きらくなたてものや

楽しむ、楽しい、いえづくり、まちづくり

名古屋の同志を訪ねる

2009年05月31日 | 今日のできごと
きらくな一行、
昨日の用事で名古屋を訪れたついでに、
名古屋で活躍する同志の大工、
中村武司さんの仕事を
見せていただきました。

そう、愛知万博で好評を博した
(今も見学できるようです)
サツキとメイの家を手がけた大工です。

同年代の同志の仕事を見るのは、
とても楽しく、そして刺激になりました。

地域に根ざして活動する一方、
やはりこうしてたまに外に出ると、
勉強になり、創作意欲をかき立てられます。






きらくな一行、名古屋で語る

2009年05月30日 | 今日のできごと
昨日名古屋入りした
大工、左官、設計という構成の
きらくな一行、

名工大の場所をお借りして、
今取り組んでいることを
お話しする機会をいただきました。

いただいたお時間は3時間半。
せっかくその場に職人がいて、
延々と机に座ってもらって
お話しするのもなんなので、
途中、実際現場で行っている作業を実演し、
また希望者は前に出てきてもらって、
作業を体験していただくことにしました。





お時間は押しに押してしまい、
いいですよ、とはおっしゃっていただいたものの、
結局4時間半いただいてしまいました。

皆さま、長い長いお時間、
お付き合いありがとうございます。

楽しく学ぶことができたでしょうか。

古きよき技術と知恵を
次世代に伝えていくために、
またこうした機会があれば、
馳せ参じたいと思います。

昔昔の屋根通気工法?

2009年05月29日 | 今日のできごと
石山寺で見かけた
とある門の軒裏。

そこには大きな穴があき、
化粧野地板と捨野地板との間に
風が入るようになっていました。

現代では多く
見かけるようになりましたが、
昔昔の屋根通気工法です。

野地板が朽ちて
穴があいているのかと思いましたが、
どうも‘わざと’のようです。

それだけで友

2009年05月27日 | 今日のできごと
今日の夜、
コンビニに立ち寄り、
用事を済ませて
車に乗ろうとしたら、
あるおじさんに
声をかけられました。

そのおじさんの前には、
深緑のボルボ850。

私と同じ車だったので、
車のことをいろいろ
お話ししたかったようです。

こういうきっかけの
見知らぬ人との会話、
何だかいいですね。

そしてやはり、
自分と同じ車に乗っている人には、
それだけで親近感が沸きます。

のぐそばんざい!

2009年05月24日 | 今日のできごと
昨日、最近いただいたご縁で、
オーガニックガーデンフィールドワーク
参加してきました。

この催しは、
農薬に頼らず、
草木も虫も生き生きと生きる
庭づくりをどうすればよいか、
観察を通じて学ぼうというものです。

心地よい家づくりを目ざすのならば、
庭にも心地よさを求めたいですからね、
また家と庭はお互いに
引き立て合う関係にあるので、
庭のことをもっと深く知りたいと思い、
参加しました。

ぶらぶらと歩きながら出会う
草木や虫の説明もさることながら、
彼らに「雑」草も「害」虫もない、
「雑」か「害」かは人間都合であり、
彼らは全て、意味があって
この世に存在しているという視点は、
非常に心打たれました。

彼らの存在は、
土や木からの手紙だということですね。

そして今日、
私にとってこの催しのもう一つの目的は、
糞土師 伊沢 正名さんにお会いすることでした。
伊沢さんは、「くうねるのぐそ」の著者。
私も川の旅でノグソの心地よさを
体感していたのですが、
今日伊沢さんのお話をお聞きして
その行為が実は深ーい意味があると知り、
こちらの話も非常に心打たれました。

今まで「エコ」とか「環境」とか
そういった言葉が繰り広げる世界は、
私たちの身体に取り込むものばかりに
目が向けられていましたが、
私たち生き物は、
入れて出してそれが巡り巡って
この世界が成り立っているわけで、
糞にしろ、ゴミにしろ、
私たちが「出す」ものにも
大きな関心を寄せるべきだと思いました。

今の私たちの世界では、
糞は「廃棄物」でしかありません。
まちには下水道が完備され、
出したものは下水処理場で、
まとめていろいろな方法で
処理されています。

確かにその整備によって
川がきれいになったと思うのですが、
処理の方法が水環境に対して適切かといえば、
それもなかなか疑問のようです。

また下水処理場を建設しようとすると、
必ずといっていいほど、
周辺住民から反対運動が起こります。
気持ちは分からなくないですが、
しかしこのご時世、
周辺住民にとって
不可欠な施設なわけです。

これはゴミ処理場にも
同じことがいえますね。

だからこそ、
私たちの出したものは、
できるだけ自分で解決する、
この発想が
とても大切なように思います。

ただ自分たちで処理しようとするときは、
相応の作法と礼儀が必要。
また土の還元作用にも容量がありますからね。

相応の礼儀と作法が失われたから、
また土の容量を超える人間の数が
住み始めたから、
見苦しい環境汚染が始まったといえます。

一方でざっと簡単な試算によると、
日本の国土面積には、
1億2千万人の糞を受け入れ、
土に還す循環の余裕が
まだあるとのことです。

まちとむらの人口のバランスが悪いので
例えば大都市東京で
一概にそうとはいえないのかもしれませんが、
ただみんなでのぐそしよう!は、
非常に示唆に富む提案だと思います。

また何よりも、
ウンコ話は人をえがおにしますね!
まじめな風貌の伊沢さんが話し始めると、
みんながおかしい雰囲気に
包まれるのが印象的でした。

それにしても、
21世紀に入ってから、
一度も便所で糞をしていないって…、
脱帽です!