気ままな旅

マイカーでの気ままな旅で、束縛された予定や時間にとらわれない、自由奔放な行動をとる旅の紹介です。

世界遺産「白川郷合掌造り」と再び出合った女性

2008-07-14 14:28:43 | 気ままな旅
 御母衣ダム湖畔の荘川桜の見学と、神戸から来た一人旅の女性と別れて、一足先に世界遺産「白川郷荻町集落群」へ向かった。
 天気も途中から完全な雨模様の天気となってきた。
 30分足らずで荻町駐車場に到着する。
 駐車場からは、すぐ横の荘川に架かっている出会い橋を渡ると、荻町の合掌集落へ着く。
 世界文化遺産に登録されたせいか、訪れる観光客も以前より多く感じる。
 最初に訪れたのは、明善寺の鐘楼門で、合掌造りで出来ためずらしい建物である。
 お寺の本堂や庫裏(くり=お寺の台所、住職または家族の居間)は合掌造りで、
出来ており、この鐘楼門の萱葺きと相調和して、見事に造られている。(重要文化財)
  

         
           雨天の展望台からの世界遺産「白川郷荻町集落群」

          
              激しい雨が降り注ぐ中での白川郷荻町集落群

 萩町の観光を終えた私達は、駐車場に戻り、白川郷萩町集落の全景が望める展望台へ愛車を走らせて行った。
 展望台はすぐ近くにあった。 
 残念ながら激しい雨に見舞われ、展望台からの景観はご覧のような写真となった。
 天気がよければ、白川郷荻町集落群の全景が、見事に映し出されているはずの、絶好の撮影ポイントであったが残念である。

          
        周りの景観に合わせて造られた白川郷荻町明善寺の合掌造り鐘楼門

          
       全国的にもめずらしい合掌造りの鐘楼門、隣接する建物との調和がすばらしい。        
   
          
            白川郷で一番大きな合掌造りの建物で明善寺の庫裏

          
                    白川郷荻町合掌造り集落の景観 

          
         左の建物はNHKテレビで屋根の葺き替え工事で放映された建物 

          
                    白川郷出会い橋近辺にある建物 

          
            本物の合掌造りの萱葺きで出来た 道の駅 「白川郷」

 雨が降りしきる中での、展望台からの観光を終えた私達は五箇山集落の方へ向かった。
 国道156号線へ入るとすぐに道の駅「白川郷」があった。
 最初はこの建物の景観を見てなんだろう。
 合掌の萱葺きの屋根が、近代的な背の高い建物の上にある。
 白川郷の景観と調和さして、うまく造ったものと感心する。
 道の駅の前には、どぶろく祭りが行なわれる神社があった。
 毎年、秋にはどぶろく祭りが行なわれ、参拝者に出来立てのどぶろくがふるまわれる。
 立ち寄ってみることにした。
 この建物は、白川郷の合掌造り同様に、出来た道の駅の建物である。
 地域情報や地元の特産品などを販売している。
 また、中には合掌造りの仕組みが学べるミュージアムがあり、無料で解放されている。 
 ミュージアムの合掌造りの仕組みを、目の当たりで見ることが出来、建物の構造も良く分かる、大変貴重な資料館だと思う。
 
 道の駅「白川郷」の観光を終えた私達は、国道156号線を五箇山方面に向かってはしって行った。
 ここから先は、私にとって初めての、体験コースである。 
 20分程で世界文化遺産五箇山「菅沼集落群」の駐車場に到着した。
 先ほどまで降っていた雨はあがっている。
 到着した駐車場には、荘川桜の公園で別れた、一人旅の女性の車が駐車していた。
 すぐに合えるだろうと思って、私達は菅沼集落の観光に出かけた。
 白川郷の集落と比較すると、小さな集落である。
 駐車場から竪穴が掘られエレベーターが設置されている。
 地下3階に下りると、地下道があり、T字で左右に分かれている。
 私達は左側の地下道を選んで進んで行った。
 200m程進むと出口があり、その周辺は、キャンプ場などに整備されている。
 その奥には、合掌集落が数件建てられているが、人の住んでいる様子はなく、どこかから移築して集められ、集落を形成しているように思える。
 キャンプや林間学校のような時に、解放されるのだろうか!
 
