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気ままな旅

マイカーでの気ままな旅で、束縛された予定や時間にとらわれない、自由奔放な行動をとる旅の紹介です。

風光明媚な与島PAと最先端技術の瀬戸中央自動車道

2009-04-15 15:42:12 | 気ままな旅
 4月5日(日)快晴の天気である。
 高速道路通行料金値下げが先月28日より実施された為、今日の日曜日、四国高知へ所用で帰省することにした。 
 南大阪の自宅を午後12時30分に出発、大阪湾岸線を通行、大阪空港を経由、中国道池田ICから山陽道へ入り、倉敷JCから本州四国連絡道路である瀬戸中央道に入る。
 瀬戸中央道は、岡山県早島町にある山陽道早島ICから、香川県坂出市の高松自動車道坂出ICを結ぶ延長37.3kmの高速道路である。
 瀬戸中央道の真ん中にあり、国立公園内で瀬戸内海に浮かぶ、与島(よしま)パーキングエリアで休憩をとることにし、午後3時30分に到着する。
 到着すると私達は早速カメラを持って、風光明媚で絶景の楽しめる与島PA内を散策することにした。
 与島パーキングエリアは、瀬戸大橋をゆっくりと眺望できる絶好のロケーションを誇り、エリア内は広くゆったりとして公園のように整備され、訪れた多くの人たちが思い思いに楽しんでいる。
 また、ショッピンなどの施設の屋上にある展望台からは、瀬戸大橋は勿論のこと、瀬戸内海に浮かぶ多くの島々や、行き交う様々な船舶などの光景が見られ、ここが瀬戸内海国立公園の中にあることを実感させられる光景が続いている。

          
              瀬戸中央道地図   与島PAからの北備讃瀬戸大橋

 瀬戸中央道は1978年(昭和53年)に着工し、1988年(昭和63年)に開通、総工費1兆1338億円の巨大な工費と、日本の持つ最先端技術を駆使して作られた鉄道と道路併用の大橋である。
 瀬戸大橋は6つの橋と4つの高架橋からなり、総延長は13.1kmの道路鉄道併用橋では世界一の長さを誇っている。
 瀬戸大橋の6つの橋の長さは9.4kmで、それぞれの橋の長さは
    ① 下津井瀬戸大橋       1400m
    ②  櫃石島橋            790m
    ③ 岩黒島橋             790m 
    ④ 与島橋               850m 
     ⑤ 北備讃瀬戸大橋       1538m
    ⑥ 南備讃瀬戸大橋       1648m である。
 
 また、最も長い南備讃瀬戸大橋を、列車や車の重み、温度変化によって橋に使用されている鉄の延び縮み、さらに風圧の影響を受けて、橋の中央で最大4.9m下がり、時として2.4m上がり合せて7.3m変化するといわれている。
 しかし、実際の走行などでは、このたわみ、ねじれ、振動などの変化を体験できないぐらいに、精密に設計されているようである。
    
          
瀬戸中央道の全景(下津井瀬戸大橋ー櫃石島橋ー岩黒島橋ー与島橋ー北備讃瀬戸大橋ー南備讃瀬戸大橋)   

          
与島PAと巨大な出入口のランプウエイ、大橋の下側が鉄道、上部が高速道路となっている。

          
PA内にはこのようなオブジェが幾つかあり、私たちの目を楽しませてくれる、後方の建物は休憩施設で屋上には展望台がある。

          
         大勢の人たちが思い思いに楽しむことが出来るパーキングエリア             
           
                    
        瀬戸大橋をバックに記念撮影したり、戯れる子供達で賑わっているPA                  

          
瀬戸大橋を繋ぐ巨大なケーブル断面(北備讃瀬戸大橋に使用)とPAからの瀬戸大橋の眺望

 このケーブルは実際に使われた物と同じものを展示している。
 ケーブルには、ストランドと呼ばれる素線(直径=5.18mm)の亜鉛メッキ鋼線を127本束ねて作られた鋼線があり、さらに直径1mのケーブルの大きさの中に、ストランドを234本束ねて作られて、大橋に架設されている。
 一つのケーブルを素線の数で表すと 127本 * 234本 = 27、718本 の数になる。

