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ストロボの同調速度

2011-08-06 | 撮影方法
一眼カメラのほとんどは、フォーカルプレーンシャッターを使っている。
撮像面(フォーカルプレーン)のすぐ手前に組み込まれている。
フォーカルプレーンシャッターに対して、レンズシャッターというのがある。
レンズの内部に組み込まれている。
フィルム時代には、ハッセルというカメラを使っていた。
レンズシャッターを採用していて、カメラ本体にはシャッターがない。
レンズ交換すると、そのレンズに組み込まれているシャッターが動作する。



EOS 5D, EF50mm F1.8




フォーカルプレーンシャッターにもいろいろ種類があるけれど、
縦走りフォーカルプレーンシャッターが主流だ。

先幕と後幕の2枚の幕があって、シャッターボタンを押すと、
撮像素子を覆っている先幕が上から下に動くと、
撮像素子に光が入り、露光する。
設定したシャッター速度に近づくと、
後幕が上から下に動いて、撮像素子を遮光し、露光が完了する。

ストロボを発光させるとき、先幕シンクロと後幕シンクロというのがある。
先幕シンクロは、先幕が動いたときに、ストロボを発光させる。
後幕シンクロは、後幕が動く寸前に、ストロボを発光させる。
カメラはどちらかを選択できるようになっているが、
デフォルトでは、先幕シンクロに設定されている。

D60のストロボ同調最高シャッター速度は1/250秒。
この速度のことをX接点などといったりする。

先幕と後幕の動く速さ、つまり、幕速は、
ストロボ同調最高シャッター速度に等しい。

ストロボ同調最高シャッター速度より、はやいシャッター速度のときはどうなるのか?

シャッターの動きは、
先幕が動き出して、撮像素子が全開する前に、後幕が動きだすことになる。
この状態でストロボは発光しても、部分的にしか露光されない。

実験的に、
シャッター速度を変えながら、ストロボを発光させてみた。

下の写真のように、シャッター速度を速くするほど、
後幕によって、遮光される部分が増えるのがわかる。
よく見ると、1/250秒でも、わずかに後幕の影響がでている。
私の使用している大型ストロボのレスポンスが悪いのかもしれない。

1/60秒、1/125秒、1/250の3枚の写真は、
ストロボの光量を一定にしてるはずなのに、微妙に明るさがちがう。
大型ストロボは、小型のストロボに比べて、閃光時間が長めだ。
最初、ぴかっと光った後に、少しだが余韻のように光り続ける。
特に、波長の長い光りが、後のほうにあったりする。
通常、大型ストロボは、1/60秒あたりで使う。





1/60秒




1/125秒



1/250秒




1/500秒




1/1000秒




1/2000秒