きらくなたてものや

楽しむ、楽しい、いえづくり、まちづくり

壁が仕上がり、梁組み引き立つ

2012年04月20日 | 鎌倉や邸
今日ほぼほぼ完成した、
鎌倉古民家改修の住まいにて。

数日前この場で書いたとおり、
天井の梁組みを露わにして
改めてよかった!と思う反面、

数日前この場で書いたとおり、
壁が仕上がらなくてもいいんじゃない、
という感想は、不正解(笑)!

やはり壁が仕上がることで、
いっそうこの梁組みが
引き立って見えました。






トントン葺と漆喰

2012年04月20日 | 鎌倉や邸
納戸の三帖間の天井。

既存の天井を剥がしたら、
いい感じでトントン葺きが見えてきたので、
天井を貼らないことに。

そのほうが、
壁の納まりがしんどかったんですけどね。

しかし露わにして
よかったです。

数十年の時間が沁み込んだ
渋い色合いの木肌と、
仲間たちが塗った味のある漆喰が、
よく合っています。




棚と障子

2012年04月20日 | 鎌倉や邸
古民家を改修する場合、
もちろん最初に図面を描きますが、

現場が進み、
下地の状態が露わになると、

思いがけないできごとに
出くわしたり、

下地が思いのほか、
美しかったり、

図面通りには、
いかないことがままあり、

そのたびに現場に足を運んで、
大工をはじめとする職人たちと相談、

仕上げに至るまでの物語が、
とても楽しい仕事です。

古民家の多い鎌倉に
住んでてよかった(笑)

南側の大きな開口部に仕込んだ
両側に引き込まれる障子の納まりも、
物語のある空間の一つ。

当初引き込まれた障子の脇に、
棚などない計画でしたが、

構造上の理由、
また下地の状況を踏まえて、
そこに棚を作ることにしました。

そしてその棚は、
障子の割付と合わせて
棚板を割り付け、

整った表情作りを
試みています。



ようやく本当の‘住まい’に

2012年04月20日 | 鎌倉や邸
鎌倉古民家改修の住まいにて。
(今日から「住まい」に(笑)。)

住み始めてから
早いもので約2週間。

今日は建主さんと、
建主さんのご両親と、
きらくなたてものやの面々で、

荷物を一旦庭に出し、
養生剥がしと蜜蝋ワックス掛け。

朝からせっせと作業したら、
昼頃には居間部分が完了。

まだもう少しだけ
細々とした作業は残っていますが、

ようやく「ゲンバ」から、
「住まい」の雰囲気へと
辿り着きました。

この達成感。

これが心地よくて、
きらくなたてものやでは、

分離発注方式ということもありますが、
大概の場合、
最後の掃除などは
自分たちで行うのです。

作業が落ち着くと、
建主さんたちとともに、
さながら写真撮影大会でした。