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木村草太の力戦憲法

生命と宇宙と万物と憲法に関する問題を考えます。

ご質問について

これまでに、たくさんのご質問、コメントを頂きました。まことにありがとうございます。 最近忙しく、なかなかお返事ができませんが、頂いたコメントは全て目を通しております。みなさまからいただくお便りのおかげで、楽しくブログライフさせて頂いております。これからもよろしくお願い致します。

砂川政教分離訴訟の調査(3)

2011-06-30 10:41:55 | 憲法学 砂川政教分離訴訟調査
砂川市民と思しき釣り人に、私は尋ねた。

「すいません。富平神社はどこですか?」

釣り人は、私を不審人物ではあるが、
悪人ではないと認定したようであり、
快く回答してくれた。

「え?とみひら?」

意外な答えである。
私の想定では、この辺はすでに富平地区であり、
釣り人は「すぐそこのあれだよ」と答えてくれるはずだった。

しかし、釣り人の答えは、むしろ、
この場所が、富平神社はどこか、
と聞くのにふさわしくない場所であることを示唆している。

そして、釣り人はこういった。

「あっちだけど、とおいいよ。すんごく。」

遠いらしい。しかも、すごく。


こうして、私は、釣り人の指摘した方向に歩を向けた。


釣り人との会話から25分。いっこうに、神社は見えてこない。

周りには、畑と草と川。遠くにはカムイダケ。



雄大な大地の中を、自分以外の人間と出会うことなく歩いてゆく。

私は思った。

北海道における「大地」という言葉には、
何を、どう説得したいのかはよくわからないが、説得力がある。

砂川政教分離訴訟の調査(2)

2011-06-27 11:29:28 | 憲法学 砂川政教分離訴訟調査
滝川駅から、南に向かう。

滝川市と砂川市の市境には、
空知川という大きな川がながれているようであり、
空知大橋という大きな橋がある。




・・・。大きい。

そして、川の向こうにあるのはカムイダケである。
霧の中にある姿がなんとも雄大だ。

さて、私は、空知川をわたり、
まず、富平神社を目指すことにした。

こちらは、砂川市が、地元の町内会に返却した土地に
たっているという。

しかし、橋をわたったところ、
特に神社らしきものは見えない。

そこで、私は、地元の方に
「富平神社はどこですか?」と聞くことにした。

(このように書いてしまうと簡単だが、
 空知大橋の先は、人口密度の低い自然豊かな場所であり、
 地元の方を探すのは、結構大変であった。)

砂川政教分離訴訟の調査(1)

2011-06-24 11:52:13 | 憲法学 砂川政教分離訴訟調査

今年の4月に、空知太神社事件上告審判決の判例評釈を書きました。
(自治研究87巻4号に収録されています)

判例評釈のために、
札幌高裁まで訴訟資料を見に行ってきたのですが、
そのとき、現場まで足を伸ばしてきました。

現地調査の状況について、お話して行きたいと思います。

私は、札幌駅近くに宿をとりました。
札幌駅は、とても栄えた駅ですが、
JRの大ターミナル駅としては珍しく、徒歩5分圏内に
畑が広がっています。
(畑の所有者は、北海道大学という方です。)

さて、そんな札幌駅からスーパーカムイにのって
約一時間行きますと、滝川駅につきます。
札幌と旭川の中間くらいの場所ですね。

ここが砂川市空知太神社の最寄駅。



滝川駅は、砂川市の北隣の滝川市のターミナル駅。
問題の神社は、滝川市との境界近くにあります。

時間もあまりないので、とことこ歩き始めました。