SIDEWALK TALK

母と手をつなぐ

Letter母が頸椎脊柱管狭窄症の手術を受けてから、
半年あまりがすぎた。
術後数ヶ月は入院していたのだけど、
いまは介護保険をつかって、
週2回のリハビリに通っている。
その送り迎えが、僕の任務になっている。


手術直後に比べるとかなり歩けるようになったのだけど、
杖をつかったとしても、まだひとりでの歩行は困難な状態。
で、僕は母の右手をとって歩行の介助をする。
その姿を近所や病院のひとから見られて、
僕は「三国一の親孝行息子」ということになっている。


先日、手をつないでの歩行中、
母は「アンタとは、子どものころも手をつないだことがなかった」とつぶやいた。
年子の妹がいたから、母はもっぱら彼女の手を引いてたらしい。
「この歳になって、まさかバカ息子と手をつなぐハメになるとは...」と呆れている。


そんな母の容態は、ここにきて停滞しているように思う。
パーキンソン病の疑いもあって、こないだ検査を受けた。
結果は今週末に判明するのだけど、
むしろパーキンソン病だったほうが、いまは特効薬もあるらしいから、
回復が早いと医者の従弟は励ましてくれている。


ともかく、いい歳したオッサンとばあさんが手をつなぐ姿などは、
ひとに見せるようなもんじゃない。
早いとこ回復して、ひとりでサクサク歩けるようになるのを願うばかりだ。

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コメント一覧

つぼみ
ご無沙汰しております。海外が長く久しぶりの閲覧です。いい記事だと感心いたします。
お母様と手をつなぐ、小生45歳、0時過ぎたので46歳、正直とてもできるものではありません。
実家とは疎遠で、たまに帰省すると生活のリズムの違いからいがみあいがち。ご飯食べなさい、お風呂入りなさい、寝なさい、などなど。実家を離れいつもの生活にもどる新幹線の中で、いつも後悔。。。母はいつまでも僕の母であり、僕は息子だ。母の小言もその場を離れてみると懐かしく思えてくる。
今夏も帰省し、昨年の雨で中止になった鶴市花火のリベンジを企てる。幼少時のように母の手を引っ張って花火を見ることができれば、三代目さまに一歩近づける。
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