          
 満開の桜と下から目上げる巨大な瀬戸大橋の景観を楽しみに多くの人たちが訪れている    

          
         赤く色づいた新芽の公園で思い思いに過ごす人たちと瀬戸大橋

           
       施設屋上展望台からの瀬戸大橋や瀬戸内海に浮かぶ島々が眺望できる

           
           満開の桜と北備讃瀬戸大橋 港に浮かぶ小船と大橋の下を航行する貨物船

           
            北備讃大橋の下を航行する貨物船、後方は四国坂出市

 パーキングエリア内を散策していると、東側にPA外に出る道があり、鍋島灯台と書かれた案内板があった。
 急に興味が湧いてきて案内板通りに進んで行く。大橋の真下を通り下って行くと 民家が数軒立ち並ぶ集落にでる。
 民家の屋根の上には、巨大な瀬戸大橋が空高く聳えるように見える、この島独特の景観をかもし出している。
 さらに、灯台の案内板通りに進むと、小さな波の音が聞こへ、四国方面の瀬戸大橋が海面から眺望できる場所にでる。
 PA内から見る大橋とまた違った景観に見えてくる。
 東側の先には小高い山があり、山上には白い鍋島灯台が見えている。数人の人たちが見学を終え、こちらに向かって帰ってくる姿があった。
 帰って来る人たちの話によると、鍋島灯台への入り口の門は時間を過ぎ閉門したとの事であった。
 仕方なく私たちは、近辺を少し散策した後、元来た道をパーキングエリアまで戻ることにした。

           
              与島の民家の上空に架けられた瀬戸大橋

           
        与島の浜辺からの北備讃瀬戸大橋 海面から橋桁まで65m以上ある

           
    海の中に建つ大橋の橋脚 手前が北備讃瀬戸大橋、後方が南備讃瀬戸大橋(四国側)

 海の中に建つ巨大な橋台(写真中央のコンクリート部分)が瀬戸大橋を支えている。
 この橋台の基礎にはケーソンと呼ばれる鋼製で出来た形枠(南備讃大橋の場合=長さ=75m、幅=59m、高さ=55m、重さ=16、000トン)がある。
 ケーソンは工場で製作、船で曳航され、橋台になる海中基礎部分に装着されている。瀬戸大橋では全部で11基造られた。
 ケーソンの中には粗骨材(直径8~15cmの砕石)を投入、コンクリートモルタルを粗骨材のすき間に注入して海中基礎部分を造り、その上に橋を架ける橋台が造られている。橋台の高さも海面から77mもある。

           
 今は陸続きになっている鍋島灯台、瀬戸内海を行き交う多くの船舶の安全を守っている

           
           多くの人たちが訪れ賑やかなハウエイのオアシス与島PA
                
 久しぶりに立ち寄った本州四国連絡橋である、瀬戸中央自動車道の与島パーキングエリア。やはり高速道路通行料金の値下げの影響が大きいのか駐車場は満杯になっている。
 ここからの瀬戸大橋や瀬戸内海に浮かぶ、島々の眺望が美しいのか、ほとんどの方が立ち寄っているようである。
 私達もここを通行するときには、必ずと言っていいほど立ち寄っている。
 目の前で見る瀬戸大橋の迫力ある大きさや、日本の最先端技術力を結集して出来た大橋の、技術と施工の確かさに驚異を感じる。
 いつものことであるが、よくぞ人間の力でこれほどのものが出来たものと感心させられる。
 幸いにして今日は申し分のない上天気である。
 桜の花や草花も本格的な春を向かえ、いっせいに咲きほこり、瀬戸大橋とのコントラストが実に美しい。
 このような季節に来られ、私たちの気分も最高、全てに感謝したい気持ちが湧いてくる。
 このように私たちは与島パーキングエリアで春の旅を満喫した後、気分を一新して、愛車エステイマに戻り、四国高知方面へ向かって行った。
 


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