きらくなたてものや

楽しむ、楽しい、いえづくり、まちづくり

竹小舞に使う竹

2005年08月02日 | 目黒か邸
手前にあるのが間渡し竹に使うシノダケ。
その向こうがマダケまたはメダケを割いたもの。

家一軒でとてもたくさんの竹を使います。
(これで全部ではありません。)

先日お伺いした「パーマカルチャー」の実践の場で酒匂さんがおっしゃっていましたが、植物としての竹は住環境を調える植物としてとても有効とのこと。

一方で竹は手入れが必要で、定期的に間引く必要があります。
間引かないと竹が密集し、根っこがどんどん外にはびこってしまい、周りに悪影響を及ぼします。

環境を調えるために植え、そして間引く必要のある竹をこうしてうまく建築材料として使えるというのは、良い循環ですよね。

ついでに、タケノコにもありつけます。
文字どおり「おいしい」植物ですね。

しかしこのあたりは、マダケの竹林を見ないなあ。モウソウチクだらけ。
食べ物としての「おいしい」を優先したのかな?
(でも、マダケのタケノコもうまいですよ~)

竹小舞の取付開始!

2005年08月02日 | 目黒か邸
伝統構法の醍醐味の一つである竹小舞の取付作業が今日から始まりました。

竹小舞は塗り壁の下地になり、いずれ隠れてしまうものなのですが、できあがると隠すのがもったいないくらい美しい!
この時期はとくに、そのすき間からそよそよと風が入ってきて、なかなか気持ちよいのです。

写真は、竹小舞の「骨」になる間渡し竹を取り付けているところ。
これに割いた竹をくくりつけていきます。
間渡し竹は、細くてしなやかな篠竹を使います。
木造の軸組みに深さ1cmくらいの穴をあけ、そこに間渡し竹をたわませて差し込んでいきます。