何と朝日カルチャーセンターから
人権論をテーマにした講座依頼を頂きました!
錚々たるメンバーの中で講座を持たせて頂き、
光栄でございますが、頑張りたいと思います。
以下、概要をご紹介いたします。
タイトル
憲法入門 「憲法上の権利」の思考
日程 2012年
9月8日 憲法上の権利の考え方と君が代訴訟・裁判員制度
素材 君が代不起立・不斉唱訴訟
裁判員制度合憲判決
9月22日 全国民の代表の概念、選挙権と政教分離
素材 衆議院小選挙区一人別枠制違憲判決
空知太神社事件
9月29日 平等権とはどのような権利か?
素材 非嫡出子の相続分
立川ビラ判決
(全三回、全て土曜日・15時30分から17時)
会場 朝日カルチャーセンター新宿教室
(
詳細・申込はこちら)
(学生会員の方は
こちら)
講座の内容としては、
憲法上の権利の考え方を解説しながら
最新判例を読もうというものです。
平成21から23年に出された重要な憲法判例を素材に
諸問題を考えて行こうと思います。
違憲審査基準がどうのこうのという形式的な議論をやっても
あまり面白くないと思いますので、
できるだけ実質的な問題設定をして、議論を進めたいと思っています。
具体的には、次のような議論を扱う予定です。
「そもそも、卒業式で君が代を斉唱する目的は何か?」
→卒業式で君が代を斉唱しなくなると、
どんな悪いことが起きるのか?
→例えば、「君が代を斉唱をしたくない授業が上手な教員」
を排除することは良いことか?
「法律の掲げる目的との関係で裁判員制度は必要か?
→裁判員制度の必要性を認めることは、
裁判官のある種の無能さを認めることだが、
最高裁は、裁判官の無能さを認めたのか?
「なぜ投票価値が均衡していることが、良いことなのか?
→例えば、参議院議員の比例区選挙は、
全有権者の投票価値が均衡しているが、
そこから優秀な国会議員が選出されていると言えるのか?
「非嫡出子と嫡出子で相続分を変える目的は何か?
→そもそも、不倫の禁止が民法900条の目的なのか?
「公共の利益を達するために宗教を利用することはできるか?」
→地鎮祭がなくても良いと言っている工務店が遠隔地にしかなく、
そこに頼むと、地鎮祭費用以上にコストが高くなる場合、
地鎮祭付きで地元工務店に頼んではいけないのか?
入門者にとって分かり易く、
また、法学部生・法科大学院生にとっては
普段読んでいる判例を違う角度から勉強できるように
講義をする予定です。
憲法上の権利と最新の憲法判例について
ご興味をお持ちの方は、ぜひぜひ、ふるってご参加ください。
学生会員の方は全3回を3000円で受講できるそうです。
それでは、9月に会場でお会いいたしましょう。
楽しみにしております。