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木村草太の力戦憲法

生命と宇宙と万物と憲法に関する問題を考えます。

ご質問について

これまでに、たくさんのご質問、コメントを頂きました。まことにありがとうございます。 最近忙しく、なかなかお返事ができませんが、頂いたコメントは全て目を通しております。みなさまからいただくお便りのおかげで、楽しくブログライフさせて頂いております。これからもよろしくお願い致します。

歩きました

2017-03-19 19:39:26 | お便りコーナー
こちらの記事にコメントいただきました。


歩いたのですか!! (youko)
2017-03-19 02:54:05
 滝川駅から空知太の橋を歩いて渡ったのですか?ビックリです。すごい遠いですよ。見かけによらずタフなのですね
 当時、町の人は「おいおい、空知太が新聞に出てるぞ。最高裁判所だとよ。すごいことだ。で、なんでだ?う~ん・・神社がどうのこうのって・・東京から偉い先生も来たらしい」と、みんな?チンプンカンながら噂していました。

 啄木の「空知川 雪に埋もれて鳥も見えず 岸辺の林に人ひとりいき」は明治41年1月20日昼過ぎ、小樽から釧路へ転職する途中あの空知太の橋を通過するときに詠んだものらしいです



どうもありがとうございます。
歩きました。

啄木の句もよいですね。
たしかに空知川の橋、壮大で素晴らしかったです。

現地調査、まだまだ行きたいところがあるのですが
なかなか忙しくて。

また北海道に行けるのを楽しみにしています。

おたよりがきた

2015-09-29 08:40:34 | お便りコーナー
幾つかお便りを頂いたのでご紹介します。

松本様より

5党合意の内容を全文確認しました。
極めて重要な内容だと思いました。
私はホルムズと後方支援の弾薬提供・戦闘機への給油がなければ、今回の平和安全法制に賛成です。
おおむね納得ができますが、戦闘機への給油に触れていないのは残念に思います。
また武力攻撃事態等と重ならない存立危機事態などそもそもあるのがおかしいと考えています。
そういう意味で極めて例外としながらも認めている点も残念です。
しかし戦争が出来る国に向けての蟻の一穴は半分くらい埋めることが出来たのではないかな?とも思います。
合意に至った各党はこの合意を基に平和安全法制の修正までやり抜いてほしいと思います。
そのためにはまず、この合意内容を広く知らしめていく事が必要かなと思います。
残念ながら詳しく知っている人がほとんどいない。
賛成か反対かだけの議論の中で埋没してしまっているように思います。
マスコミはこの合意内容もきちんと伝えるべきだと思います。


コメントどうもありがとうございます。
ホルムズと後方支援の拡大がなければとのことですが、
確かにその範囲で法案を出していたら
大分状況は変わったともいます。

五党合意も極めて重要という点もその通りですから
ぜひ、今後、この内容が知られて行くと良いなと思っています。



>takayoshikさまより

最近PodcastにてSession22の安保法案に関する議論を拝聴しています。
憲法9条にて、「国際紛争を解決する手段としては、・・武力の行使を放棄する」とあります。
最近の紛争は、アフガニスタン及び南スーダンは、反政府勢力、イラク・シリアでは認知されない国が国連等の対峙する相手となっています。相手が国でない場合でもこの条文は適用できると解釈して宜しいかどうか教えて下さい。


シノドスでも解説をしているのですが、
国又は国準でない相手の場合に、
領域国の同意や要請を得て実力行使を手伝うことは
武力行使とは違うので、基本的に憲法9条の射程は及ばないのですが、
国際法では内戦介入は手控えることが原則で、
介入するなら、国連安保理決議の根拠が必要になる
というくらいの議論になるはずです。

で、内戦状態を解決せよとの国連決議が出た場合
9条とどうからむかですが、
例えばISのようなクラスになると
いつ国準となるかわからないし、
反政府勢力が他国から援助を受けていると
やはりいつ国際紛争になるか分からないので、
手前で止めておきましょう
という決定をすることが、
日本政府や国会では多いかなと思います。

コメントありがとうございました。

そのCDはどこにあるのか!?

2012-12-04 13:04:00 | お便りコーナー
さて、お便りをいただきました。
まことにありがとうございます。

S.Iさま

「憲法の急所」で検索してこちらにたどり着いたのですが、
木村先生が個別的に憲法の質問に回答されているのを知って感激いたしました。
疑問に思っていた点についても回答があり、非常に参考になりました。


また、趣味の点についても私がピアノとボードゲーム(チェス・オセロ等)が好きなことから、
音楽・将棋の記事も楽しく拝見させていただきました。

 >どうもありがとうございます。
  このブログは、憲法学に興味があり、かつ音楽や将棋に興味のある方という
  非常に希少な人材に向けられたもので、
  それが届くべきところに届き、
  とてもうれしく思っています。



 さて、話が変わりますが、ショパンのバラード4番なら断然ロシアのピアニスト
「オレグ・ボシュニアコーヴィチ」(Oleg Boshnyakovich)を推させていただきます!
 先生が挙げられている中ではツィマーマンの演奏が一番好きですが、
ボシュニアコーヴィチも負けていません。
 歌心という意味では、ボシュニアコーヴィチに軍配が上がると個人的には思っております。

