったらチューリップでしょ!
と、思ったけど、
イントロといいメロディラインといい、僕のフェイバリットの佐野元春の作品だとピンときた。

「ハートのイヤリング」リリースから15年くらいたったころ、
佐野さんのデビュー20周年インタビューかなんかで、
佐野さん自身が「 Holland Rose 」の由来について語ってる記事を目にしたことがある。
  
この名前にはふたつの意味があったらしく、
ひとつは佐野さんが薔薇好きってことと、
もうひとつの理由は当時流行ってたダリル・ホール&ジョン・オーツ。
つまり、「ホール・アンド・オーツ」と「ホーランド・ローズ」のゴロ合わせだったそうです。
  
つまり、
ホールアンドオーツ→ホーランドーツ→ホーランド・ローズってことですか…!?