気ままな旅

マイカーでの気ままな旅で、束縛された予定や時間にとらわれない、自由奔放な行動をとる旅の紹介です。

白糸の滝・陣馬の滝・田貫湖へ・・・・富士五湖への旅

2008-08-24 16:37:34 | 気ままな旅
 8月10日(日)浜松市内で、日系ブラジルの人達への説明会を22時頃終え、シャワーを使わさしてもらった私達は、富士五湖を目指して出発して行った。
 出発が深夜の12時頃であった為に、1時間ほど走った所にある、道の駅「掛川」で車中泊をすることにした。
 深夜の道路は、空いていて車はスムーズに走れる。
 道の駅「掛川」は、整備された国道1号線バイパス沿いにあった。
 道の駅に到着して睡眠の準備をして横になると、直ぐに深い眠りに入った。

 8月11日(月)天気は快晴で、南の上空には発達した積乱雲が見え、その間の青い空からは、真夏の太陽がサンサンと輝いている。
 今日も暑そうである。
 昨夜は遅くなったせいか、ぐっすり眠ることが出来た。
 妻も私もすこぶる元気である。
 早速、朝食の準備に取り掛かり、車中で朝食を済ました後、8時半頃に道の駅「掛川」を静岡方面に向かって出発して行った。
 今までは東名高速道路を利用していて、国道1号線バイパスを走るのは始めてであるが、信号機もほとんどなく、快調に愛車エステイマは走っていく。
 これだと高速道路を利用して走る必要性はないと思った。
 車は程なく、富士山を望む浮世絵で有名な油比海岸に差しかかる。
 私もここから望む海と富士山の景観が好きである。
 構図的によくまとまっているからだ。
 ただ、ここの地形は、山の急傾斜が海岸まで迫った狭い場所を、新幹線や在来線、高速道路や1号線などが通行する交通の要衝になっている。
 しかし、残念ながら期待した、ここからの富士山の姿はなく、富士山方面は、厚い雲また雲で覆われている。
 車は富士市内で1号線から、国道139号線を富士宮方面へ向かって行った。
 しかし、この道路は、スムーズに走れた1号線バイパスとは違って、大渋滞の道であった
 白糸の滝の駐車場には、11時半ごろの到着となった。
 この近辺からも、きれいな富士山が見えるはずであるが、富士山の姿はなかった。
 白糸の滝への入り口付近には、夏休みとお盆の休みが重なっているためにか、多くの観光客が訪れ賑わっている。
 家族連れの観光客も多く訪れている。
     
           
              轟音を発しながら勇壮に流れ落ちる「音止の滝」 
 
 食堂やみやげ物店の立ち並ぶ一角に、轟音を発しながら流れ落ちる「音止の滝」はあった。
 この滝は、白糸の滝と隣り合わせに、芝川の本流にかかっている滝で、大量の水が大きな水柱となって、落差25mを轟音とともに、流下している迫力満点の滝である。
 滝の前にある撮影ポイントの場所では、我先を急ぐように、多くの人達が記念写真を撮っている。
 この滝には伝説があった。
 「その昔、曾我兄弟が仇討ちの手はずを話し合う声が、滝の轟音に消され聞こえない。
 嘆いた曾我兄弟は神に念じたところ、その思いが通じたのか、話し合っている間は、滝の音は打ち消され、止まったといわれている。
 滝の名前は、この伝説からつけらた。
 しかし、この滝の勇壮な姿と轟音は今も変わることなく続いている。」

                     
                       展望台からの白糸の滝

 音止めの滝周辺のみやげ物店などが重なる、白糸の滝つぼまでの遊歩道を進むと、突然、右側の木陰の間から、白糸の滝の全景が姿を現してくる。
 足の不自由な人たちは、ここから景観を楽しめることができるとのことである。
 白糸の滝は、日本の名瀑として、その名を天下に轟かしている。
 この滝の上流に川は存在せず、富士山の雪解け水が、溶岩断層から湧き出し、滝を形成しているらしい。
 幅200m、高さ20mの崖から、絹糸を何本もたらしたように、大小数百の滝が流れ落ちる様子から、「白糸の滝」と名づけられたようである。
 この滝の景観の美しさに、私は自然と心を引かれていく。
 この滝の正面には、勢いよく流れる白い糸を引くような滝があり、その周辺の崖は、半円を描くように近づき、高さ20mの、崖の生い茂った樹木の間からは、幾数もの大小の滝が、白い糸を引くように流れ落ちている景観の美しさは見事である。
 この滝は、優雅さの中に女性的な美しさがあり、エメラルドグリーンに輝く滝つぼと、それを取り囲むように、流れ落ちる白糸が、幻想的な世界をかもし出している。
 また、この滝は、国の名勝及び記念物と、日本滝百選にも指定されている。
 ただ、残念なのは、ここから見えるはずの富士山が、機嫌が悪いのか、全く顔を出してくれないことであった。

           
              滝からの河原で戯れる家族連れの観光客
 
 夏休みと盆の休暇が重なった為か、家族連れで河原は賑わっている。
 水は冷たく、泳いでいる姿はなかったが、弁当を広げたり、網などをもって親子で楽しむ様子が見られた。