 地下道の反対側に行ってみると、屋根の葺き替え工事中の建物や、店も数多くあり、活気が感じられる。
 こちらが菅沼集落の中心地である、店の人の話によると、
「世界遺産に登録されたおかげで、たくさんの観光客が訪れ、店の売上も急速に伸び、こんなに嬉しいことはない」 
 と話しをしていた。
 程なくして菅沼集落の観光を終え駐車場に戻ると、係り員の人が
「隣に車を止めていた女性から、次の観光地へ先に行って待っています」
 との伝言を伝えてくれた。
 
 私達も愛車に乗り、次の目的地「世界遺産 五箇山相倉(あいのくら)集落」に向かった。
 20分ほどの距離とのことであった。
      
          
                  五箇山(菅沼)合掌造り集落群  

          
                  五箇山(菅沼)合掌造り集落郡

          
             菅沼合掌造り集落群の中にある店舗の合掌造り

          
              店舗で販売されている色鮮やか飾り商品

 菅沼地区から上空に雲のかかった、深い山沿いの景観を、楽しみながら走行していて、時間を見ると出発して30分が経過していた。
 通り過ぎている、確認しょうと通行中の人に聞くと、やはりそうであった。
 車をUターンして元の来た道を戻って行った。
 相倉集落の入り口の道はすぐに分かり、そこから10分ほどで相倉集落駐車場に到着したが、一人旅の女性の車はなく、観光を終え出発した後であった。
 縁がなかったナーと思い、私達は相倉集落の観光に出かけた。

 相倉集落は山間部に出来た集落で、白川郷や菅沼集落とは、地形的に違っていた。
 合掌造りの建物も小さくこじんまりとしているが、ここにも生活の臭いがあり、
 人々の山間部に出来た、農村生活の活気が感じられる。
 時間も5時をまわっているせいか、隅々まで観光することは出来ず、中心部のみの観光となった。
 程なくして相倉集落の観光を終えた私達は、金沢方面へ国道304号線を選んで出発して行った。

          
                      五箇山(相倉)合掌造り集落群

          
                   田園の広がる相倉合掌造り集落群
 
 相倉集落からの国道304号線は長いトンネルがあり、急カーブの多い山間部を通る道でよく整備されている。
 愛車は国道304号線を金沢方面へ向かっている。
 車窓の景観も山間部から平原部に変わり、カーブも少なくなった。
 程なくして、道の駅「福光」が見えてきた。
 寄ってみる事にした。
 道の駅の駐車場に入ると、驚いたことに、あの一人旅の女性の車が目に入ってくる。
 道の駅の建物の縁側部分に椅子があり、そこに女性が一人で座っている。
 女性も私達の車に気がついたのか、笑いながら手を振っている。
 「もう合うこともないだろう!」
 とあきらめていただけに、何か久しぶりに対面したようで、私達にも喜びが沸いてくる。
 女性に「今夜の宿泊先は決めたの」と尋ねると、「まだ、決めていません」とのことであった。
 「じゃー今日は私どもは金沢市内のはずれにある道の駅「内灘サンセットパーク」
 で車中泊するけどドー」と話しをすると、彼女も同意して、車中泊することになった。
 夕食も一緒にすることになって 「私どもが買い物して、道の駅「内灘サンセットパーク」へ行くから、あなたは、一足、早く行っていてほしい」 旨の話しをする。
 早速、打ち合わせも終わり、この道の駅「福光」を後にして、出発して行った。
 
