きらくなたてものや

楽しむ、楽しい、いえづくり、まちづくり

早い、安い、うまい?

2006年02月11日 | 今日のできごと
近所で作っていた家が、もう足場がはずれ、クロス工事に入っていた。
もうまもなく完成だ。
早い。
年末に上棟していたので、基礎工事から数えて工期は3ヵ月弱といったところか。
I邸は8月末に上棟したが、う~ん、抜かされそうだ(笑)。

何でこんなに早いんだろうかと考えてみると、建築に使われる部品がほとんど既製品で、「加工」、「造作」というよりは、「取付」という工程が中心だからだろう。
もしくは実寸大のプラモデルといってもよい。
プラモデルは、基本的に部品を接着剤に頼って組み立てていく。

醤油や味噌などの発酵食品って、美味しく作るために然るべき時間ってあるじゃないですか。
しかし今、大手メーカーなどが作っているものは、1ヵ月しないうちに作ってしまうために、調味料で旨味を出し、味を調整している。

家も、気持ちよいものを作るのに然るべき時間ってあるんじゃないかと思っている。
醤油や味噌と同じように、やはり本来の速度より速く作ろうと思うと、どこかで無理なしくみとならざるを得ない、あるいは「添加物」の助けを借りざるを得ない。

だいたい、そんなにあっけなく家を作ってしまったら、人生の大きな楽しみの一つがあっけなく終わるということだから、せっかくの機会が勿体ない。
快楽第一主義の私としては、もっと家づくりの快楽を楽しんでほしいと思う。


白土を塗る

2006年02月11日 | ピスカリア
2階は中塗りのあと、おっかけで白土を塗り、仕上げの工程に。
白土だけど、乾くまでの間、写真のとおり淡い緑を帯びている。
これはこれで美しい。
乾くまでの過程も左官の壁の楽しみの一つ。

それにしても湯田さんの塗っている姿といい、塗られた壁といい、とても端正だ。
襟を正したようなチリ廻りです。

白土近景

2006年02月11日 | ピスカリア
白土は、こうして近景で写真を撮ると白に見える。
しかしまだ乾いていないので、全体の面で見ると、後の記事の写真のとおり、少し緑がかって見える。

乾いた後でも、土壁はこうして遠くで見るのと近くで見るのとで、印象が違うことがある。

青と青と青

2006年02月11日 | ピスカリア
今日の森戸海岸の様子。

冬の海は青い。
空が青いから海も青く見えるというけれど、今日はとくに青い。
かなたに見える富士山も青い。

浜辺にはわかめ漁の残骸だろうか、黒い海草が打ち上げられていて、辺りには海草の匂いが漂っていた。