           
             幾筋もの白い絹糸をひきながら流れ落ちる白糸の滝

            
          木の間から流れ落ちる2段の滝 絶壁にある木陰から流れ落ちる滝
            
           
               エメラルドグリーンの滝つぼに流れ落ちる滝  
            
          
            富士山からの透き通った湧き水が流れ落ちる白糸の滝

 白糸の滝の見学を終えた私達は、国道139号線を朝霧高原方面に向かって行った。
 ここからは、よく整備された道で、渋滞もなくスムーズに走行できた。
 朝霧高原で昼食を済ました後、近くにある井之頭湧水群の一角の陣馬の滝に向かって行った
 陣馬の滝は、五斗木川にかかる滝である。
 滝の前の河原では、少数の族連れが、シートなどを敷いて、のんびりと過ごしている。
 河原の前には高さが低く、水量の少ない、幾数かの滝が流れ落ちている。
 滝の裏側は、洞窟のように空洞になっていたり、段差があったりして、静かに流れ落ちている。
 滝の周辺では、滝の岩場に登ったり、滝裏の空洞の部分をバックに、記念写真を摂っている光景も見られた。
 エメラルドグリーンの滝つぼと、幾数かの滝との景観も、家族愛のような、静かさと温かさを感じる。
 私も、透き通った滝つぼの中に足を入れてみると、その冷たさに驚きを隠し得なかった。
 この滝は、源頼朝が富士の巻狩りで近くに陣を張ったことから 「陣馬の滝」と呼ばれるようになったとのことである。
 毎年8月下旬には、「陣馬の滝まつり」が開催される。
  
         
                 家族連れで賑あう陣馬の滝 

          
                  滝の岩場に登り記念撮影する母と子

            
           洞窟のような滝つぼで記念撮影をする、若い女性を眺める少女

           
         富士山からの湧き水の恩恵を受け、優雅に流れ落ちる陣馬の滝

 陣馬の滝の観光を終えた私達は、近くにある田貫湖(たぬきこ)に向かった。
 田貫湖は富士五湖には入らず、広大な朝霧高原の一角にある、東西1km、南北0.5km、周囲4kmの小さな湖で、富士山の全景を真東に仰ぎることが出来る。
 田貫湖の湖水には、霊峰富士山はもちろん、近くにあり伝説を秘める天子ケ岳を映し、神秘な湖として知られている。
 今日は残念ながら富士山の姿はないが、いつの日かここを再び訪れ、霊峰富士山の姿を、是非、見て見たいと思った。
 田貫湖畔は、季節ごとに移り変わる景色を、楽しむことが出来そうである。
 湖には、何艘かのボートが浮かび、ゆっくりと漕ぎながら、思い思いの方向に向かって進んでいる。
 湖畔からは、何人かの釣り人が、専用のデッキにどっと腰を下ろし、永い釣り竿を垂れて釣りを楽しんでいる。
 また、周遊道路では、家族連れでサイクリングを楽しんだり、また、併設のキャンプ場では、幾張りかのテントが張られ、この季節独特の景観をかもし出している。
 しばらく、田貫湖畔で景観を楽しんだ後、私達はすぐ近くにある、小田貫湿原へ向かった。
 
          
           湖面に映る霊峰富士山の景観が美しい神秘な湖 田貫湖

          
               炎天下の田貫湖で釣りを楽しむ人々

          
                 田貫湖畔のキャンプ場

 小田貫湿原(おだぬきしつげん)は、田貫湖の北側近くに位置する、静岡県側の富士山麓では、唯一の低層湿原で、大小125あまりの池が点在している。
 湿原の中央部分には、遊歩道の板が架けられ、小田貫湿原ならではの、珍しい昆虫や植物を真近に見ることが出来る。
 
          
            小田貫湿原 中央部分には板の遊歩道が整備されている

           
           湿原に咲く花  上部は満開、下部は時期を過ぎているのか枯花になっている  

          
                湿原の木の枝に 飛んできた黒い蝶々

 一時間ほどで小田貫湿原の散策を終えた私達は、朝霧高原にある道の駅「朝霧高原」へ向かった。
 道の駅「朝霧高原」は、国道139号線沿いにある、大きな道の駅であった。
 牛の牛舎風の建物には、地場野菜や乳製品など、地元の特産品が一杯である。
 食堂なども整備され、大きな駐車場には、数百台のバスやマイカーが止まっている。
 ここからの富士山も美しいはずであるが、ポスター写真などを見て想像するしかなかった。
 道の駅で、温泉の情報を仕入れ、近くにある「朝霧高原温泉グリーンパーク」へ向かった。
 この温泉は、天然温泉であるが、現在は温泉のみの営業で、キャッチフレーズは露天風呂から見える富士山の美しさであった。
 2階部分にある露天風呂からの景観は、確かに良さそうであった。
 露天風呂では、初老の温厚なおじいさんが先に入浴していて、親しそうに色々と話しかけてくる。
 同じ静岡県の藤枝市からこられ、宣教師をされているようで、2泊3日の予定で家族と観光しているとのことであった。
 このような方々との出会いは、色々な情報をもたらしてくれる。
 旅の楽しさのひとつにもなっている、大切なひと時である。
 温泉の湯も、無色透明であるが、体が良く温まり、よい湯であった。
 
 温泉での入浴を終えた私達は、一旦、道の駅「朝霧高原」に戻って、今日の車中泊を、どこにするか検討していたが、この道の駅では、テレビの映りが非常に悪かった。
 北京オリンピックの放送を、楽しみにしていたのにがっかりである。
 そこで、道の駅の本を開き、近くの道の駅を調べたところ、明日の進行方面に「なるさわ」という道の駅があった。
 私どもは、すぐに移動を開始し、20分ほどで道の駅「なるさわ」に到着した。
 周囲の日は暮れ、たそがれ時を迎えている。
 道の駅の適当な場所に駐車して、テレビをつけたところ、最高の画質で映り、オリンピック放送を、楽しむことが出来そうであった。
 程なくして夕食の準備も整い、車中での北京オリンピック放送を見ながらの夕食も、茶の間と何ら変わりはなく、妻と最初にかたむける、杯の味も格別であった。
 
 
 
           

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