 途中で道路脇にある大型スーパーが見つかり、そこで買い物することにした。
 新鮮でおいしそうな食材が並んでいる。
 3人分の食材と飲み物を買って、落ち合い先である道の駅「内灘サンセットパーク」に向かった。
 30分ほどで到着するが、彼女の車は、まだ到着していなかった。

 道の駅の駐車場のはずれにテントが張ってあり、中にはテーブルと椅子が設置してあった。
 「アーこの場所で食事をしよう」 と決め、食材を運んで彼女の到着を待っていたが、30分程たっても到着してこない。
 「道を迷っているのだろうか!」
 携帯電話を交換していて良かった。
 カーナビの地図を見ながら誘導して、15分ほど経過して彼女の車が到着した。
  メデタシ、メデタシ

 3人の賑やかな夕食が始まった。
 最初はみんなでビールで乾杯だ。
 彼女もお酒は好きらしい。
 性格的にもあっさりしていて、終始にこやかな表情が絶えない。
 旅で初めて出会った人とは思えないように、私たち3人はすぐに、ハートがうちとけていった。
 しばらくして、彼女が、最近起こった自分の状況を語ってくれた。
 大変な辛い思いをされ、それを自分で決断し、これからの新しい人生をおくっていこうとしている。
 私達は彼女にエールをおくり、これからの人生を、前向きに生きていってほしいと思った。
 そして、その先には、必ず大きな幸せが待っている。
 この彼女なら、今までの辛いことをバネにして、必ず幸せを掴んでくれるに違いない。
 自分の幸せをつくっていける、強い自分の可能性を信じて、生きていってほしいと思った。
 
 三人で始まった夕食も、時間のたつのも忘れ、いつしか時間も経過し、PM11時を回っていた。
 テーブルを片付け、車中泊の準備にと取り掛かった。
 彼女の車を外から見えにくいように、少し工夫したり、助手席で睡眠をとりやすいように、持ち合わせの板を使って、その上に布団や毛布などで、即席のベッドつくりを手伝ったりした。
 ベットの感想を聞くと、「動きやすいので良さそうだ」といってくれた。
そして、私達も愛車に戻り、睡眠の準備をして、横になるといつしか深い眠りに入っていった。
 
          
                一人旅の若い女性と再び出合って夕食の乾杯


 7月10日(木)金沢市のはずれにある道の駅「内灘サンセットパーク」で車中泊している。
 天気は霞んでいるが良さそうだ。
 6時30分に起床し、朝食の準備を始める。
 朝食の場所は、駐車場よりも少し高台にあり、展望の良い所で、テーブルと椅子が調度設置してある、屋根にも日よけの萱を敷き詰めた、絶好の場所であった。
 そこからは内灘の湖と、日本海が眼下に広がり、両方を川で結んでいる。
 川の上には、格好の良い形状の橋が架かり、周りの景観とマッチするように作られている。
 7時過ぎには彼女も起床し、また、賑やかな朝食が始まった。
 私の妻が日系ブラジル人であるせいか、朝食の食材はいつも賑やかだ。
 彼女もおいしそうに食べてくれる。
 やはり、外で景観を楽しみながらの朝食も楽しく、味も格別である。
 朝妻がたてたコーヒーの味も最高である。

 今日の彼女は、能登半島の観光に出かける予定で、私どもは、金沢市内にあり、日本三大公園のひとつでもある「兼六園」を観光する予定にしている。
 一時間ほどで朝食も終わり、それぞれ、別の方向の道を行くことになった。
 先に彼女が、能登半島方面に、ご覧のようなボーズを残しながら出発して行った。
 そして、出発して行った彼女の車を目で追いながら、これからの旅の道中の安全と、彼女のこれからの人生が幸せであることを祈らずにはいられなかった。
 私どもも、すぐに市内の兼六園に向かって、出発して行った。 

          
                 道の駅で車中泊、朝食を共にする

            
             別れ際にご覧のような愛らしいポーズの一人旅の女性
             

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