 ボシュニアコーヴィチの演奏は何より「間」が絶妙です。
今までショパンの作品pの演奏は多数聴いてきましたが、
ボシュニアコーヴィチの演奏ほど自然に流れる演奏は出会ったことがありません。
 バラード四番は、舟歌等が含まれるコンピレーションのアルバムに収録されているのですが、
他の演奏も絶品です。

 特に、舟歌、バラード3番のようなバランス感覚・歌心が前面に出る曲だと圧倒的です。
他にも、夜想曲のアルバムもあるのですが、いずれの演奏もやはり高水準です。
特に、op.48-1の夜想曲は私の中ではベストの演奏です。

 現在は残念ながら廃盤となってしまっているようですが、
もし手に入れる機会がおありでしたら是非とも聴いていただきたいです。



 >なるほど!ありがとうございます。
  草の根分けても探し出して、聞いてみます。
 
  もし、俺の地元の図書館にある、などという情報をお持ちの方は
  ぜひ教えてください!

  ないようだったら、ロシア出張をかんがえざるをえんかのう・・・。

  いやあ、こういうブログをやっていると、
  名盤を教えていただけて、大変うれしいです。

大山名人「うまくなりたかったら、良い道具を使いなさい」

2012-10-25 11:11:47 | お便りコーナー
そぼくんさんから、ご質問をいただきました。

疑問 (そぼくん)

良い(自分に合う)ゴルフクラブは飛距離が伸びる。
良い万年筆は書き味が良い。良い将棋盤と駒ってどんな効用があるんですか?



なるほど。確かにもっともなご疑問です。

まず、駒ですが、駒が上質になると、一言で言えば、美しくなります。

著名な書家による文字が、
漆の上品な光沢で記されます。
見ているだけで自然と背筋が伸びます。

また、御蔵島の柘植で作られた駒は
非常に美しく、まさに、「木材の宝石」です。

このような高級駒を使用する場合、
下手な棋譜を並べては駒に失礼という気持ちになり、
心から上達しようという気分になります。




次に盤ですが、
まず、高級盤は、高貴な香りにつつまれており、
場の空気が澄んでゆきます。

さらに駒を打ち付けたときの音がよく響き、
普段、歩兵の足は力強く、桂馬は躍動感があり、
飛車の一手に重量感が増します。

場面を生き生きと描けるようになるということです。


大山十五世名人は、「上達したかったら、良い道具を使いなさい」
とおっしゃったようですが、
これは、どんなことにも共通すると思います。

包丁が切れないから、料理が嫌いになってしまう。
筆がなめらかでないから、書道が嫌いになってしまう。
オーディオセットがしょぼいから、クラシックが嫌いになってしまう。

こういうことがないように、
何かを本気で始めるときは、
本当の最高級品ではないものの、日常使いの最高級品
から始めるのが良いのではないでしょうか?

司法試験に臨まれる方も、
「この万年筆で、下手な答案はかけない」と思えるような
万年筆を用意してみると、勉強により集中できるかもしれません。

法律学の基本の基本

2012-05-21 16:49:31 | お便りコーナー
推薦図書 (来年がラストチャンス)
2012-05-21 15:44:57
こんにちは。
急所・ブログで憲法の勉強をしている受験生です。

昨日、司法試験が終了したことで燃え尽きてしまい、来年の試験に向けた勉強を始められません。
このままだと、合格発表までずるずる堕落した生活を送ってしまいそうです。
そこで、この際、「法律とは何か」という基本中の基本を見直したいと思っています。
何かお勧めの図書があれば教えて頂けませんか?

お忙しいところ、大変恐縮ですが、宜しくお願い致します。



 こんにちは。
 お疲れ様でございました。
 三日間の長丁場というのは、私、体験したことなく、
 頭の下がる思いであります。

 さて、基本中の基本ということですが、
 近いうちにわたくし、
 法学入門的なものを出版する予定がないではないのですが、
 残念ながらまだ、原稿になっておりません。

 というわけで、少々真面目に、
 「法律とは何か」を教えてくれる本ですが、
 以下、掲げます。


 1 長尾龍一『法学に遊ぶ』慈学社
 2 長尾龍一『法哲学入門』講談社学術文庫
 3 木庭顕『ローマ法案内』羽鳥書店
 4 木庭顕『現代日本法へのカタバシス』羽鳥書店

 という感じかと思います。

 1、2は日本最高の法哲学者・法思想史学者の手によるもので、
 平易でユーモラスな文体で、
 法の本質をえぐる議論が展開されます。

 3は、著名なローマ法学者の政治・デモクラシー・法の三部作を
 総括的に論じたもの。
 4は、『ローマ法案内』の思想を背景に、
 初学者にも丁寧に、政治・デモクラシー・法の基礎を教えるための著書です。

 試験直後は、なかなか問題集も手につかないかと思いますが、
 法律の基礎の基礎に遡り、法律家とは何かを根本から考えるには、
 とても良い時期かと思います。

 お忙しいこととは思われますが、
 以上の著作は、今後、法律家としてのキャリアを積んで行くにあたり、
 絶対に損にならない良書かと思います。